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週明け23日の東京株式市場は、週末に伝わった米国によるイラン核施設への攻撃を受け、地政学リスクの高まりが意識されて売りが先行しました。日経平均は一時300円を超える下落となりましたが、円安進行を支えに後場は下げ幅を縮小。終値は小幅安にとどまりました。
東京株式市場の状況(2025年6月23日)
- 日経平均終値:3万8,354円09銭(前週末比-49円14銭/-0.13%)
- TOPIX終値:2,761.18(-10.08ポイント/-0.36%)
- JPX日経400:2万5,073.96(-78.79ポイント/-0.31%)
- 東証プライム売買代金:概算3兆8,328億円
- 売買高:15億7,090万株
- 値上がり銘柄数:653、値下がり:915、横ばい:58
米国市場・地政学リスクの影響
- 米国が6月21日(現地時間)にイラン核施設を攻撃。これを受けて投資家心理が悪化し、朝方から売りが優勢。
- 原油先物(WTI)が高騰し、資源輸入依存度の高い日本経済への悪影響が意識された。
- トランプ政権による中国への半導体規制強化観測も重荷に。
東京市場の動き
- 朝方:日経平均は一時300円超下落。原油高・地政学リスクが嫌気される。
- 後場:1ドル=147円台前半まで円安が進行。有事のドル買いが下支えとなり、先物主導で急速に下げ幅を縮小。
- 需給:やや様子見姿勢も残るが、円安で戻りを試す地合い。
為替市場の動向
ドル円は147円台前半まで円安が進行。原油高・リスク回避のドル買いの流れが背景。
個別銘柄の動き
上昇銘柄
- 中外製薬(4519):ディフェンシブ物色で買われる
- バンダイナムコHD(7832):内需株として堅調
- ファーストリテイリング(9983):押し目買いが入る
下落銘柄
- レーザーテック(6920):半導体規制懸念で売り
- TDK(6762)、SCREEN HD(7735):輸出関連中心に軟調
- ソニーG(6758)、NEC(6701):ハイテク株に調整圧力
人気のテーマ
順位 | テーマ | 関連銘柄例 |
---|---|---|
1 | 地政学リスク | INPEX、三菱重工 |
2 | 半導体規制 | 東エレク、アドテスト |
3 | 円安メリット | トヨタ、ファナック |
4 | ディフェンシブ | 中外製薬、味の素 |
5 | 内需関連 | バンダイナムコHD、イオン |
注目の中小型株
銘柄名 | 市場 | コメント |
---|---|---|
リバーHD(5690) | スタンダード | 原材料価格と連動、今後の需給注目 |
GENDA | グロース | エンタメ関連として堅調 |
QPS研究所 | グロース | 調整継続、リバウンド待ち |
伊沢タオル | スタンダード | 初値形成後、利益確定の動き強まる |
セルシード | グロース | 再生医療テーマで注目続く |
今日の主要経済ニュース
時刻(JST) | 指標・イベント名 | 予想 | 前回 | 備考 |
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21:30 | 米 シカゴ連銀全米活動指数(5月) | ― | -0.23 | 景気動向指標 |
23:00 | ユーロ圏 消費者信頼感(6月速報) | -14.3 | -14.3 | EUR関連 |
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まとめ
週明けの東京市場は米国によるイラン核施設への攻撃報道を受けて売りが先行し、日経平均は一時300円を超える下落となりました。
ただし、円安進行を支えに後場は急速に下げ幅を縮小し、終値は49円安にとどまりました。半導体株は規制観測で売られた一方、内需・ディフェンシブ株には資金が流入。今後は中東情勢と米国の政策動向が市場を左右しそうです。
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