ユーグレナのバイオ燃料事業:進展と課題

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佐藤真理子

ユーグレナ(2931)のバイオ燃料事業が新たな段階に入っています。マレーシアでの大規模商業プラント建設計画が具体化し、最終投資判断が下されました。この動きは、同社の未来を左右する重要な一歩と言えるでしょう。

当サイトではユーグレナの今後の動きに注目しています。

 

 

※この記事は2024年10月18日現在のものとなります。

 

商業プラントの概要

  • 場所:マレーシア
  • パートナー:ペトロナス(マレーシア)、Enilive(イタリア)
  • 投資規模:約13億ドル
  • 製造能力:年間約72.5万キロリットル
  • 稼働開始予定:2028年下期

 

 

進展と期待

ユーグレナのバイオ燃料「サステオ」の供給実績は着実に増加しており、テスト取引の規模も拡大しています。

 

2024年第2四半期には、バイオ燃料事業単独で過去最大となる約8億5000万円を超える売上を記録しました。また、15%出資時の年間税引前利益見込みは60億円以上と、将来的には大きな収益源となる可能性を秘めています。

 

 

課題と懸念点

一方で、いくつかの課題も浮き彫りになっています。

 

  1. 稼働開始時期の遅れ:当初2025年を目指していましたが、2028年下期に延期されました。
  2. 出資比率の減少:当初目指していた30%から最大15%に縮小しました。
  3. 現時点での赤字拡大:バイオ燃料事業の赤字が拡大しており、投資家の期待が低下しています。

 

今後の展望

ユーグレナは、商業プラント稼働までの間、テスト取引の規模をさらに拡大し、グローバルでの原料調達や燃料供給に向けた準備を進めています。

 

 

まとめ

ユーグレナのバイオ燃料事業は、大きな可能性を秘めつつも、現時点では課題を抱えています。商業プラントの成功と収益化の実現が、同社の将来を左右する重要な鍵となるでしょう。投資家は長期的な視点で同社の動向を注視する必要がありそうです。

 

 

佐藤真理子

当サイトでは事業性に魅力のある企業『ユーグレナ』に期待しています。

 

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