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9月最終取引日となった30日の東京株式市場。朝方は米株高を背景に買いが先行しましたが、時間が進むにつれ「持ち高調整」の売りが重くのしかかりました。特に半導体やAI(人工知能)関連株への利益確定売りが広がり、日経平均は一時300円超下げる展開となりました。
東京市場の動き:朝高後に反落、機関投資家の売りが主因

30日前場の東京株式市場で日経平均株価は反発して始まったものの、その後は反落に転じました。
- 始値は前日比小幅高でスタート
- その後下げ幅を広げ、一時300円安の4万4800円台前半まで下落(10:20時点)
背景には、9月期末に特有の「持ち高調整」があります。国内の機関投資家は、9月末にかけて利益確定のため株式を売却する傾向が強まります。さらに10月の「期初の益出し(含み益を抱える株の売却)」を見据えた売りも警戒され、積極的な押し目買いは限定的となりました。

期末要因による売りが相場を押し下げていますが、一時的な調整と見る向きも多いです
米国市場の影響:利下げ期待で上昇
29日の米株式市場では主要3指数が上昇しました。
- ダウ平均:4万6316ドル(前日比+68ドル)
- ナスダック、SOX指数(半導体指数)も上昇
背景には、8月の米PCE物価指数が予想通りだったことがあります。インフレ懸念が和らぎ、FRB(米連邦準備理事会)による利下げ継続の見方が支えとなりました。この流れを受け、東京市場でも朝方は半導体関連株に買いが入ったものの、その後は利益確定売りに押されました。
テクニカル要因:過熱感が意識される
日経平均のテクニカル指標も、売りを誘いました。
- RSI(相対力指数、14日平均):72.23%(29日時点)
一般的に70%を超えると「買われすぎ」と判断されやすく、短期的な過熱感が意識されます。この指標の存在も、投資家の警戒感を強める要因となりました。
個別銘柄の動き:半導体・原油関連に売り
下落銘柄
- ソフトバンクグループ(SBG)、アドテスト、東エレクなどAI関連
- ファストリ(寄与度大)
- INPEX、出光興産など原油関連(米原油先物の下落を受けて)
- トヨタ、ホンダ、フジクラ
上昇銘柄
- TDK、コナミG
- 荏原、SMC、ニトリHD
きょうの主要経済ニュース
- 米PCE物価指数(8月):市場予想と一致、利下げ期待が継続
- 米政府のつなぎ予算問題:成立の遅れが投資家心理に影響
- 日本株のテクニカル指標:RSIが72%超で過熱感を示唆
まとめ
30日午前の日経平均は、期末要因による売りと利益確定売りに押されて続落しました。米株高や利下げ期待といった好材料もありますが、目先は過熱感や期初の売り圧力が上値を抑えそうです。今後は、米政府の予算問題や国内の需給調整が、短期的な相場のカギを握ると考えられます。





