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どんなことにもメリットがあればデメリットがあるもの。では、株式投資におけるデメリットとはなんでしょうか。
株式投資のデメリットとしては、損失の可能性があることです。元本保証ではないので、株価が下落すれば損失を被ることになります。
そして、株式投資は最終的には、自分の判断で行うため、すべて自己責任です。
また株式市場はさまざまな要因で動くので、株価の予測は困難を伴います。
そのため、情報のチェックは怠ることができず、不断の努力が求められます。
株式投資のリスクをまとめると、以下3つが挙げられます。
- 値下がり(価格変動)リスク
- 流動性リスク
- 倒産リスク
これらのリスクについて順番に見ていきましょう。
株式投資の3つリスク・デメリット
値下がりリスク(価格変動リスク)ってなに?
「値下がりリスク」というのは、株価(株の価値)が下がるリスクをいいます。
株は時価で取引されますから、上がることも下がることもあります。
値下がる際には、企業業績の悪化や、株式市場全体の悪化など、さまざまな要因があります。
「値下がりリスク」を簡単に言いかえると、購入時よりも株価が下落してしまい損失を被るリスクのこと。
実際にはどんな流れで損失を被るのでしょうか。
株価が下落してから、損切り(損が生じている株式を売却して損失を確定すること)をしなかった場合を図にしてみました。
上記の図のように、欲望に目がくらんで売買のタイミングを見誤ってしまい、大きな損失を招くケースも多々あります。
たとえば、利益が出ているにもかかわらず「まだまだ上がる」と深追いしすぎたばかりに、下落しても放置して損を出すケース。
または、思惑と違って購入した株が値下がりしたのに、小さな損失を恐れてますます損失を広げてしまうケースなど…。
希望的観測にすがらずに、株価が上がった際に利益確定をすれば損失は避けられます。
流動性リスク
「流動性リスク」というのは、株を現金に換金するまでのリスクです。
分かりやすく言うと、売りたいときに売れない可能性があるということですね。
そして、売れなければ当然利益にはなりません。
株式投資のしくみは「誰かが買い、誰かが売る」というのはすでにご説明しました。
買いたい人と売りたい人の売買条件が一致すると取引は成立しますが、そもそも、企業によって市場での取引量に違いがあります。
取引が少ないと流動性が低いといえます。
つまり、企業によって「換金のしやすさ」に違いがあるのです。
株式市場で活発に取引されているような銘柄は流動性リスクは小さいのですが、小規模にしか取引されておらず、取引が活発でない銘柄は流動性が低いため注意が必要です。
取引が少ない場合は思いがけない安値で売るしかない場合もあります。
また、実際に現金になるまでには売ってから4営業日必要です。
倒産リスクってなに?
「倒産リスク」というのは、会社が倒産するリスクです。
多くの場合、突然倒産というケースは少ないですが、倒産してしまったら、その会社の価値はゼロ(株価もゼロ円)となり、株券は紙くずとなります。
大手だから大丈夫ということもありません。
会社の業績を注目してチェックするなど、銘柄選びを慎重に行えば、倒産リスクはかなり減らすことができます。
- 株式投資のデメリットは「損失の可能性がある」「時間がとられる」「情報収集が煩わしい」こと。
- 株式投資には「値下がりリスク」「倒産リスク」「流動性リスク」がある。
※投資先と売買のタイミング次第では損失が出ることも覚悟しましょう。