【3月18日】日経平均は反発、原油の供給不安後退で一時1100円高 半導体と主力株に買い広がる

目次

佐藤真理子
忙しい方のために3月18日のマーケット情報を1分で把握できるようにわかりやすくまとめました。

18日の東京株式市場では、日経平均株価が反発して始まりました。

 

朝方から買いが先行し、前日比840円高の5万4500円台前半で推移したあと、前場中ごろには上げ幅を1100円まで広げ、5万4800円台に乗せる場面がありました。

 

前日に大きく下げたあとの自律反発に加え、原油供給を巡る過度な警戒がやや和らいだことが、主力株への買い戻しにつながりました。

 

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東京株式市場の状況(2026年3月18日前場)

今日の東京株式市場

きょうの前場は、寄り付きから地合いの改善が鮮明でした。日経平均は朝から高く始まり、その後もソフトバンクグループやアドバンテストが指数を押し上げる形で上昇幅を拡大しました。

 

東証株価指数(TOPIX)も続伸し、値がさ株だけでなく、景気敏感株や素材株にも買いが広がっています。

 

10時時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆8004億円、売買高は6億4711万株でした。朝から商いはしっかり入っており、売り一辺倒だった前日とは雰囲気が変わっています。

 

ただ、一本調子の上昇ではありません。日経平均は途中で伸び悩む場面もありました。

 

原油相場は週初の100ドル台からは下がったものの、なお1バレル95ドル前後と高く、日本のようにエネルギー輸入への依存度が高い国にとっては重荷です。

 

佐藤真理子

株価が大きく戻っても、投資家の頭の片隅には「原油高が企業収益を圧迫するのではないか」という不安が残っています。

 

 

米国市場の影響

アメリカ市場

前日の米国市場では、ダウ工業株30種平均が46.85ドル高の4万6993.26ドル、S&P500種株価指数が16.71ポイント高の6716.09、ナスダック総合株価指数が105.35ポイント高の2万2479.53で終えました。

 

3指数そろって上昇し、日本株にも買い安心感が波及しました。半導体関連ではマイクロン・テクノロジーやアプライドマテリアルズの上昇が目立ち、東京市場でもアドバンテストや東京エレクトロンに買いが向かいました。

 

米株の上昇は、単なるテクニカルな戻りだけではありません。原油高への過度な緊張がやや後退し、投資家がいったんリスク資産に資金を戻した流れがありました。

 

東京市場はその流れを素直に受け継いだ格好です。前日に深く売られていた主力株ほど買い戻しが入りやすく、朝から指数寄与度の大きい銘柄に注文が集まりました。

 

 

東京市場の動き

前場の東京市場で目立ったのは、やはり半導体関連と指数寄与度の大きい大型株です。

 

ソフトバンクグループは上げ幅を広げ、アドバンテストも強く、2銘柄で日経平均を約450円押し上げたとされています。東京エレクトロンにも買いが入り、指数の戻りを象徴する動きになりました。

 

個別では、三菱マテリアルや商船三井、ディスコにも買いが入りました。寄り付き段階では菱地所、日揮ホールディングス、カシオ、東京電力ホールディングスの上昇も目立ちました。

 

前日に売られていた景気敏感株や資源・インフラ関連まで買いが波及したことから、単なる一部銘柄の反発ではなく、相場全体のムード改善がうかがえます。

 

一方で、ソニーグループ、中外製薬、NEC、ニトリホールディングス、コナミグループ、キリンホールディングスなどは軟調でした。全面高ではあるものの、ディフェンシブ色の強い銘柄や内需の一角には利益確定売りも出ており、資金が強いテーマに集中している様子も見て取れます。

 

佐藤真理子

前日の急落後だけに、きょうの反発は数字以上に市場心理を落ち着かせる動きです。ただ、原油価格が高いままでは、戻り相場の持続力を見極める必要があります。朝の勢いだけで安心しきる局面ではありません。

 

 

為替市場の動向

18日午前10時時点の東京外国為替市場では、円相場は1ドル=159円07~09銭と、前日17時時点に比べて15銭の円高・ドル安でした。

 

ただ、10時前には159円14銭近辺まで円高幅を縮める場面もあり、円の上昇は続きませんでした。日経平均が1000円超上げるなど株高が鮮明になり、低金利通貨の円を売る動きが出たためです。

 

加えて、輸入企業の実需のドル買い観測も重荷になりました。今回は20日が祝日のため、いわゆる「5・10日」の決済需要が前倒しになりやすい日でもあります。株高によるリスク選好と実需のドル買いが重なり、円は朝方の高値圏を保てませんでした。

 

円は対ユーロでは下落し、10時時点で1ユーロ=183円49~52銭でした。ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1533ドル近辺と、ユーロ高・ドル安で推移しました。円相場は株高と輸入企業の買い需要に押され、やや上値の重い動きでした。

 

 

個別銘柄の動き

銘柄 動き ポイント
ソフトバンクグループ 上昇 日経平均への寄与度が大きく、前場の上昇をけん引しました。
アドバンテスト 上昇 米半導体株高の流れを受け、買いが目立ちました。
東京エレクトロン 上昇 米国の半導体関連株高を追い風に買いが入りました。
商船三井 上昇 市況改善と景気敏感株への資金シフトが支えました。
日揮ホールディングス 上昇 エネルギー・プラント関連として買いが入りました。

人気のテーマ

テーマ 注目された理由
半導体 米ハイテク株高を受け、アドバンテストや東京エレクトロンに買いが集中しました。
エネルギー・プラント 原油を巡る材料が引き続き注目され、日揮HDなどに物色が向かいました。
資源・素材 原材料価格の動向を意識し、三菱マテリアルなど景気敏感株に買いが入りました。
海運 商船三井などに資金が向かい、外部環境の変化を映しやすいセクターとして注目されました。
不動産 菱地所の上昇が目立ち、主力内需株の戻りとして意識されました。

注目銘柄

銘柄 着眼点
ソフトバンクグループ 指数寄与度が大きく、相場全体の強弱感を映しやすい銘柄です。
アドバンテスト 米半導体株高の恩恵を受けやすく、短期資金が集まりやすい局面です。
東京エレクトロン 海外ハイテク需要への期待を映す代表格として注目されます。
商船三井 景気敏感株として、リスクオンの地合いが続くかを測る材料になります。
三菱マテリアル 素材株への資金回帰が一時的か継続的かを確認しやすい銘柄です。

 

「ソフトバンクグループ」や「アドバンテスト」のような大型株も魅力的ですが、個人投資家が大きな利益を狙うなら、「次に資金が流入する中小型株」の先回りが欠かせません。

 

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今日の主要経済ニュース

時刻 国・地域 内容 見どころ
08:50 日本 2月貿易統計 季調前は573億円の黒字で、市場予想の赤字見通しを上回りました。
--:-- 日本 日銀金融政策決定会合(1日目) 政策変更の有無よりも、今後の物価認識や円安対応への示唆が焦点です。
19:00 ユーロ圏 2月HICP改定値 欧州のインフレ鈍化ペースを確認する材料です。
21:30 米国 2月PPI 米インフレの粘着性を見極める重要指標です。
27:00 米国 FOMC結果公表・27:30パウエル議長会見 金利据え置きの有無だけでなく、今後の利下げ・利上げ観測の修正が市場を動かす可能性があります。

 

2月の日本の貿易収支は573億円の黒字となり、事前の赤字予想を上回りました。輸出は前年同月比4.2%増、輸入は10.2%増でした。

 

輸出の底堅さは確認できた一方、エネルギー価格の上昇が今後の輸入額を押し上げる可能性も意識されます。

 

日銀の金融政策決定会合は18日から19日にかけて開かれ、米国では日本時間19日未明にFOMCの結果公表とパウエル議長の会見が予定されています。

 

まとめ

18日前場の東京株式市場は、原油の供給不安がやや和らいだことと、前日の米国株高を材料に大きく切り返しました。半導体や値がさ株が日経平均を押し上げ、相場全体の空気は前日より明るくなっています。

 

ただし、原油価格はまだ高い水準です。中東情勢も完全に落ち着いたわけではありません。きょうの上昇は、急落後の反発としては力強い一方、次の一手を決めるにはまだ材料待ちの面があります。

 

日銀会合とFOMCを控えるなかで、午後以降も値幅の大きい展開には注意が必要です。

 

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