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米利下げ期待を背景に前週末の米株が大幅高となった流れを引き継ぎ、6月30日前場の東京市場では日経平均が一段高となりました。
2024年7月以来の高値圏に入り、海外勢による先物買いが相場を押し上げています。
東京株式市場の状況(2025年6月30日)
6月30日の東京株式市場で日経平均株価は続伸で始まり、前場終値は前週末比659円高の4万0809円でした。
米国株式市場でハイテク株比率が高いナスダックが最高値を更新したことや、年内利下げ観測が強まったことを受け、投資家心理が大きく改善。主力株を中心に買いが集まりました。
米国市場の影響
前週末の米国市場では、利下げ期待からダウ平均やナスダック総合指数がそろって上昇。特にナスダックは史上最高値を更新しました。
これを受け、東京市場でも半導体やAI関連などハイテク株が物色され、ソフトバンクGや東エレクが大きく買われました。
東京市場の動き
日経平均は取引開始直後から前週末比で500円を超える上昇となり、午前中には一時680円近い上げ幅を記録。日経平均は節目の4万円を突破した後もモメンタム重視の買いが続き、上昇基調を保っています。
一方、ホンダやSUBARU、マツダといった自動車株はトランプ米大統領の追加関税発言を受けて売られました。
為替市場の動向
本日の東京外国為替市場では、ドル/円は144円50銭前後で推移しています。週明けは前週末終値の144.65円からややドル安円高に振れ、144.50円台でのもみ合いとなっています
個別銘柄の動き
上昇:ソフトバンクG、東エレク、アドテスト、ファストリ、ダイキン、リクルート
下落:ホンダ、SUBARU、日立、エムスリー、住友鉱
人気のテーマ(6月30日)
テーマ | 背景・動向 |
---|---|
半導体 | 米株高とAI需要に伴う成長期待で買い継続 |
自動車 | トランプ氏の発言による警戒感で売り |
モメンタム投資 | 株価上昇トレンドに乗る海外勢の資金流入 |
米利下げ期待 | FRB年内利下げ観測でリスク資産に資金向かう |
新規上場 | リップスとレントが公開価格を上回る初値 |
注目の銘柄
銘柄名 | 概要・注目ポイント |
---|---|
リップス | 東証グロース市場に新規上場、初値は公開価格超え |
レント | 東証スタンダード市場に新規上場、好調な初値形成 |
AViC | 個人投資家の関心高く、グロース市場で上昇 |
サンバイオ | バイオ関連銘柄として物色、前場高い |
コナミG | 業績評価に基づき主力株の一角として上昇 |
今日の主要経済ニュース
発表予定時刻(日本時間) | 内容 | 国 |
---|---|---|
21:30 | 5月 米PCE物価指数 | 米国 |
23:00 | 6月 シカゴ購買部協会景気指数 | 米国 |
8:50(済) | 5月鉱工業生産速報 | 日本 |
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まとめ
日経平均は米株高や円安を追い風に大幅続伸し、2024年7月以来の高値を付けました。
モメンタム重視の買いが強まり、海外勢による先物買いが相場を押し上げています。一方で、自動車株などには不安要因も見られ、今後の米経済指標(PCE)の発表などをきっかけに、市場の動向が左右される可能性があります。