目次
忙しい方でもサクッと理解できるように11月8日のマーケット情報を簡潔にまとめました。
2024年11月8日の東京株式市場で、日経平均株価は小幅な上昇にとどまり、前日比100円ほど高い3万9500円近辺で推移しています。
リクルートが上場来高値を更新するなど一部主力株の堅調さが見られる一方、日経平均が節目の4万円に近づく局面で利益確定の売りが出やすくなっています。週末を控え、投資家には慎重なムードが漂っています。
東京株式市場の状況(2024年11月8日)
後場寄り付きでは、日経平均は3万9500円付近で小幅な上昇を見せています。
一部の主力株が堅調に推移する中、上値の重さも意識され、週末前ということで投資家の利益確定売りが相場の重しとなっています。
リクルートは株式分割後の上場来高値を更新し、特に注目を集めました。
米国市場の影響
米国では、トランプ次期大統領が打ち出す政策への期待と不安が入り交じり、投資家の様子見ムードが高まっています。
これを受け、国内市場でも米国の動向を注視する姿勢が強まっており、特に金融政策や経済対策への関心が集まっています。
東京市場の動き
午前中は日経平均が堅調に推移しましたが、午後にかけては利益確定売りが増加しました。取引活性化の一環として、立会外で国内外の大口投資家による「バスケット取引」が約122億円成立しており、流動性が維持されています。
為替市場の動向
為替市場は比較的安定して推移しています。円相場に大きな動きが見られないため、輸出関連株に対する支援効果は限定的ですが、特段の為替リスクがないことが安定した投資環境を支えています。
個別銘柄の動き
- 上昇: ソフトバンクグループ(SBG)、テルモ、NTTデータ、コナミGといった主力株が上昇しています。
- 下落: 一方で、アドテスト、ダイキン、トヨタ、太陽誘電は下落し、やや軟調な動きを見せています。
人気のテーマ
テーマ | 理由 | 対象銘柄 | 株価動向 |
---|---|---|---|
米大統領選の影響 | 政策期待と不安が入り混じり様子見ムード | 日経平均全体 | 安定 |
高値更新 | リクルートが上場来高値を更新 | リクルート | 上昇 |
医薬品・ヘルスケア | テルモなどの医療関連が買われる | テルモ | 上昇 |
半導体関連株 | 利益確定売りでやや軟調 | アドテスト | 下落 |
IT・デジタルサービス | 安定需要を背景に堅調 | NTTデータ | 上昇 |
注目の銘柄(中小型株)
銘柄名 | 業種 | 理由 | 株価動向 |
---|---|---|---|
NTTデータ | ITサービス | 安定した需要で堅調な推移 | 上昇 |
テルモ | 医療機器 | 医療分野での需要増が期待 | 上昇 |
リクルート | サービス | 株式分割後の上場来高値を更新 | 上昇 |
コナミG | エンタメ | レジャー需要が根強く買いを集める | 上昇 |
太陽誘電 | 電子部品 | 利益確定売りにより小幅下落 | 下落 |
今日の主要経済ニュース
2024年11月8日に発表予定の日本および世界の主な経済指標をまとめました。
国/地域 | 経済指標 | 対象期間 | 備考 |
---|---|---|---|
日本 | 全世帯消費支出(前年比) | 2024年9月 | 家計の消費動向を示し、経済活動の指標となります。 |
日本 | 全世帯消費支出(前月比) | 2024年9月 | 前月からの消費支出の変化を示します。 |
アメリカ | ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) | 2024年11月 | 消費者の信頼感を測定し、消費動向の先行指標とされます。 |
アメリカ | CFTC建玉明細 | 前週分 | 先物市場のポジション状況を示し、市場のセンチメントを把握するためのデータです。 |
中国 | 社会融資総量 | 2024年10月 | 経済全体の資金供給量を示し、金融政策の効果を評価する指標です。 |
中国 | マネーサプライM2(前年比) | 2024年10月 | 通貨供給量の増減を示し、インフレや経済成長との関連性が注目されます。 |
中国 | 人民元建て新規融資 | 2024年10月 | 新規の融資額を示し、経済活動の活発さを測る指標です。 |
中国 | 人民元建て融資残高(前年比) | 2024年10月 | 融資残高の前年同月比の増減を示します。 |
以下のサイトからも、今日発表される経済市況を確認することができますよ。
まとめ
本日の日経平均は、リクルートの高値更新や医薬品関連の堅調さが支える一方、週末を控えた利益確定売りが出やすい状況にあります。
米国の政策動向を巡る慎重な姿勢が広がる中、安定した為替環境が支えとなっており、今後も米国市場の影響に注視する必要があります。