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週明け25日の東京株式市場は、米株大幅高を背景に日経平均が続伸しました。
朝方は500円を超える上昇となりましたが、為替の円高進行が重荷となり、上値は伸び悩みました。投資家心理を左右するジャクソンホール会議後の市場反応が鮮明に表れた一日です。
日経平均は続伸で寄り付き、米株高を好感

25日前場寄り付きの日経平均株価は前週末比550円ほど高い4万3200円近辺まで上昇しました。
FRBパウエル議長がジャクソンホール会議で『政策調整を正当化し得る』と発言したことで利下げ期待が強まり、前週末の米株式市場ではダウ平均が8カ月ぶりに最高値を更新。
この流れを受け、東京市場でもソフトバンクグループ(SBG)や半導体関連株に買いが入りました。
- 米株高が追い風:主要3指数がそろって大幅高
- 円安も寄与:1ドル=147円台の円安進行
- 主力株が上昇:ファストリやダイキンが高値をつけた

海外投資家のリスク選好が鮮明に出ていますね
10時の市場動向:伸び悩み、円高が重荷
午前10時時点では、日経平均は前週末比200円高の4万2800円台前半と、朝方の上げ幅を縮小しました。
東京外国為替市場で円相場が1ドル=147円台と円高方向に振れ、輸出関連株の重荷となったためです。
- 為替要因:日米の金融政策の方向性の違いで円高圧力
- 買い一巡後に利益確定売り:半導体株に売り直し
- 一方で底堅さも:リクルートやニトリHDが上昇

円高が進むと日本株の上値が抑えられやすいですね
前引け:289円高で続伸、朝高後は上値重く
前引けの日経平均株価は前週末比289円04銭高の4万2922円33銭で終了しました。
朝方は一時550円高まで買われましたが、その後は為替の円高が重荷となり、伸び悩む展開に。
- 米利下げ期待が下支え:米株大幅高を引き継ぎ
- 海外短期筋の先物買い:寄り付き直後は勢い強い
- しかし円高圧力:1ドル=147円台で輸出関連株が重しに
TOPIXは10.28ポイント高の3111.15と続伸。
一方、任天堂やKDDIは下落し、セクター間の明暗も分かれました。

利下げ期待と円高進行、両方の思惑が交錯した相場でした。
新興市場:グロース250は反発
25日午前の新興市場では、グロース250指数が前週末比5.50ポイント高の787.62と反発しました。
米株高を背景に投資家心理が改善し、フリーやトライアルが買われた一方、MTGやサンバイオは売られました。
今日のまとめ
- 米利下げ観測の高まりで、米株は大幅高
- 東京市場でも日経平均は寄り付きで一時550円高
- しかし円高進行で伸び悩み、前引けは289円高にとどまる
- 半導体関連はまちまち、輸出関連は円高で重し
- グロース市場は投資家心理改善で反発

材料は強いですが、為替が壁となっています。明日の動きも注目です。





