目次
忙しい方でもサクッと理解できるように9月7日のマーケット情報を簡潔にまとめました。
2024年9月9日午前の東京株式市場では日経平均株価が大幅に続落し、午前終値で前週末比778円15銭(2.14%)安の3万5613円32銭となりました。
米雇用統計の結果を受けて米景気減速への懸念が高まり、東京市場でも幅広い銘柄で売りが優勢となっています。
東京株式市場の状況(2024年9月9日)
日経平均株価は一時1100円を超える下げ幅を見せ、取引時間中として約1カ月ぶりに3万5000円台に突入しました。
米雇用統計が労働市場の軟化を示す内容であったことから米景気減速への懸念が強まり、特に半導体関連株が大きく売られました。
しかし、前引けにかけて日経平均は下げ幅を縮小し、円相場が1ドル=142円台後半まで下落したことが投資家心理を若干改善させました。
米国市場の影響
前週末6日の米株式市場では8月の米雇用統計が労働市場の弱さを示す内容だったことから、ダウ工業株30種平均が続落し、ナスダック総合株価指数は2.5%安、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.5%超の下落となりました。
これを受け東京市場でもアドバンテストなどの半導体関連株が売られ、特に東エレクは年初来安値を更新しました。
東京市場の動き
東京市場では半導体関連株を中心に売りが強まり、日経平均は一時1100円を超える下げ幅を見せました。
しかし、円安の進行により下げ幅は縮小。
市場では、「日経平均は前週に約6%下落しており、急激な下げ方が影響し、本日は下げ幅が縮小する可能性がある」との見方が出ています。
為替市場の動向
東京外国為替市場では円相場が1ドル=142円台後半まで下落し、投資家心理の改善に寄与しました。
米国での利下げ期待が薄まる中、円安基調が続くと予測されることから、輸出関連企業に対する買いも見られました。
個別銘柄の動き
- 下落銘柄: 半導体関連のアドバンテスト、東エレク、ルネサスエレクトロニクス、ディスコが下落。
- 上昇銘柄: 一方で、ディフェンシブなセコム、アサヒ、TOPPANなどは上昇。
人気のテーマ
テーマ | 銘柄数 | 上昇率 | 下落率 |
---|---|---|---|
半導体関連 | 5 | +0.2% | -4.8% |
医薬品 | 3 | +1.5% | -0.3% |
内需関連 | 4 | +0.8% | -1.2% |
輸出関連 | 6 | -0.4% | -2.3% |
保険株 | 2 | +1.1% | -0.5% |
注目の銘柄
銘柄 | 業種 | 上昇率 |
---|---|---|
セコム | サービス業 | +1.4% |
アサヒ | 食品 | +1.2% |
TOPPAN | 化学 | +0.9% |
ルネサス | 半導体 | -4.1% |
ディスコ | 電気機器 | -3.8% |
今日の主要経済ニュース
以下は、2024年9月7日に発表される予定の日本および世界の経済指標をまとめました。
地域/国 | 指標名 | 内容 | 発表予定日 |
---|---|---|---|
日本 | 貿易収支 (7月) | 日本の7月の貿易収支データが発表されます。 | 2024年9月9日 |
日本 | 経常収支 (7月) | 日本の7月の経常収支データが発表されます。 | 2024年9月9日 |
日本 | GDP (第2四半期・改定値) | 日本の第2四半期のGDP改定値が発表されます。 | 2024年9月9日 |
日本 | 機械受注 (8月速報) | 日本の8月の機械受注速報値が発表されます。 | 2024年9月9日 |
アメリカ | 卸売在庫 (7月・確定値) | 米国の7月の卸売在庫の確定値が発表されます。 | 2024年9月9日 |
アメリカ | 消費者信用 (7月) | 米国の7月の消費者信用データが発表されます。 | 2024年9月9日 |
以下のサイトからも、今日発表される経済市況を確認することができますよ。
東京株式市場まとめ
日経平均は大幅に続落し、米雇用統計の結果がもたらした米景気減速懸念が売りを促しました。
しかし、円安進行が下げ幅をやや縮小させ、投資家の不安心理が若干和らぐ場面も見られました。今後の市場の変動に注目が集まります。