日経平均は伸び悩み。自民党総裁選前の様子見ムード

目次

佐藤真理子

忙しい方でもサクッと理解できるように9月27日のマーケット情報を簡潔にまとめました。

 

2024年9月27日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比300円ほど高い3万9200円台前半で推移しており、上昇が一服しています。

 

米国市場で半導体株が上昇した流れを受けて、東京市場でも半導体関連銘柄に買いが入る一方で、上値では利益確定売りが出ており、伸び悩む展開です。

 

午後に予定されている自民党総裁選を控え、投資家の様子見ムードが強まっていることも影響しています。

 

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東京株式市場の状況(2024年9月27日)

東京市場では、前日の米国半導体株の上昇を受けて、東エレクトロンなどの主要銘柄が買われているものの、上昇の勢いは午後に予定される自民党総裁選の結果を見極めたいという慎重な姿勢により、一時的に鈍化しています。

 

さらに、配当権利落ち日でもあるため、日経平均には約260円の下押し圧力がかかっていますが、それを考慮しても上昇しているため、地合いは悪くありません。

 

米国市場の影響

前日の米国株式市場では、主要な半導体銘柄が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が上昇しました。

 

この流れが東京市場にも波及し、関連銘柄が買い優勢となっています。ただし、米国市場全体では、FRBの金融政策に対する警戒感もあり、やや慎重な動きが見られました。

 

東京市場の動き

東京市場では、半導体関連株や輸出関連株が堅調に推移していますが、午後に控える自民党総裁選を前にして投資家の様子見姿勢が強まり、上値は重い状況です。

 

市場では「配当権利落ち分をすでに埋める動きとなっており、地合い自体は悪くない」と評価されていますが、選挙結果や今後の政策方針に対する警戒感が残っています。

 

為替市場の動向

為替市場では、円相場が1ドル=144円台で推移しており、やや円安基調となっています。

 

この円安が輸出関連株を支える要因となっている一方で、選挙結果や今後の経済政策による為替の変動が懸念されています。

 

個別銘柄の動き

ファナック、ダイキン、テルモといった銘柄が上昇しており、特にファナックは製造業の回復期待から買われています。

 

一方で、KDDI、リクルート、第一三共などは軟調な動きとなっており、業種間での明暗が分かれています。

 

人気のテーマ

テーマ 銘柄数 上昇率 下落率
半導体関連 8 +3.5%
自動車関連 5 +2.8%
電子部品 6 +2.3%
医薬品関連 4 -0.9%
通信関連 3 -0.7%

注目の銘柄

銘柄 業種 上昇率
ファナック ロボット産業 +3.8%
ダイキン 空調機器 +3.4%
東エレク 半導体製造装置 +3.1%
テルモ 医療機器 +2.9%
ソニーG 電子機器 +2.5%

 

今日の主要経済ニュース

2024年9月27日に発表される予定の日本および世界の経済指標をまとめました。

 

地域/国 指標名 内容
日本 大規模小売店売上高(8月) 8月の日本の大規模小売店の売上高が発表されます。
日本 卸売売上高(前年比)(8月) 8月の卸売売上高の前年比変動が発表されます。
アメリカ コアPCE物価指数(8月) 8月の米国の個人消費支出(PCE)価格指数が発表されます。
アメリカ 個人所得(8月) 8月の個人所得データが発表され、消費者支出の状況を示します。
ユーロ圏 マネーサプライ(8月) 8月のユーロ圏のマネーサプライが発表され、流通する貨幣量を確認します。
イギリス 住宅ローン承認件数(8月) 8月の住宅ローン承認件数が発表され、住宅市場の状況を把握します。

 

佐藤真理子

以下のサイトからも、今日発表される経済市況を確認することができますよ。

 

東京株式市場まとめ

東京市場は、米国株式市場の好調を受けて買いが優勢となり、半導体関連や自動車関連の銘柄が堅調に推移しています。

 

ただし、自民党総裁選を前にした投資家の様子見姿勢もあり、上値は重い展開です。選挙結果や今後の政策に注目が集まっており、引き続き慎重な動きが続く可能性があります。

 

 

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