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25日の東京株式市場は、前日の米株安を受けて売りが先行しましたが、その後は円安や配当取りを背景に買いが入り、日経平均は一進一退の展開となりました。
過去最高値圏にあるため、利益確定売りと買い需要がせめぎ合う展開が続いています。
東京市場の動向:過去最高値圏での攻防

日経平均株価は前日終値(4万5630円)を挟んで方向感を欠く動きとなりました。序盤には前日につけた最高値を上回る場面もありましたが、利益確定売りに押されて再び下落。
- 円相場が1ドル=148円台後半と円安基調 → 自動車株に追い風
- 中間配当の権利付き最終日を翌日に控え、配当取り狙いの買いが目立つ
- 一方、利益確定売りが上値を抑制

最高値圏では、やはり売りと買いが交錯しますね
米国市場の影響:利下げ慎重姿勢が重し
24日の米株式市場では主要3指数が下落。
- ダウ平均は171ドル安の4万6121ドルで続落
- 過去最高値圏で推移するなか、利益確定売りが優勢
- パウエル議長が追加利下げに慎重姿勢を示し、投資家心理に影響
ただし、日本株への波及は限定的との見方もあります。
「米利下げ再開、日本企業の業績底打ち、次期政権の財政拡張期待など、買い材料は多く下値不安は小さい」との声が市場関係者から出ています。

米国要因に左右されつつも、日本株独自の支えは残っていますね
午前10時時点:小幅安、過熱感も意識
午前10時時点での日経平均は前日比50円安の4万5500円台後半。
- 前日の米株安をきっかけに利益確定売りがやや優勢
- 下げ幅は一時100円超も、その後は小幅高に転じる場面もあり方向感に乏しい
- 200日移動平均線からの乖離率は16%を超え、短期的な過熱感が意識されやすい

短期筋は利益確定を急ぎますが、依然として先高観も強いです
個別銘柄の動向:AI関連と自動車に注目
- 【上昇】ソニーG、バンナムHD、リクルート、ダイキン、住友鉱、三菱マテリアル
- 【下落】ソフトバンクG、アドテスト、ファストリ、中外薬、塩野義
ソフトバンクGや半導体関連には売りが出ましたが、自動車株や配当期待銘柄が買いを支えました。

テーマ株の一角が売られても、円安や配当取り需要が下支えしていますね
きょうの主要経済ニュース
- 米株式市場は主要3指数が反落、パウエル議長が追加利下げに慎重姿勢
- 円相場は1ドル=148円台後半で推移し、自動車株に買い
- 東京市場は最高値圏で一進一退、短期的な過熱感を意識

強弱材料が入り混じるなか、相場は小動きでした
まとめ
25日午前の東京株式市場は、一時最高値を更新する場面があったものの、利益確定売りで伸び悩みました。円安と配当取りが下支えとなる一方、短期的な過熱感から売りも出やすい状況です。
投資家にとっては、上昇一辺倒ではなく、押し目をどう捉えるかが試される局面となっています。





