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26日午前の東京株式市場では、日経平均株価が続伸し、5万4000円台を保って推移しました。
前日の米国株高がそのまま追い風となり、朝から主力株に買いが先行しました。もっとも、中東情勢を巡る不透明感はなお残っており、相場全体は強さと慎重さが同居する展開です。
半導体や電線など景気敏感株が買われる一方、医薬品やゲーム関連には利益確定の売りも見られました。
東京株式市場の状況(2026年3月26日 午前)

26日9時27分時点の日経平均は、前日比400円ほど高い5万4000円台で推移しました。さらに10時台に入っても高値圏を維持し、前日比350円前後高い5万4000円台前半で売買されました。
前日に日経平均が1500円近く上昇していたにもかかわらず、この日も海外投機筋による株価指数先物への買いが続き、相場を押し上げています。
東証プライム市場の10時時点の売買代金は概算で1兆9628億円、売買高は6億1916万株でした。朝から売買がしっかり膨らんでおり、様子見一辺倒ではなく、買い向かう資金が実際に入っていることがうかがえます。
TOPIXも続伸しました。指数全体では幅広い銘柄に買いが入っていますが、上昇を主導しているのは半導体関連や電線株など、相場の物色の中心になりやすいセクターです。
米国市場の影響

25日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均が前日比305.43ドル高の4万6429.49ドルと反発しました。
ナスダック総合株価指数も167.94ポイント高となり、投資家心理は持ち直しました。背景には、米国がイランとの軍事衝突の終結に向けた和平案を示したと伝わったことがあります。
市場では中東情勢の一段悪化をひとまず織り込み直す動きが出ました。
東京市場はこの流れを素直に引き継ぎました。特に、前日の米国株高を受けて、指数寄与度の大きい値がさ株に買いが入りやすい地合いとなりました。

中東情勢は完全に落ち着いたわけではありませんが、最悪シナリオをいったん遠ざける形で、リスク回避一辺倒の空気は後退しています。
東京市場の動き
朝方から相場をけん引したのは、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、ダイキンなどの値がさ株です。10時台に入ると、ソフトバンクグループや東京エレクトロンは上げ幅を広げ、村田製作所やTDKにも買いが波及しました。
半導体や電子部品といった主力グロース株がしっかりしていたことで、指数は高値圏を保ちました。
一方で、全面高というわけではありません。第一三共や中外製薬などの医薬品株には売りが出ており、コナミグループやバンダイナムコホールディングスなどのゲーム関連株も軟調でした。相場全体が強い日でも、利益確定売りが出やすい銘柄群には資金が向かいにくく、物色の偏りがみられます。
市場の関心は、停戦期待と現実のニュースとの間にあります。イラン側には停戦案への拒否姿勢も伝わっており、相場が一方向に安心感だけで走っているわけではありません。
そのため、上昇相場ではあっても、投資家の目線はかなり短期です。朝に買われた銘柄でも、材料の温度感が変われば値動きがすぐに荒くなる可能性があります。

きょうの相場は、地合いの改善がそのまま指数に映っています。ただ、安心して持ち続けられる相場かというと、まだそこまでは言い切れません。強い相場ほど、どの材料で上がっているのかを一つずつ確認したい場面です。
為替市場の動向
26日10時時点の東京外国為替市場では、1ドル=159円43〜44銭と、前日17時時点に比べて30銭の円安・ドル高でした。10時すぎには159円51銭近辺まで円安が進みました。
市場では、中東を巡る不透明感が残るなかで「有事のドル買い」が続いているとの見方が出ています。
原油価格の高止まりも円の重荷です。日本はエネルギー輸入国であるため、原油高が続くと貿易収支の悪化が意識されやすくなります。株式市場では停戦期待が買い材料になっている一方、為替市場ではなお慎重な見方が残っている構図です。
このねじれは、いまの相場の難しさをよく表しています。
ユーロ円は1ユーロ=184円31〜34銭で推移し、対ドルでは1ユーロ=1.1561ドル近辺でした。ドルが全体に買われるなかで、円もユーロに対しては底堅さを保った形です。
個別銘柄の動き
| 銘柄 | 動き | ポイント |
|---|---|---|
| ソフトバンクグループ | 上昇 | 指数寄与度が大きく、朝から買いが先行 |
| 東京エレクトロン | 上昇 | 半導体株への買いが継続し上げ幅拡大 |
| フジクラ | 上昇 | 電線株物色が続き資金流入 |
| 古河電工 | 上昇 | 光関連・電線テーマの一角として買い優勢 |
| 第一三共 | 下落 | ディフェンシブ株に利益確定売り |
| 中外製薬 | 下落 | 医薬品セクターに売り |
| コナミグループ | 下落 | ゲーム関連に売りが先行 |
| バンダイナムコHD | 下落 | 内需系グロースに利益確定売り |
人気のテーマ
| テーマ | 注目理由 |
|---|---|
| 半導体 | 東京エレクトロンやレーザーテックなど主力株に買い |
| 電線 | フジクラ、古河電工が上昇し需給の強さを示す |
| 防衛 | 中東情勢の緊張が続き、関連銘柄への関心が残る |
| データセンター・AI | 電子部品やインフラ需要の連想が広がりやすい |
| 高配当・期末取り | 権利付き最終日を前に配当狙いの買いが意識されやすい |
注目銘柄
| 銘柄 | 注目ポイント |
|---|---|
| ソフトバンクグループ | 指数けん引役。相場全体の強弱を映しやすい銘柄 |
| 東京エレクトロン | 半導体セクター物色の中心 |
| フジクラ | 電線株人気の象徴。短期資金が集まりやすい |
| 古河電工 | 電線・光関連の流れに乗る銘柄 |
| 村田製作所 | 電子部品株として主力物色の広がりを確認しやすい |
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今日の主要経済ニュース
この日朝には、日本銀行が2月の企業向けサービス価格指数を公表し、総平均は前年同月比2.7%上昇となりました。1月の2.6%からやや伸び率が高まり、サービス分野でも価格転嫁が続いていることを示しました。
| 時刻 | 国・地域 | 指標・イベント | 内容 |
|---|---|---|---|
| 08:50 | 日本 | 2月企業向けサービス価格指数 | 前年同月比2.7%上昇 |
| 08:50 | 日本 | 対外対内証券売買契約等の状況 | 対内株式は2兆5097億円の処分超 |
| 16:00 | ドイツ | 4月GfK消費者信頼感調査 | 市場の関心が高い欧州景況感材料 |
| 21:30 | 米国 | 新規失業保険申請件数 | 米雇用の底堅さを測る週次指標 |
| 22:00 | 南アフリカ | 政策金利 | 新興国通貨と資源国動向の確認材料 |
まとめ
26日前場の東京市場は、米株高を受けた買いが続き、日経平均は5万4000円台を維持しました。相場を押し上げたのは、ソフトバンクグループや東京エレクトロンなどの主力株です。電線株にも資金が向かい、相場の地合いは改善しています。
ただ、楽観一色ではありません。中東情勢では停戦期待と拒否報道が交錯しており、為替市場では1ドル159円台まで円安が進んでいます。
株が上がっているから安心、ではなく、どの材料がどの市場にどう効いているのかを分けて見ることが大切です。

きょうの相場は強いですが、その強さが本物かどうかは、後場の売買代金と主力株以外への広がりで見極めたいところです。





