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2025年4月18日午前の東京株式市場では、日経平均株価が続伸し、前引けは205円高の3万4583円となりました。前日の米株安を受けて下落して始まったものの、中外製薬の急伸が日経平均を大きく押し上げ、相場のムードを支えました。
東京株式市場の状況(2025年4月18日)
日経平均は朝方こそ前日比100円を超える下落で始まりましたが、その後に切り返してプラス圏へ浮上。前引けは205円69銭高の3万4583円29銭となり、続伸で午前の取引を終えました。
米国市場の影響
前日の米国株式市場では、ダウ平均が下落し、ハイテク株を中心に売られる展開となりました。特にエヌビディアが中国向けAI半導体の輸出規制に伴い下落し、東京市場でも半導体関連株の一角に売りが波及しました。
東京市場の動き
中外薬が大幅高となり、1銘柄で日経平均を124円押し上げる要因に。米イーライ・リリーとの肥満症薬の臨床試験成功が材料視され、同社に販売権を譲渡している中外薬へのロイヤルティー収入期待が高まりました。こうした個別銘柄の動きが指数を支える展開となっています。
為替市場の動向
外国為替市場では円高が進行し、1ドル=142円台前半とドル安・円高方向で推移。円高は輸出関連株の重荷となる一方、中外薬や医薬品セクターなど為替の影響を受けにくい銘柄への資金シフトも見られました。
個別銘柄の動き
- 上昇:中外薬、第一三共、ファストリ、セブン&アイ、ホンダ、ディスコ
- 下落:アドテスト、東エレク、TDK、リクルート
人気のテーマ
- 肥満症薬・創薬:中外薬、第一三共
- 内需ディフェンシブ:セブン&アイ、ファストリ
- 自動車・部品:ホンダ、デンソー、SUBARU
- 半導体:東エレク、アドテスト
- 通信・高配当:KDDI
注目の銘柄
- 中外薬:肥満症薬の治験成功報道で急伸
- 第一三共:医薬品テーマで買われる
- ファストリ:円安支援の買い戻し
- ディスコ:半導体株の底堅さ意識
- リクルート:主力売りに押される
今日の主要経済ニュース
時間(日本) | 内容 | 対象国・地域 |
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08:30 | 消費者物価指数(3月) | 日本 |
21:30 | 小売売上高(3月) | 米国 |
23:00 | 消費者信頼感指数(速報値) | 米国 |
まとめ
日経平均は前日の米株安や円高にもかかわらず、中外薬の急伸を中心にプラス圏へと反発しました。個別銘柄の材料による相場牽引が目立ち、引き続き物色の分散が続くとみられます。