【12月11日】日経平均は反発で始まる　FOMC後の米株高で買い先行も上値は重い

日経平均は反発で始まり、寄り付き直後には海外勢の買いで5万0800円台まで上昇しました。ただ、その後は勢いが続かず、5万0600円台半ばで推移しています。

米株高が追い風になる一方、オラクルの決算を受けた関連株売りが重荷になりました。為替市場では円高が進み、1ドル＝155円後半。FOMC後の米金利低下が背景です。

個別銘柄ではアドバンテストやファーストリテイリングが上昇した一方、任天堂やコナミGが下落しました。

経済指標では日本の法人企業景気予測調査、豪州の雇用統計、スイス・トルコの金融政策が注目材料となっています。

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東京株式市場の状況

11日の東京株式市場で日経平均株価は反発して始まりました。

始値は前日比215円59銭高の5万0818円39銭でした。寄り付き直後は海外投機筋の買いが入り、先物主導で上げ幅は一時270円を超えました。その後は利益確定売りが出て伸び悩み、5万0600円台半ばで推移しています。

米国市場の影響

10日の米株式市場はFOMCの利下げ決定を受け、主要3指数がそろって上昇しました。ダウ平均は497ドル（1.04％）高の4万8057ドルとなりました。

FOMCでは0.25％の利下げに加え、米財務省証券（TB）の購入開始が示され、流動性供給への期待がリスク資産の追い風となりました。

一方、オラクルは2025年9〜11月期決算で売上高が市場予想に届かず、時間外で株価が一時10％超下落。AIインフラ計画「スターゲート」関連として、ソフトバンクグループ（SBG）など日本株の一部にも売りが波及しています。

東京市場の動き

寄り付きは米株高と利下げを受けたリスクオンの流れが続きました。TOPIXは続伸し、一時は最高値を上回りました。

為替市場の動向

円相場は上昇しました。1ドル＝155円78〜79銭と、前日17時比で87銭の円高です。

これは、米長期金利が4.15％へと低下したことが背景で、金利差縮小を意識した円買いが入りました。

• 円／ユーロ：1ユーロ＝182円23〜28銭（円高）
• ユーロ／ドル：1ユーロ＝1.1698〜1.1699ドル（ユーロ高）

米金利の低下が為替の主因となり、円高がやや速いペースで進みました。

個別銘柄の動き

• アドバンテスト：上昇
• ファーストリテイリング：上昇
• 任天堂：下落
• コナミグループ：下落

オラクルの影響を受けた関連銘柄売りが重しとなっています。

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まとめ

FOMC後の米株高が追い風となり、日経平均は反発で始まりました。

寄り付き直後には買いが優勢でしたが、時間外で下落したオラクルの影響から関連銘柄に売りが波及し、上値の重さが意識されています。為替は円高が進み、米金利の低下を反映した動きとなっています。

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