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忙しい方でもサクッと理解できるように11月18日のマーケット情報を簡潔にまとめました。
18日後場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は前週末比370円ほど安い3万8200円台後半で軟調に推移しています。海外投資家による株価指数先物の断続的な売りが続き、日本株の戻り鈍さが意識されています。一方で、個人投資家の押し目買いは限定的であり、相場全体の下支えには至っていません。
東京株式市場の状況(2024年11月18日)
日本株は依然として軟調な動きを見せています。
日経平均は15日までの4日連続で「陰線」を形成しており、これは終値が始値を下回る弱含みの相場を象徴しています。円相場の伸び悩みと共に、午前中は一時下げ渋る場面もありましたが、後場に入ってもプラス転換には至らず、全体として戻り鈍い展開となっています。
また、米国市場の利下げペースの鈍化や米中関係の悪化が、国内企業業績への影響を警戒する動きを生んでおり、これがさらなる売り圧力を強めている模様です。
米国市場の影響
米国では12日、連日上昇していたダウ工業株30種平均が反落し、短期的な過熱感を警戒した売りが広がりました。トランプ氏の政権構想に対する不透明感も、投資家心理に影響を与えています。
また、米中関係の緊張が高まる中、輸出依存度が高い日本企業の業績下振れ懸念が再燃しています。
東京市場の動き
海外投資家による株価指数先物の売りが断続的に続き、日本株は下押しされています。
特に、前日の米国市場での動きや為替市場での円安一服感が、日本株の伸び悩みに寄与しています。一方で、個別銘柄への買いが限定的で、特定業種以外の全般的な買いは見られていません。
為替市場の動向
為替市場では円相場が1ドル=153円台後半と安値圏で推移していますが、円安トレンドに一服感がみられます。これにより、円安の恩恵を受ける輸出関連株の勢いがやや鈍化しています。
個別銘柄の動き
- 下落銘柄
- ファストリ
- ソフトバンクグループ(SBG)
- 中外薬
- 第一三共
医薬品株は全般的に弱含みの動きです。
- 上昇銘柄
- KDDI
- NTTデータ
- 郵船
- 商船三井
海運株は円安トレンドを背景に引き続き買われています。
人気のテーマ
テーマ | 解説 |
---|---|
医薬品 | 中外薬や第一三共が軟調 |
海運 | 郵船や商船三井が買われている |
通信関連 | KDDIやNTTデータが引き続き高値圏 |
半導体関連 | 安値圏で推移するものの値動きが注目される |
円安関連 | 為替市場の動向に注目 |
注目の銘柄(中小型株)
銘柄 | 解説 |
---|---|
イビデン | 半導体関連で需要が期待される |
バンナムHD | ゲーム・コンテンツ関連で注目度高い |
フジクラ | 電子部品関連で安定的な収益が見込まれる |
大塚家具 | 業績改善期待が続く |
丸紅 | 円安関連で注目の商社株 |
今日の主要経済ニュース
11月18日に発表予定の日本および世界の主要な経済指標をまとめました。
国/地域 | 経済指標 | 対象期間 | 備考 |
---|---|---|---|
日本 | なし | – | 11月18日に発表予定の主要な経済指標は確認できませんでした。 |
アメリカ | 住宅着工件数 | 2024年10月 | 住宅市場の動向を示し、経済活動の評価に用いられます。 |
アメリカ | 建築許可件数 | 2024年10月 | 住宅建設の先行指標として重要視されます。 |
ユーロ圏 | 経常収支 | 2024年9月 | 貿易や投資収益のバランスを示し、経済の健全性を評価する指標です。 |
カナダ | 卸売売上高 | 2024年9月 | 卸売業の売上動向を示し、経済活動の一部を評価します。 |
以下のサイトからも、今日発表される経済市況を確認することができますよ。
まとめ
日経平均株価は戻りの鈍さを意識した海外投資家の売り圧力を受け、引き続き弱含みで推移しています。
米中関係の悪化や米国市場の利下げペース鈍化を背景とした不透明感が、国内投資家心理にも影響を及ぼしている模様です。
個別銘柄では海運や通信関連が買われる動きがあり、今後の動向に注目が集まっています。