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セキュリティ分野において、AI顔認証とクラウド技術を組み合わせたソリューションで注目を集める小型株が『セキュア(4264)』です。法人DXや無人化対応の需要拡大を背景に、短期的にも中長期的にも成長が期待されています。
セキュアとはどんな会社か
『セキュア』は、オフィスや施設に向けたAI顔認証による入退室管理、クラウド型の監視カメラシステムなどを提供するセキュリティテック企業です。
- 設立:2004年2月24日
- 上場市場:東京証券取引所グロース市場(上場日:2021年12月27日)
- 時価総額:約76億円(2025年4月時点)
- 事業内容:AI顔認証・クラウド型セキュリティソリューションの提供
主力サービスである『SECURE AI Office Base』は、NECの顔認証エンジンをベースにした入退室管理システム。非接触・高精度・クラウド連携の機能が企業の省人化・DX化ニーズにマッチし、導入が進んでいます。
最新の業績動向と注目点
2024年12月期通期(2025年2月発表)における業績は以下の通りです。
- 売上高:62.47億円(前年比+15.9%)
- 営業利益:3.05億円(前年比+57.7%)
- 最終利益:2.40億円(前年比+74.8%)
法人需要の回復と、クラウド型セキュリティの導入拡大が寄与しました。
顔認証付きの入退室管理や、クラウド一括制御の監視カメラシステムの契約件数が増加しており、ストック収益の積み上がりも今後の安定成長に寄与すると見られます。
今後の成長ドライバー
セキュアの成長を支える構造的要因は以下の通りです。
- 企業のDX・省人化ニーズに合致
- ストック型モデル(クラウド収益)の拡大
- 建設・医療・自治体など新分野への展開
AI顔認証の技術進化に加え、政府のデジタル政策やESG経営推進が追い風となり、同社の成長環境は中長期的にも良好です。
テクニカル面の注目点
2025年4月時点で、株価は25日・75日移動平均線を上回って推移。年初来高値を更新しており、個人投資家を中心に資金流入が強まっている様子がチャートからも確認できます。
最新のチャートは株探で確認できます。
まとめ
視点 | ポイント |
---|---|
業績面 | 売上62.4億円、利益面も2ケタ増で成長継続中 |
テーマ性 | DX・クラウド・AI顔認証という拡大市場に特化 |
株価の勢い | 年初来高値を更新、テクニカルも良好な形 |
ビジネスモデル | ストック型への転換が進み、安定化の兆しあり |
リスク | 値動きが軽く、業績変動リスクや競争激化に注意 |
派手なテーマ株とは一線を画しながらも、堅実に収益成長を続けるセキュリティ特化型小型株。今後の中長期保有候補として、注目する投資家も増えつつあります。
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたってはご自身の判断と責任に基づき行ってください。掲載情報は信頼できると考えられる情報源に基づいておりますが、その正確性や完全性について保証するものではありません。将来の株価や業績の動向を示唆・保証するものではない点をご理解ください。