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日経平均が4万1000円を割り込む中、空売り比率が60%近くまで急上昇。
これは投資チャンスか、それとも暴落の前兆か?今回は"空売りのプロ"が本日の最新データを徹底分析し、投資家が知るべき『踏み上げ銘柄』と『危険銘柄』を明らかにします。
市場全体の空売り動向
本日(2025年7月28日)の東証における空売り状況は、全体の空売り比率が59.8%と異常な高水準に達しています。通常、40%を超えると警戒水準とされる中、現在の数値は過去5年間でも最高クラスの売り圧力を示しています。
具体的な内訳
- 価格規制あり空売り:31.3%(1.47兆円)
- 価格規制なし空売り:8.9%(0.42兆円)
- 合計売買代金:4.70兆円
日経平均株価も本日は457円安の40,998円と、心理的節目の41,000円を下回りました。この状況は機関投資家の強い売り姿勢を表していますが、同時に『買い戻し』の爆発力も秘めています。
業種別空売り比率ランキング
業種別で見ると、売り圧力が集中しているセクターが明確です。
| 順位 | 業種 | 空売り比率 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1 | 非鉄金属 | 31.0% | 空売り最多。価格規制なし空売りが14.4%と突出 |
| 2 | 機械 | 45.5% | 売買代金0.51兆円と大きく、価格規制なし空売りが12.1% |
| 3 | 小売業 | 40.6% | 価格規制なし空売りが12.5%と高水準 |
| 4 | その他(ETF等) | 39.8% | 価格規制なし空売りが14.5%と極めて高い |
| 5 | 電気機器 | 41.0% | 売買代金0.86兆円と最大規模 |
特に『その他』カテゴリー(ETF、REIT)への空売り集中は、レバレッジETFに対する機関投資家の強烈な弱気姿勢を表しています。
注目銘柄の空売り状況
上場インデックス日経レバレッジ指数(1358)
空売り比率38.48%の爆弾
前回7月11日時点で34.82%だった空売り比率が、わずか2週間で38.48%まで上昇。さらに品貸料率は0.8%(通常の4倍)と急騰しており、空売り投資家のコスト負担が限界に近づいています。
これは『踏み上げ相場』の典型的な前兆。日経平均が反転した場合、わずか1日で10%以上の急騰も視野に入る危険な状況です。
ZenmuTech(338A)
AI銘柄の売り圧力に変化の兆し
AI関連の注目銘柄ZenmuTechの空売り状況
- 7月11日:22.32%
- 7月24日:17.95%
空売り比率は低下傾向にあり、特にモルガン・スタンレーが積極的な買い戻しを行っています。一方で、融資新規制限が継続中のため、上値の重い展開が続く可能性が高いでしょう。
日産自動車(7201)
1.5億株の『巨大空売り』に変化
前回『史上級』と報じられた1.53億株の空売り残高に変化が
- ゴールドマン・サックス:5,270万株(+190万株)
- モルガン・スタンレー:3,100万株(-575万株)
- JPモルガン:2,857万株(-178万株)
機関投資家の意見が分かれる中、ゴールドマン・サックスは粘り強く売りポジションを維持。大型株特有の『横ばいもみ合い』パターンが続く可能性が高いでしょう。
4. 空売りの『勝ち筋』と『負け筋』のパターン分析
空売り比率の高い銘柄は、特定のパターンで動く傾向があります。
典型的な値動きパターン
- 急騰パターン:空売り比率30%超の銘柄は、好材料発生時に1日で10%以上の急騰も。上場インデックス日経レバがまさにこの状態。
- 緩やかな下落型:空売り比率15-25%の銘柄は、2-3週間の緩やかな下落が一般的。ZenmuTechはこのカテゴリー。
- 横ばいもみ合い型:日産自動車のような大型株は、大きな材料が出るまで小幅な値動きが続く傾向。
『空売り残高増加率』ランキング
『空売り比率』だけでなく『増加率』も重要な指標です。直近1週間で急激に空売りが増加している銘柄には何らかの『売り材料』が潜んでいる可能性があります。
要注意の急増銘柄
- ブルーイノベーション(5597): +5.8%(24.3%→30.1%)
- 太陽ホールディングス(6976): +4.2%(8.1%→12.3%)
- 三菱自動車(7211): +3.6%(5.2%→8.8%)
これらの銘柄は機関投資家が『何か』を察知している可能性があり、特に警戒が必要です。
空売り比率と出来高の関係性
最も危険なのは『高空売り比率』と『高出来高』が重なる銘柄です。
警戒すべき銘柄
- インタートレード(3747): 空売り比率18.28%、月平均出来高の2.5倍
- アクセルマーク(3624): 空売り比率15.49%、月平均出来高の1.8倍
これらは『組織的な空売り攻勢』の可能性が高く、反発を待つより様子見が賢明でしょう。
機関投資家の空売り手法の違い
空売り機関によって、戦略は大きく異なります。
- ゴールドマン・サックス:平均3週間の長期保有型。日産自動車で確認できるように粘り強い。
- モルガン・スタンレー:短期1週間程度の機動型。ZenmuTechのように頻繁にポジション調整。
- バークレイズ:業種全体のヘッジ型。非鉄金属セクターでの活動が顕著。
この違いを理解すれば、例えばモルガン・スタンレーが買い戻しを始めた銘柄は、短期的な底打ちのサインかもしれません。
実践的な投資戦略:空売り情報の活用法
空売り情報を投資判断に活かす具体的な方法
投資家タイプ別戦略
- アグレッシブ投資家向け:空売り比率35%超の銘柄に少額分散投資し、10%上昇時に利益確定。上場インデックス日経レバが好例。
- 保守的投資家向け:空売り比率15-25%の銘柄は反発を待たず、むしろ高値での売り場と見る。
- 長期投資家向け:資金の10%以内に空売り関連銘柄への投資を制限し、リスク管理を徹底。
まとめ:今こそ空売りデータを味方につける時
2025年7月28日現在、市場全体の空売り比率59.8%という異常事態は、リスクと機会の両方を示しています。特に上場インデックス日経レバレッジ指数の38.48%という極端な空売り比率は、いつ『爆発』してもおかしくない状況です。
空売り比率だけでなく、増加率や出来高との関係、そして機関投資家の戦略の違いにも目を向けることで、より精度の高い投資判断が可能になります。相場が荒れる今だからこそ、空売りデータを味方につけ、一歩先を行く投資戦略を実践しましょう。

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免責事項:
投資判断は複数の情報源を確認の上、自己責任で行ってください。空売り情報は参考材料の一つであり、投資を推奨するものではありません。





