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佐藤真理子
忙しい方のために8月29日のマーケット情報を1分で把握できるようにわかりやすくまとめました。
8月29日の東京株式市場は、前日までの上昇基調から一転。日経平均株価は月末を控えた持ち高調整売りが先行し、反落して始まりました。
機関投資家のリバランスによる売り圧力が意識されつつも、米株高や好調な経済指標が下値を支える構図です。
日経平均の動き

- 始値は前日比54円50銭安の4万2774円29銭でスタート。
- 下げ幅は一時100円を超え、前場寄り付きでは110円安の4万2700円台前半で推移。
- 半導体関連株を中心に売りが出て、相場の重荷となりました。
きょうの主要経済ニュース
- 米国株式市場(28日)
ダウ平均とS&P500が上昇し、ともに最高値を更新。米GDP改定値が上方修正され、景気の底堅さを示しました。
一方、米半導体大手エヌビディアは5〜7月期決算発表後に株価が0.78%下落。東京市場でも半導体株に波及しました。
- 為替市場
東京時間29日午前のドル円は1ドル=147円前半と円高方向。前日夕から円買いが優勢となり、自動車など輸出関連株の上値を抑えています。
- 金利・商品市況
米長期金利はやや上昇。原油価格は下落基調、金は小幅高で推移しています。
業種・個別銘柄の動き
- 下落:ファストリ、リクルート、ファナック、ソニーG
- 上昇:電通グループ(海外事業売却報道を材料視)、伊藤忠、三菱商事
電通は英FT紙が『海外事業の売却検討』と報じたことで急反発。他の商社株も連れ高となりました。
まとめ
今回の相場は、月末の持ち高調整売りが一時的に下げを主導しました。ただし、米株高や堅調な米経済指標が支えとなり、下値は限定的でした。日経平均は月間ベースで5カ月連続の上昇が視野に入っており、流れそのものは依然として上向きといえます。
月末要因による一時的な調整色が強く、相場全体の基調は崩れていません。焦らず冷静に市場の流れを見極めたい局面ですね。





