
目次

東京市場はきょう、前日の急伸の反動が一気に表面化しました。米エヌビディア株の下落が投資家心理を冷やし、半導体株が全面安となっています。一方で、内需株への資金移動も見られ、相場は一方向に崩れずに踏みとどまっています。
【注目記事】
東京株式市場の状況(2025年11月21日前場)

日経平均株価は反落で始まり、前日比1150円安の4万8600円台後半で寄り付きました。
下げ幅は一時1200円超に広がりましたが、内需株への買いで10時時点では4万8700円台まで下げ渋りました。
半導体株は全面安で、アドバンテストや東エレクトロンが大きく値を下げました。

半導体と内需の明暗がはっきりした前場でした。急落局面でも銘柄を選べば資金の流れを見つけやすいと感じました。
米国市場の影響

前日の米国株は3指数がそろって下落し、ナスダックは2%超の下落となりました。
エヌビディアは決算後に買いで始まったものの、引けにかけて下落へ転じ、半導体株全体に売りが広がりました。
フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は5%近い下落となり、その流れが東京市場に波及しました。
東京市場の動き
寄り付き後は半導体株の売りが止まらず、アドテスト、ディスコ、イビデンなどが下落。一方で、不動産や小売りなどの内需株が買われ、プライム市場の約7割が上昇しました。
投資家の資金が大型の割安株や内需に向かい、相場全体を支える形となりました。
為替市場の動向
東京外国為替市場では円相場が上昇し、1ドル=157円27〜28銭と前日比18銭の円高となりました。急速な円安進行を受け、通貨当局による為替介入への警戒感が強まり、持ち高調整の円買いが優勢でした。
片山さつき財務相は会見で「必要に応じて適切な対応をとる」と述べ、介入の可能性に言及しました。
対ユーロでは1ユーロ=181円44〜47銭と円安方向が続きました。財政不安が背景とみられ、円売りが優勢でした。
ユーロドルは1.1536〜37ドルと小幅なユーロ高でした。
個別銘柄の動き
下落
- アドバンテスト
- 東エレクトロン
- ディスコ
- フジクラ
- イビデン
- スクリン
- ソフトバンクグループ(SBG)
- TDK
上昇
- KDDI
- 中外製薬
- オリンパス
- リクルート
- テルモ
- エムスリー
人気のテーマ
| テーマ | 市場の動き | コメント |
|---|---|---|
| 半導体 | 売り優勢 | 米SOX指数急落で全面安 |
| AI関連 | 売り | エヌビディア安の影響続く |
| 内需・小売 | 買い | 不動産・小売株が堅調 |
| ディフェンシブ | 買い | 医薬品や通信に資金流入 |
| グロース(高PER) | まちまち | 大型割安株に資金が移動 |
注目銘柄
| 銘柄 | コメント |
|---|---|
| アドバンテスト | 半導体安の象徴的な下げ |
| 東エレクトロン | 米ハイテク安の影響を受ける |
| KDDI | ディフェンシブ買いで堅調 |
| リクルート | 内需株物色の流れで上昇 |
| 中外製薬 | 市場の調整で買われやすい医薬品 |
中小型株が好ましい
きょうの中小型株は、全体的に方向感が出にくい展開でした。仮想通貨関連などで一時的な戻りがみられたものの、再び売りが強まる場面もあり、個人投資家による積極的な物色は広がっていません。
相場が不安定ななか、押し目を慎重に見極める姿勢がうかがえます。
中小型株は業績次第で値動きが大きくなりやすいため、決算内容や需給の変化を意識した選別が重要になりそうです。
今日の主要経済ニュース
きょうは10月の全国消費者物価指数(CPI)や10月の貿易統計が発表されています。ただ、前場時点ではこれらの指標が株式市場に与えた明確な反応は確認できませんでした。
相場は半導体安や為替の動きといった外部環境に左右されており、経済指標は材料視されにくい状況です。後場に向けて市場の反応が出てくるかが注目されます。
まとめ
21日の東京市場は、米ハイテク安と前日の急伸の反動で日経平均が下落。一方で、内需株やディフェンシブ株が買われ、相場は下げ渋りました。為替市場では円高が進み、通貨当局の介入への警戒感が影響したとみられます。

きょうの前場はセクターごとの明暗がくっきり分かれる展開となりました。






