【3月17日】日経平均は反発で始まり一時600円高 原油高懸念の後退で買い先行、10時台は伸び悩み

目次

佐藤真理子
忙しい方のために3月17日のマーケット情報を1分で把握できるようにわかりやすくまとめました。

17日の東京株式市場は、前日の急変動の反動もあって買い先行で始まりました。日経平均株価は朝方に一時600円超上昇しましたが、10時台に入ると上げ幅を縮めています。

 

原油価格の急騰懸念がやや和らいだことに加え、前日の米国株高が追い風になりました。一方で、中東情勢の不透明感は残っており、戻り待ちの売りも出ています。上昇と警戒が同時に進む、神経質な前場です。

 

 

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東京株式市場の状況(2026年3月17日)

今日の東京株式市場

日経平均株価は反発で始まり、寄り付き直後は前日比300円前後高い5万4050円近辺で推移しました。朝方には上げ幅を600円超まで広げる場面もありましたが、その後は伸び悩み、10時台には5万3900円台前半まで上げ幅を縮小しました。

 

東証株価指数(TOPIX)も反発です。主力株を中心に買いが入りましたが、指数寄与度の高い一部ハイテク株が下げに転じたことで、日経平均は勢いを保ちきれませんでした。

 

東証プライムの10時時点の売買代金は概算で1兆9265億円、売買高は6億7363万株でした。寄り付き直後から売買は活発で、短期資金の回転も目立っています。

 

 

米国市場の影響

アメリカ市場

前日の米国株式市場では、主要3指数がそろって上昇しました。ダウ工業株30種平均は0.83%高の4万6946.41ドル、S&P500種株価指数は1.01%高の6699.38、ナスダック総合株価指数は1.22%高の2万2374.18でした。原油価格の下落がインフレ懸念をやわらげ、AI関連株にも資金が戻った流れです。

 

米原油先物(WTI)は16日に5.3%安の93.50ドルで引けました。ホルムズ海峡を一部の船舶が通過し始めているとの見方や、供給不安がやや後退したことが背景です。もっとも、17日アジア時間の早朝にはWTIが再び反発し、供給懸念が完全に消えたわけではありません。

 

また、エヌビディアの開発者会議ではAI関連の強気見通しが示され、同社株は16日に1.6%上昇しました。東京市場でも東京エレクトロンなど半導体関連の支え材料になっています。

 

 

東京市場の動き

朝方は幅広い銘柄に買いが入りました。とくに海運、商社、半導体関連が買われ、指数を押し上げました。原油高が落ち着いたことで、投資家の過度なリスク回避がいったん和らいだ形です。

 

ただ、買い一巡後は景色が変わりました。アドバンテスト、ソフトバンクグループ、フジクラ、古河電工など、朝高後に値を消す銘柄が出てきました。中東情勢の先行きが読みづらく、短期筋が利益確定に回りやすかったためです。

 

相場全体としては「リスクオン一辺倒」ではありません。上がったところでは戻り待ちの売りが出て、買い手も強気一色にはなっていません。急騰後に失速する銘柄がある一方、商社や医薬品など相対的に資金の逃げ場になりやすい銘柄には買いが続いています。

 

個人投資家のあいだでは、こうした地合いが読みにくい日ほど、情報の質を高めるために株情報サイトや投資ツールを併用する人も徐々に増えています。値動きの背景を整理できるだけでも、判断のブレはかなり抑えやすくなります。

 

 

佐藤真理子

きょうの相場は「強いから買う」というより、「いったん安心したので買い戻す」という色合いが濃いです。原油が再び上がれば雰囲気はすぐ変わります。前場の上昇だけで全面回復と決めつけない見方が大切です。

 

 

為替市場の動向

17日10時時点の東京外国為替市場では、円相場は1ドル=159円32~34銭と、前日17時時点に比べて4銭の円安・ドル高でした。10時前の中値決済に向けて輸入企業など実需のドル買いが観測され、円は弱含みました。

 

円は対ユーロでも下落し、1ユーロ=183円07~10銭でした。ユーロは対ドルで1.1490~91ドルです。原油価格が日本時間の取引で持ち直したことも、資源輸入国である日本の円にはやや重荷となりました。

 

片山さつき財務相は、イラン情勢を踏まえて万全の対応を取る考えを示しましたが、為替介入を強く意識させる踏み込んだ発言ではなく、相場の反応は限られました。

 

 

個別銘柄の動き

銘柄 動き 見方
ファナック 上昇 主力株の買い戻しとAI・設備投資期待
イビデン 上昇 半導体関連の物色継続
信越化学工業 上昇 大型株全般への買い波及
三井物産 上昇 資源・商社株への見直し買い
三菱商事 上昇 資源高局面でも利益を確保しやすいとの見方
中外製薬 上昇 ディフェンシブ株への資金シフト
コマツ 下落 景気敏感株への利益確定売り
バンダイナムコHD 下落 内需系の一角に利益確定売り
ソニーグループ 下落 指数寄与度の大きい銘柄に売り
レーザーテック、ディスコ、住友電工 下げ幅拡大 朝高後の失速で短期資金が離脱

人気のテーマ

順位 テーマ きょうの見方
1 レアアース 資源確保の思惑が続きやすい分野です。
2 防衛 中東情勢の緊張が続く限り、関心が向きやすいテーマです。
3 フィジカルAI AIの実装拡大を意識した物色が続いています。
4 半導体 米AI関連株高を受けて日本株でも中核テーマです。
5 データセンター AI需要の受け皿として引き続き注目されています。

注目銘柄

銘柄 注目理由
東京エレクトロン 米AIイベントを受けた半導体関連物色の本命格です。
アドバンテスト 朝高後に失速しており、短期資金の出入りを映す銘柄です。
三井物産 資源価格と地政学リスクの両面から注目度が高い状態です。
三菱商事 商社株全体の強さを見るうえで外しにくい存在です。
中外製薬 相場が不安定な局面で資金の受け皿になりやすい銘柄です。

 

「東京エレクトロン」や「アドバンテスト」のような大型株も魅力的ですが、個人投資家が大きな利益を狙うなら、「次に資金が流入する中小型株」の先回りが欠かせません。

 

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今日の主要経済ニュース

時刻 国・地域 内容 注目点
未定 米国 FOMC 1日目 中東情勢下での金融政策スタンス確認
12:30 オーストラリア 豪準備銀行 政策金利発表 市場予想は4.10%
13:30 日本 1月第三次産業活動指数 市場予想は前月比0.9%
19:00 ユーロ圏・ドイツ 3月ZEW景況感調査 景況感悪化か改善かに注目
23:00 米国 2月住宅販売保留指数 住宅市場の鈍化継続かを確認

まとめ

きょう前場の東京市場は、原油高への過度な警戒がやや薄れたことで反発して始まりました。ただ、朝方の600円高をそのまま維持できなかった点には注意が必要です。中東情勢はまだ落ち着いておらず、原油や為替が再び荒れれば、日本株の空気もすぐ変わります。

 

現時点では、半導体と商社が相場の柱です。一方で、朝高後に売られる銘柄も目立ち、相場全体の強さはまだ本物かどうか見極め段階です。前場は「買い戻し優勢」、後場以降は「持続力の確認」が焦点になります。

 

佐藤真理子

きょうは上がっている銘柄を追うより、なぜ上がっているのかを丁寧に分けて見る日です。原油、為替、半導体、地政学。この4つのどれに反応している上昇なのかが見えると、後場の見通しもかなり立てやすくなります。

 

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