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12日の東京市場は、前日まで4日続伸していた反動に加え、米関税政策を巡る先行き不透明感と円高進行が重なり、利益確定売りが優勢となりました。
日経平均株価は寄り付きで前日比96円安の3万8,324円と反落。一時下げ幅を300円超まで広げる場面もあり、3万8,500円台の壁が上値抵抗として意識されています。
東京株式市場の状況(2025年6月12日)
始値:3万8,324円(▲96円)
9時24分:3万8,300円台(▲約50円)
10時21分:3万8,200円前後(▲約200円、一時▲300円)
プライム売買代金(10時):約1兆1,615億円
強い業種:ゲーム、通信
弱い業種:電機、自動車、化学
米国市場の影響
11日の米国株はナスダックが4営業日ぶりに反落。5月CPIが予想を下回り長期金利は低下したものの、関税政策を巡る警戒感からハイテク株に売りが優勢でした。
米ブルームバーグは『トランプ大統領が1〜2週間以内に各国へ関税引き上げを通達する』と報道し、リスク回避の円買いを誘発しました。
東京市場の動き
- 半導体関連:東エレク、信越化、TDKが下落。SOX反落と円高が逆風。
- 自動車株:トヨタ、SUBARUが円高で売られる。
- 内需ゲーム株:任天堂、コナミGが買われ、防御的資金が流入。
- テーマ株:決算を好感したAnycolorがストップ高水準まで上昇。
為替市場の動向
ドル円は143円台後半まで円高が進行。米CPI下振れと関税懸念でドル売り・円買いが強まり、輸出関連株の重荷となっています。
個別銘柄の動き
銘柄 | 概況 | 材料 |
---|---|---|
東エレク (8035) | 反落 | 円高と利益確定売り |
ソシオネクス (6526) | 逆行高 | 車載半導体向け受注報道 |
任天堂 (7974) | 上昇 | 新型機期待と円高耐性 |
Anycolor (5032) | ストップ高 | 好決算・海外事業拡大 |
ファストリ (9983) | 続落 | 円高で採算懸念 |
人気のテーマ
テーマ | 代表銘柄 |
---|---|
半導体 | 東エレク、アドテスト |
防衛 | 三菱重工、IHI |
ゲーム | 任天堂、コナミG |
宇宙開発 | QPS研究所、iSpace |
AI・データセンター | ソフトバンクG、富士通 |
注目の銘柄(中小型)
銘柄 | 市場 | 注目ポイント |
---|---|---|
QPS研究所 (5595) | グロース | 小型衛星量産計画 |
iSpace (9348) | グロース | 信用買い膨張で値動き荒い |
Anycolor (5032) | グロース | VTuber海外展開加速 |
メルカリ (4385) | グロース | 越境EC強化期待 |
センコーHD (9069) | プライム | EC物流投資継続 |
今日の主要経済ニュース
時刻(JST) | 指標・イベント | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|
08:50 | 日本 国内企業物価(5月) | +0.2% | +0.2% |
21:30 | 米 PPI(5月) | +0.2% | +0.5% |
21:30 | 米 新規失業保険申請件数 | 24.0万件 | 22.9万件 |
22:00 | 米 トランプ大統領記者会見(関税方針) | — | — |
こちらでも経済指標カレンダーを確認することができます↓
まとめ
日経平均は円高と関税リスクを背景に反落。3万8,500円台での戻り売り圧力が確認され、調整色が強まりました。
今晩発表の米PPIやトランプ大統領の関税方針次第で、為替と株価はさらに変動する可能性があります。短期的にはゲームや内需ディフェンシブ、好材料の出た中小型株への資金シフトに注目が集まりそうです。
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