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忙しい方でもサクッと理解できるように本日の寄り付きの情報を簡潔にまとめました。
2024年4月11日の東京株式市場前場は、米国のインフレ継続による利下げ観測の後退と前日の米国株下落が重荷となり、日経平均は前日比450円安と続落スタートを切りました。
東京株式市場の状況(2024年4月11日前場)
市場は開場とともにリスク回避の動きが強まり、日経平均株価は3万9100円台前半へと下落。一時は500円を超える下げ幅を記録し、投資家の間には警戒感が広がっています。
米国市場の影響
前日の米国市場では主要3指数がそろって下落。その背景には3月の米消費者物価指数(CPI)が前年同月比で市場予想を上回り、インフレ継続の兆しが見られたことがあります。
これにより米連邦準備理事会(FRB)の利下げ時期について、市場の見方が後ろ倒しになるとの観測が強まりました。
東京市場の動き
米国の金融政策見通し変化の影響を受け、東京市場では慎重な取引が進んでいます。特に運用リスクを避ける姿勢が顕著に表れ、幅広い銘柄で売り圧力が高まっています。
為替市場の動向
一方で、外国為替市場では円相場が34年ぶりの低水準に達し、一時1ドル=153円台を記録しました。これが輸出関連株にとっては追い風となり一部では買いが入っています。
個別銘柄の動き
半導体関連の東エレクやアドテスト、信越化、スクリンは下落が目立ちました。また、ファストリやソフトバンクグループ、ダイキンなどの値がさ株も下げています。
しかし、デンソーなどの輸出関連株や、三菱UFJ、三井住友FGなどの銀行株は円安の恩恵を受けています。
本日発表となる経済指標
東京株式市場 寄り付きまとめ
米国のインフレ加速とその影響による金融政策の不透明感が、東京株式市場に続落をもたらしました。
しかし、為替市場の円安は輸出関連株にとっては好材料となっており、市場全体の暗いムードの中にも明るい兆しが見られます。投資家は、これら複数の動きを総合的に見極めながら慎重な投資判断を迫られています。