
目次
本日(3月3日)の東京株式市場では、日経平均株価が大きく反発し、前週末比629円高の3万7785円で取引を終えました。
前週末には1100円を超える大幅な下落が発生し、投資家心理が一時的に冷え込んでいましたが、本日はその反動で買い戻しが優勢。
自動車・機械・金融といった景気敏感株に買いが入り、相場を押し上げました。
米国市場の上昇や半導体株の持ち直しが市場心理を支え、前週末の下落分を取り戻そうとする動きが広がった形です。一方、半導体関連株の一部には戻りの鈍さが見られました。
また、前週まで堅調だったゲーム関連株には利益確定の売りが出ており、全体としては銘柄ごとの明暗が分かれる展開となりました。
それでは、本日の東京市場の動向を詳しく見ていきましょう。

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東京株式市場の概況(2025年3月3日)
本日(3月3日)の東京株式市場では、日経平均株価が前週末比629円97銭(1.70%)高の3万7785円47銭と大幅に反発しました。
前週末には1100円を超える急落となり、5カ月ぶりの安値を記録したため、自律反発を狙った買いが優勢となりました。
自動車・機械・銀行・保険などの主力株が買われ、相場を大きく押し上げました。
米国市場の影響
前週末(2月28日)の米株式市場ではダウ工業株30種平均などの主要指数が上昇。
さらに、米半導体大手エヌビディアが反発したことが投資家心理の改善につながり、東京市場にも買いが波及しました。
東京市場の動向(15:36時点)
日経平均は3万7500円を底値に堅調に推移し、午後には前週末の下落幅(1100円安)の半値戻しを超えたあたりで買いが加速しました。加えて、中国・香港市場の堅調な動きも追い風となり、投資家のセンチメントを支えました。
一方で半導体関連株の一部は買いの勢いに乏しく、前週末に急落したアドバンテストなどは小幅な反発にとどまりました。また、ディーエヌエなどのゲーム関連株には利益確定の売りが出ました。
またトランプ米大統領がカナダ・メキシコへの追加関税を3月4日から発動する方針を示したことで、貿易摩擦への警戒感がくすぶり、相場の戻りは限定的です。
為替市場の動向
- 円相場は1ドル=148円台半ばで推移
- 米国経済の減速懸念を受け、円買いが進行
- 輸出関連企業の業績への影響が注視される
個別銘柄の動向(15:36時点)
値上がり銘柄
銘柄名 | 理由 |
---|---|
トヨタ(7203) | 前週末の下落からの買い戻しが優勢 |
三菱UFJ(8306) | 金利上昇の恩恵を受け金融株に買い |
三菱重工(7011) | 米国・ウクライナ首脳会談決裂で防衛関連に資金流入 |
値下がり銘柄
銘柄名 | 理由 |
---|---|
アドバンテスト(6857) | 半導体関連株の戻りが鈍い |
ディーエヌエ(2432) | 目先の利益確定売りが優勢 |
クボタ(6326) | 一部機械株に調整売り |
JPX日経400の動向
- 終値:2万4687.61(422.34ポイント高)
- 主力株の反発で全体相場を押し上げる
- トヨタやリクルートが買われる一方、ソニーGやAGCは軟調
新興市場の動向
- 東証グロース市場250指数は8営業日ぶりの反発
- 終値:658.30(前週末比4.53ポイント高)
- 新興市場も自律反発狙いの買いが優勢
- カバーやブッキングRが上昇、一方でアストロHDやドリコムは下落
今日の主要経済ニュース(2025年3月3日)
時間 | 発表内容 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|
08:50 | 日本2月企業向けサービス価格指数 | +2.5% | +2.4% |
10:30 | 中国2月PMI(製造業) | 50.2 | 49.8 |
16:00 | ドイツ1月IFO景況感指数 | 91.8 | 91.4 |
22:30 | 米国2月ISM製造業景況指数 | 48.5 | 47.8 |
まとめ
本日の日経平均株価は、前週末比629円高の3万7785円で反発。主な要因は以下の通りです。
- 前週末の急落後、自律反発の買いが優勢
- 米国市場の上昇、半導体株の回復が投資家心理を支援
- 金融・防衛関連株が市場をけん引
- 半導体関連株やゲーム関連株には利益確定売りも
今後の焦点は、米国の追加関税発動による影響や、為替市場の動向となるでしょう。