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週末13日の東京市場は、米国の追加関税示唆とイスラエルによるイラン先制攻撃報道が重なり、リスク回避の売りが一気に強まりました。
円相場が142円台へ急伸したことで輸出株に売りが広がり、日経平均株価は寄り付き直後に500円超下落。10時過ぎには前日比およそ590円安の3万7,500円台後半まで下げ幅を拡大しています。
東京株式市場の状況(2025年6月13日)
- 始値:3万8,130円(▲43円)
- 9時33分:3万7,600円台後半(▲500円超)
- 10時18分:3万7,500円台後半(▲約590円)
- プライム売買代金(10時):約2兆956億円
- 上昇業種:エネルギー、通信、ゲーム
- 下落業種:自動車、電機、精密、商社
米国市場の影響
12日発表の米PPIが市場予想を下回り長期金利は低下。ただ、トランプ大統領が「輸入自動車関税を近く引き上げるかもしれない」と発言し、対日輸出への懸念が再燃。
FRB議長人事を巡り財務長官ベッセント氏の名前が浮上し、市場は先行きの金融緩和長期化を意識。
東京市場の動き
- 輸出株:円高と関税リスクでトヨタ、SUBARUが大幅安
- 半導体株:東エレク、TDK、信越化が下落。先物主導の売りも重荷
- ゲーム・通信株:ネクソン、コナミG、SBGなど内需・ディフェンシブ性から買い優勢
- エネルギー株:原油高を受けINPEX、出光興産が高い
為替市場の動向
ドル円は一時142円台前半へ円高進行。安全通貨買いと米関税警戒のドル売りで輸出株の重しに。
個別銘柄の動き
銘柄 | 概況 | 背景 |
---|---|---|
東エレク (8035) | 急落 | 円高・先物売り加速 |
トヨタ (7203) | 大幅安 | 自動車関税引き上げ懸念 |
ネクソン (3659) | 逆行高 | ゲーム内課金好調 |
ソフトバンクG (9984) | 堅調 | 通信ディフェンシブ買い |
INPEX (1605) | 高い | 原油高で買い集まる |
人気のテーマ
テーマ | 主な関連銘柄 |
---|---|
原油・資源高 | INPEX、出光興産 |
防衛・中東リスク | 三菱重工、IHI |
半導体 | 東エレク、アドテスト |
ゲーム | ネクソン、コナミG |
AI・通信 | ソフトバンクG、富士通 |
注目の中小型株
銘柄 | 市場 | 注目ポイント |
---|---|---|
Anycolor (5032) | グロース | 好決算でストップ高水準 |
QPS研究所 (5595) | グロース | 小型衛星需要拡大 |
iSpace (9348) | グロース | 値動き荒いが信用整理進む |
メタプラネット (3350) | スタンダード | 暗号資産思惑継続 |
センコーHD (9069) | プライム | EC物流需要で堅調 |
今日の主要経済ニュース(世界)
時刻 | 指標・イベント | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|
08:50 | 日本 企業物価指数(5月) | +0.2% | +0.2% |
21:30 | 米 PPI(5月) | +0.2% | +0.5% |
21:30 | 米 新規失業保険申請件数 | 24.0万件 | 22.9万件 |
22:00 | 米大統領 記者会見(関税方針) | — | — |
こちらでも経済指標カレンダーを確認することができます↓
まとめ
関税引き上げ観測と中東緊迫化を背景に、日経平均は500円超の急落となり3万7,500円台まで下押し。円高と原油高の混在で、輸出株と半導体株に売りが集中する一方、資源・ゲームなど内需ディフェンシブが相対的に強い構図です。
週明けはG7サミット、来週半ばにはFOMCと日銀会合が控えており、為替と地政学リスクの動向を注視する必要があります。
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