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2日の東京株式市場は、米国ハイテク株の決算好調や円安進行を背景に大幅続伸となりました。
ナスダックはマイクロソフトの好決算を受けて『文句なしの50%戻し』を達成。東京市場でもハイテク株を中心に買いが先行し、日経平均は一時500円超の上昇を記録しました。
東京株式市場の状況(2025年5月2日)
日経平均株価は前日比520円高の3万6976円まで上昇する場面があり、午前中は堅調な展開が続いています。前日比184円高でスタートし、場中には410円超の上昇(9:28)、500円超(10:18)と、段階的に上値を拡大しています。
その背景には、米ナスダックの2%超の上昇や、日銀による利上げ観測の後退、さらに円安(1ドル=145円台後半)の進行があります。
米国市場の影響
米株市場では、マイクロソフトやメタの好決算を背景に主要3指数がそろって上昇。
ダウ平均は8日続伸となり約1か月ぶりの高値。ナスダック総合指数はマイクロソフトが9%超の急騰、メタが5%超の上昇を受け、文句なしの『半値戻し(50%リトレース)』を達成したとされています。
Microsoftはクラウド(Azure)事業が牽引し、生成AIへの成長期待も高評価され、時価総額でAppleを一時的に上回る場面も。これが世界のハイテク株のセンチメント改善に寄与し、東京市場でもアドバンテストやディスコなど半導体株に買いが入りました。
東京市場の動き
米株の流れを受けて、東京市場でもハイテク株・輸出関連株がけん引。中でもファストリ、ソフトバンクG、東エレク、トヨタ、ホンダ、信越化学などが高く、日経平均を押し上げました。
一方で、米アップルが時間外で下落した影響からTDKやエプソンなど電子部品株には売りが出ており、三菱UFJなど金融株も弱い展開でした。
為替市場の動向
為替市場では、1ドル=145円台後半まで円安が進行。日銀の金融政策決定会合で年内の追加利上げ観測が後退したことで、緩和的なスタンスが強まり、円売り・ドル買いの流れが続いています。これが輸出関連株への追い風となり、日経平均の上昇に寄与しました。
個別銘柄の動き
上昇
- ファストリ
- ソフトバンクG
- 東エレク
- ダイキン
- トヨタ
- ホンダ
- デンソー
- オリンパス
- 信越化学
下落
- TDK
- エプソン
- ディスコ
- アドバンテスト
- 三菱UFJ
- リクルート
- ニトリHD
人気のテーマ
テーマ | 概要 |
---|---|
ハイテク決算 | 米マイクロソフト・メタの好決算で世界的に半導体・AI株が買われる流れ |
円安メリット株 | 円安進行により、自動車・電子部品などの輸出企業が買われる |
日銀金融政策 | 利上げ観測後退、緩和スタンス強化で株式市場にはプラスに作用 |
関税交渉通過 | 日米関税交渉が波乱なく通過。市場に安心感をもたらす |
生成AI・クラウド | Microsoftの決算で再評価、関連テーマ株に物色拡大 |
注目の銘柄
銘柄名 | 銘柄コード | 業種 | 特徴 |
---|---|---|---|
アドバンテスト | 6857 | 電気機器 | 半導体検査装置大手。ハイテク株買いの波に乗る |
ファーストリテイリング | 9983 | 小売業 | インデックス寄与度大。業績も堅調 |
トヨタ自動車 | 7203 | 輸送用機器 | 円安恩恵を受けやすい代表的銘柄 |
ソフトバンクグループ | 9984 | 情報通信 | ハイテク決算好調で連想買い。構造改革も注目される |
信越化学工業 | 4063 | 化学 | 半導体材料の主力供給企業。業績好調、円安でも恩恵 |
今日の主要経済ニュース
発表時間(日本時間) | 指標名 | 内容 |
---|---|---|
21:30 | 米・雇用統計(4月) | 非農業部門雇用者数、失業率などを発表予定。市場全体の方向感を左右する可能性 |
23:00 | 米・ISM非製造業景況指数 | サービス業を中心とした経済活動の先行指標 |
まとめ
2025年5月2日の東京株式市場は、米マイクロソフトやメタの決算好調、ナスダック指数の大幅上昇、円安進行、日銀の緩和姿勢維持といった要因が複合的に作用し、日経平均が大幅高となりました。
日米関税交渉が波乱なく通過したことで、市場の安心感も高まりました。注目は今晩発表される米雇用統計。結果次第では週明けの相場に影響が出る可能性もあります。
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