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2025年4月24日(木)の東京株式市場は、前日の米株高と円安進行を好感し、日経平均株価が続伸で始まりました。寄り付きは前日比326円高の3万5194円、上げ幅は一時400円を超え、3万5200円台を回復する場面もありました。
米中摩擦緩和の期待感が支え
前日の米株式市場では、ダウ平均が1016ドル高と急反発。米中関係の改善期待が相場を押し上げました。トランプ米大統領が『中国と公正な取引を進める』と発言し、累計145%に達していた対中関税の引き下げも示唆。
ベッセント米財務長官も『日米交渉で特定の通貨目標を求めない』と明言し、円安圧力が後退しました。
円安進行で輸出株に追い風
外国為替市場では1ドル=143円台と円安・ドル高が進行。トヨタや任天堂、ソフトバンクグループなど輸出関連株に買いが集まり、日経平均を押し上げる要因となりました。
上値は重く、25日線が壁に
午前10時時点では3万5200円前後で推移し、利益確定売りも入り始めています。チャート上では、25日移動平均線(3万5118円前後)が意識されており、この水準での売り圧力が重しとなっています。
セクター別動向と個別銘柄
- 上昇セクター:電機、輸送用機器、精密機器、情報通信
- 下落セクター:小売、不動産、サービス
- 上昇銘柄:東エレク、アドテスト、トヨタ、安川電、ファナック
- 下落銘柄:KDDI、ニトリHD、三井不動産、コナミG、バンダイナムコHD
10時時点の東証統計
- 東証プライムの売買代金:概算1兆2539億円
- 売買高:約5億6017万株
- TOPIXは続伸
今後の注目ポイント
- 米中貿易交渉の進展具合と、関税政策の修正動向に引き続き注目。
- トランプ政権が示した自動車関税の一部免除検討報道や、FRBの金融政策への影響も引き続き材料視されます。
- 米国での経済指標(PMI、新築住宅販売件数)にも注目が集まっており、日経平均は3万5300円〜3万5400円台の値固めに入るかが焦点。
まとめ
前日の米株急反発と円安進行を受け、東京市場でも幅広い銘柄に買いが入り、日経平均は3万5200円台を回復しました。とはいえ、25日移動平均線を意識した利益確定売りも出ており、上値の重さが意識されています。
米中交渉や今後の決算動向を睨みつつ、慎重な見極めが続きそうです。