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2025年4月17日の東京株式市場は、日経平均株価が反発でスタートしました。
トランプ米大統領と赤沢経済財政・再生相との会談を受け、日米関税交渉の進展期待が広がり、短期筋を中心に先回りの買いが先行。ただし、朝方の上昇後は上値の重い展開が続いています。
東京株式市場の状況(2025年4月17日)
日経平均は前日比66円高で寄り付き、一時300円を超える上昇となりましたが、10時時点では約150円高の3万4000円台後半で推移。短期的な思惑買いが一服し、やや方向感を欠く展開です。
米国市場の影響
前日の米株式市場ではハイテク株が中心となって下落しましたが、日本株への影響は限定的でした。トランプ政権が日米関税交渉への参加を表明し、SNS上でも『大きな進展』との発言があり、投資家心理を支えました。
東京市場の動き
短期筋による先物買いが朝方の急騰をもたらしましたが、継続的な買い材料に欠け、戻り売りに押されて上値が重くなっています。一方で、為替市場で円相場が1ドル=142円台まで円安に振れたことは株価の下支えとなりました。
為替市場の動向
赤沢経済再生相が『為替については議論がなかった』と発言したことを受け、円相場は一時142円台半ばまで下落。これを好感して海外投資家の買いが先物市場に流入しています。
個別銘柄の動き
- 上昇:IHI、中外薬、三越伊勢丹、ファストリ、アドテスト、テルモ
- 下落:ニトリHD、キーエンス、信越化、花王
人気のテーマ
- 関税交渉関連:IHI、中外薬
- 訪日客増加:三越伊勢丹
- 円安恩恵銘柄:ファストリ、テルモ
- 精密機器・半導体:アドテスト、キーエンス
注目の銘柄
- IHI:関税緩和期待で買われる
- 中外薬:医薬品需要の増加期待
- 三越伊勢丹:訪日外国人増でインバウンド関連が強い
- ニトリHD:戻り売りに押される
- ファストリ:為替の追い風を受け上昇
今日の主要経済ニュース
時間(日本) | 内容 | 対象国・地域 |
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08:50 | 貿易収支(3月) | 日本 |
21:30 | フィラデルフィア連銀景況指数(4月) | 米国 |
23:00 | 住宅市場指数(4月) | 米国 |
まとめ
日経平均は日米関税交渉に対する期待感から反発して始まりましたが、買いの持続性には欠け、上値は限定的でした。円安基調は株価の下支えとなっていますが、引き続き交渉の進展次第で相場の方向感が左右されそうです。