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忙しい方でもサクッと理解できるように12月3日のマーケット情報を簡潔にまとめました。
2024年12月3日の東京株式市場は続伸しました。日経平均株価は前日比400円ほど高い3万8900円台前半で推移し、一時は3万9000円台に乗せる場面もありました。
米ハイテク株高が海外投資家のリスク選好を支え、半導体関連銘柄を中心に買いが先行しました。
東京株式市場の状況(2024年12月3日)
日経平均は寄り付きから堅調で始まり、前日の米株式市場でのナスダック総合株価指数の最高値更新を受けて投資家心理が改善しました。
短期筋の先物買いも上昇を後押しし、上げ幅は一時540円まで拡大しました。上昇局面では売りも出ましたが、3万8900円台で底堅く推移しました。
半導体関連銘柄が軒並み上昇する一方、空運株や食料品株の一角には売りが入りました。
米国市場の影響
2日の米株式市場では、ナスダック総合株価指数が最高値を更新。
主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.6%高となりました。加えて、11月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が市場予想を上回り、米景気の底堅さが確認されたことも追い風となりました。
FRBのウォラー理事は「12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを支持する方向に傾いている」と発言し、利下げ期待がハイテク株の買いを促しました。
東京市場の動き
東京市場では半導体関連株が大幅高となり、東エレクやアドテスト、ディスコが買われました。
ソフトバンクグループ(SBG)も高く、日経平均を押し上げる一因となりました。一方で、空運株や一部の食料品株が売られ、トヨタなど輸出関連株は円相場の動きが影響してやや上値の重い展開となりました。
為替市場の動向
外国為替市場では円相場が1ドル=149円台後半に上昇しました。米国の利下げ観測が円買いを促す一方で、日本銀行が12月の会合で追加利上げを行うとの観測が市場に広がり、日米金利差縮小が意識されています。
個別銘柄の動き
- 上昇銘柄
- 信越化学工業: 半導体需要の回復期待。
- スクリン: 技術革新の期待感から買いが先行。
- 中外薬品: 医薬品セクターの底堅さを反映。
- 下落銘柄
- トレンドマイクロ: IT関連の利益確定売りが目立つ。
- 日本航空(JAL): 空運株全般に売りが広がる。
- ニチレイ: 食料品株の調整局面。
人気のテーマ
テーマ | 解説 |
---|---|
半導体関連株 | 米SOX指数上昇を受けた大幅高。 |
利下げ期待 | FRBの緩和スタンスが市場を支える。 |
日本の金融政策 | 日銀の追加利上げ観測が円高に影響。 |
医薬品セクター | 防御的資産としての買いが目立つ。 |
空運株の調整 | 燃料コストの上昇と景気減速懸念。 |
注目の銘柄
銘柄 | 解説 |
エムスリー | 医療分野での需要拡大期待。 |
スノーピーク | アウトドア需要の拡大を背景に好調。 |
デクセリアルズ | 新素材分野での成長性。 |
ラクス | クラウド市場の拡大を反映。 |
サイバーエージェント | インターネット広告分野で堅調。 |
今日の主要経済ニュース
2024年12月3日に発表予定の日本および世界の主要な経済指標をまとめました。
国/地域 | 経済指標 | 対象期間 | 備考 |
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日本 | 企業向けサービス価格指数(SPPI) | 2024年10月 | 企業間で取引されるサービスの価格動向を示し、インフレ圧力を評価する指標です。 |
アメリカ | 製造業新規受注 | 2024年10月 | 製造業の新規受注状況を示し、製造業の健康状態を評価する指標です。 |
ユーロ圏 | 生産者物価指数(PPI) | 2024年10月 | 生産者レベルでの価格変動を示し、将来の消費者物価への影響を予測するための指標です。 |
オーストラリア | 中央銀行政策金利発表 | 2024年12月 | オーストラリア準備銀行(RBA)の政策金利決定で、金融政策の方向性を示します。 |
以下のサイトからも、今日発表される経済市況を確認することができますよ。
まとめ
3日の東京株式市場は、米ハイテク株高を追い風に日経平均株価が続伸しました。特に半導体関連株が上昇を主導しましたが、空運株や一部食料品株では調整が見られました。為替市場の動向やFRB、日銀の政策発表に今後の注目が集まります。