【3月27日】日経平均は続落スタート、一時1000円安 中東警戒と半導体安が重荷に

目次

佐藤真理子
忙しい方のために3月27日のマーケット情報を1分で把握できるようにわかりやすくまとめました。

27日の東京株式市場は朝から売りが先行しました。中東情勢の緊張が長引くとの見方に加え、前日の米国市場で半導体株が大きく下げた流れが重なり、日経平均株価は一時1000円安まで下げ幅を広げました。

 

指数を押し下げた中心は、アドバンテストや東京エレクトロンといった値がさの半導体関連株です。週末を前に、積極的に買い向かう投資家は限られています。

 

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東京株式市場の状況(2026年3月27日 前場)

今日の東京株式市場

日経平均株価は続落して始まり、始値は前日比364円06銭安の5万3239円59銭でした。その後は売りが強まり、前場中ごろには5万2700円前後まで水準を切り下げ、下げ幅は一時1000円を超えました。

 

前日終値は5万3603円65銭です。そこからみると、朝の寄り付きだけでも心理的には弱く、時間がたつにつれて売りが売りを呼ぶ展開になった形です。

 

東証プライムでは午前10時時点で値上がり447銘柄に対し、値下がりは1067銘柄と、相場全体でも下落銘柄が大きく上回りました。

 

下げの中心は半導体関連です。米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4.79%安となり、その流れが東京市場にも波及しました。

 

日経平均への寄与度が大きいアドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄だけで、指数を440円ほど押し下げたとされます。相場全体が弱いというより、指数寄与度の高い大型ハイテク株に売りが集中した面も目立ちました。

 

一方で、全面的なパニック売りというよりは、資金の逃げ場を探すような動きも出ています。鉱業、石油・石炭、サービスなど一部業種には買いが入り、ゲームや内需の一角にも資金が向かいました。

 

 

佐藤真理子

日経平均の下げ幅だけを見ると強い不安を感じやすい場面です。ただ、実際には「どこが売られているか」を見ることが大切です。きょうは半導体の比重が大きく、指数以上に相場の中身を丁寧に見る必要があります。

 

米国市場の影響

アメリカ市場

26日の米国市場では、ダウ工業株30種平均が469.38ドル安の4万5960.11ドル、ナスダック総合株価指数が521.75ポイント安の2万1408.08となりました。SOX指数も381.87ポイント安の7585.87と大きく下げています。

 

背景にあるのは中東情勢です。米国とイランの停戦協議を巡ってなお隔たりが大きいと受け止められ、エネルギー供給への懸念が再び強まりました。ロイターによると、26日のNY市場では「有事のドル買い」が再燃し、エネルギーショック長期化への警戒が意識されています。

 

加えて、米ハイテク株には別の重荷もありました。生成AI向けのメモリー需要に影響するとの見方が広がり、半導体関連に売りが膨らみました。東京市場は、こうした米ハイテク安をそのまま引き継いだ格好です。

 

東京市場の動き

朝方は中東情勢の不透明感を嫌った売りが先行し、時間とともに半導体株への売りが強まりました。日経平均は9時台に下げ幅500円を超え、その後も戻りは鈍く、10時台には一時1000円安まで下落しました。

 

相場の特徴は、週末要因も重なっていることです。中東情勢を抱えたまま土日をまたぐことへの警戒があり、持ち高を軽くする動きが出やすい日でした。3月期末の権利付き最終日でもあるため、本来なら配当取りの買いも入りやすい局面ですが、きょうは地政学リスクと米半導体安のインパクトがそれを上回っています。

 

その一方で、指数連動の売買に振られにくい銘柄や、材料が明確な中小型株へは短期資金が向かいやすい地合いでもあります。大型株が重い日は、テーマ性や個別材料のある銘柄が相対的に見直されやすくなります。

 

為替市場の動向

27日午前10時時点の東京外国為替市場では、1ドル=159円54〜56銭と、前日夕方に比べて小幅な円安・ドル高でした。ただ、円は一方向に売られているわけではありません。

 

片山さつき財務相が閣議後会見で「投機的な動きもみられる」と述べ、「断固とした措置」を示唆したことで、為替介入への警戒感が強まりました。

 

このため、円相場は10時前に159円49銭近辺まで戻す場面もありました。月内受け渡しの末日で、輸出企業など実需の円買いも出やすかったようです。ただし、中東情勢が悪化すれば「有事のドル買い」が入りやすく、円高方向への勢いも限定的でした。

 

ユーロ円は1ユーロ=183円97銭〜184円00銭と、やや円高・ユーロ安です。為替は株式市場と同じく、地政学リスクと政策当局のけん制がせめぎ合う構図になっています。

 

個別銘柄の動き

値がさの半導体関連では、アドバンテスト、東京エレクトロンが売られました。フジクラ、イビデン、ダイキンも下げ幅を広げ、ハイテクや設備投資関連の弱さが目立っています。

 

一方で、コナミグループ、任天堂、リクルート、資生堂などには買いが入りました。外部環境に左右されやすい半導体と比べ、個別の事業期待や内需色のある銘柄へ資金が逃げた面があります。

 

佐藤真理子

指数が大きく下がる日に「全部だめ」と見てしまうと、相場の実像を見誤ります。きょうは勝ち組と負け組がかなりはっきり分かれている一日です。

 

人気のテーマ

テーマ 注目される理由
蓄電池 電力安定供給や再エネ拡大の流れが続き、政策面でも注目が集まりやすい分野です。
レアアース 資源調達の重要性が増すなか、供給網の再構築や経済安全保障の観点から関心が高まっています。
防衛 中東情勢の緊張や防衛政策の拡充観測を背景に、短期資金が向かいやすいテーマです。
半導体 足元では売られていますが、日本市場の中心テーマであることは変わらず、押し目局面でも注目度は高いです。
データセンター 生成AIの普及で計算資源需要が増えており、中長期の成長期待が根強い分野です。

注目銘柄

銘柄 コード 見どころ
アドバンテスト 6857 米半導体株安の影響を最も受けやすい代表銘柄で、きょうの日経平均下落の主因のひとつです。
東京エレクトロン 8035 指数寄与度が大きく、アドバンテストと並んで相場全体の重荷となりました。
任天堂 7974 外部環境が悪い中でも買われており、資金の逃避先としての強さが意識されます。
コナミグループ 9766 ゲーム関連の底堅さを映す銘柄で、内需・ディフェンシブ寄りの物色を映しています。
資生堂 4911 相場全体が不安定ななかでも上昇しており、個別材料株としての見直しが続くかが焦点です。

 

「東京エレクトロン」や「アドバンテスト」のような大型株も魅力的ですが、個人投資家が大きな利益を狙うなら、「次に資金が流入する中小型株」の先回りが欠かせません。

 

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今日の主要経済ニュース

時刻 内容 予想 結果
09:01 英国 3月GFK消費者信頼感調査 -24 -21
16:00 英国 2月小売売上高(前月比) -0.7% 未発表
16:00 英国 2月小売売上高(前年同月比) 2.1% 未発表
21:00 メキシコ 2月貿易収支 12.53億ドル 未発表
23:00 米国 3月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 54.0 未発表

まとめ

27日午前の東京市場は、中東情勢の長期化懸念と米半導体株安が重なり、日経平均は一時1000円超安となりました。指数の下げが大きい一方で、すべての銘柄が同じように売られているわけではなく、ゲーム、サービス、資源関連などには買いが入っています。

 

今の相場で大切なのは、「日経平均が下がったから全部弱い」と決めつけないことです。大型半導体株の下落が指数を強く押し下げる一方で、個別ではしっかりした銘柄もあります。週末を前に不安定な地合いが続きそうですが、テーマ性と資金の流れを見極めれば、チャンスを探せる相場でもあります。

 

相場が荒れる日は、強い銘柄と弱い銘柄の差がはっきり出ます。そんな日は、無理に指数と戦わず、資金が向かっている場所を静かに追う姿勢が大切です。

 

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