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米ハイテク株の上昇と米中貿易協議の進展期待を背景に、東京市場でも半導体関連を中心とした買いが波及しています。
日経平均は節目の3万8,500円に迫る場面も見られましたが、戻り待ち売りも意識されるなど上値の重さも同時に確認される展開です。
今晩発表の米CPIや来週のFOMCを控え、市場は強弱材料をにらみながら神経質な値動きとなりそうです。
東京株式市場の状況(2025年6月11日)
- 寄り付き:3万8,431円(前日比+219円)
- 9時25分:3万8,400円台後半(+約270円)
- 10時10分:3万8,300円台前半(+約100円)
- プライム売買代金(10時):約1兆2,218億円
- 上昇業種:半導体・化学・精密機器
- 低調業種:小売、娯楽、保険
米国市場の影響
10日の米国市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合が続伸し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は約2%上昇。長期金利の低下に加え、米中貿易協議の緊張緩和期待がリスク選好を誘いました。NASDAQはボリンジャーバンドのプラス2σをブレイクし、過去最高値更新が視野に入りつつあります。
東京市場の動き
- 半導体関連が買い優勢。東エレクやアドテスト、ディスコが高く、指数を押し上げ。
- 米中協議がレアアース規制などで合意に近づいたとの報で、チップ関連のセンチメントが改善。
- 値がさ株のファストリが下げに転じ、3万8,500円手前での戻り待ち売りを意識させる展開。
- TOPIXは朝高後にマイナス圏へ。グロース250指数は上値を探るが、RSI過熱感から高値圏で値動きが荒い。
為替市場の動向
ドル円は144円台半ばで推移。米長期金利低下に伴うドル売り圧力は残るものの、米中協議進展期待でリスクオンのドル買いがやや優勢。輸出関連株の支援材料に。
個別銘柄の動き
銘柄 | 概況 | 材料 |
---|---|---|
東エレク | 上昇後に反落 | 利益確定売りが優勢 |
アドバンテスト | 続伸 | SOX高を映し買い継続 |
信越化学 | 高い | ウエハー価格上昇観測 |
資生堂 | 上げ幅拡大 | 中国需要回復思惑 |
iSpace | 反発 | 制限値幅拡大後10%超の戻り、信用買い主体 |
人気のテーマ
順位 | テーマ | 主な関連銘柄 |
---|---|---|
1 | 半導体 | 東エレク、アドテスト |
2 | AI・データセンター | ソフトバンクG、富士通 |
3 | EV部品 | ニデック、TDK |
4 | 宇宙開発 | QPS研究所、iSpace |
5 | バイオ | 大塚HD、中外薬 |
注目の銘柄
銘柄 | 市場 | ポイント |
---|---|---|
QPS研究所 (5595) | グロース | 小型衛星ビジネス拡大 |
iSpace (9348) | グロース | 信用買い急増で値動き荒い |
メルカリ (4385) | グロース | 越境EC強化策に期待 |
Anycolor (5032) | グロース | VTuber海外展開加速 |
TOWA (6315) | プライム | 半導体モールド装置需要 |
今日の主要経済ニュース(世界)
時刻 | 指標・イベント | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|
08:50 | 日本 国内企業物価(5月) | +0.2% | +0.2% |
21:30 | 米 CPI(5月) | +0.1% | +0.3% |
21:30 | 米 CPIコア(5月) | +0.3% | +0.3% |
22:00 | 米 FRB要人講演 | — | — |
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まとめ
米ハイテク株高と米中協議進展期待を背景に、日経平均は続伸して3万8,500円を意識する水準まで上昇しました。ただ、上値では戻り売りも出ており、今晩の米CPIとFOMCを控え様子見姿勢も強まっています。
半導体関連の強さが相場を支える一方、iSpaceなどテーマ株はボラティリティが高く、短期資金の動向に注意が必要です。
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