【5月27日】日経平均は小反発、取引時間中に初の6万6000円台乗せるも大引けにかけて上げ幅を大きく縮小。

目次

佐藤真理子
忙しい方のために5月27日のマーケット情報を1分で把握できるようにわかりやすくまとめました。

5月27日の東京株式市場は、歴史的な大台突破の盛り上がりから一転、大引けにかけて上げ幅を大きく縮小するという、きわめて激しい値動きの展開となりました。

 

前日の米株式市場で主要なハイテク株指数が過去最高値を更新した流れを受け、東京市場でも朝方から海外投資家によるリスク選好の買いが先行。

 

日経平均株価は取引時間中として史上初めて「6万6000円」の大台を突破し、上げ幅は一時1400円を超えました。

 

しかし、直近で相場を牽引してきた主力銘柄へ急激に利益確定売りが出ると失速。市場の強気姿勢と警戒感が交錯した一日の動きを振り返ります。

 

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東京株式市場の状況(2026年5月27日大引け)

今日の東京株式市場

 

米ハイテク株高を支えに一時1400円超高、初の6万6000円台到達後に上げ幅を大きく縮小

27日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に反発しました。大引けは前日比3円32銭(0.01%)高の6万4999円41銭となり、取引時間中には大きなドラマがありました。

 

朝方は、米市場で人工知能(AI)・半導体関連株への強気見通しから米マイクロン・テクノロジーなどが急騰した流れを好感。海外勢主導の断続的な買いが入り、日経平均は一時1400円あまりに上げ幅を拡大、史上初となる6万6000円台(場中最高値)に乗せる歴史的な節目を記録しました。

 

しかし、節目到達による達成感や上昇ピッチの速さへの警戒感から、その後は利益確定売りの波が殺到。東証プライムの売買代金が概算で11兆643億円に膨らむ記録的な大商いのなか、大引けにかけて上げ幅を大きく縮小する展開となりました。

 

なお、東証株価指数(TOPIX)は続落し20.45ポイント(0.52%)安の3918.01、JPXプライム150指数も続落し3.85ポイント(0.23%)安の1643.21で終えています。

 

高値更新のソフトバンクGが急反落、早期利上げ観測の後退で銀行株も軟調

個別銘柄の主軸となったのは、前日まで連日急騰していたソフトバンクグループ(9984)です。

 

朝方には出資先であるオープンAIの上場申請期待を背景に上場来高値を連日で更新したものの、短期的な過熱感から利益確定売りが出やすく、大引けにかけて下げ足を速めて5営業日ぶりに反落。相場全体の押し下げ要因となりました。

 

同様に直近で強いモメンタムをみせていたキオクシアホールディングス(285A)にも売りが優勢となったほか、イビデン(4062)やファナック(6954)が下落しました。

 

また、日銀の植田和男総裁が国際コンファランスで行った発言が「6月の追加利上げを急ぐ内容ではない」と受け止められ、早期の利上げ観測が後退したことから、みずほフィナンシャルグループ(8411)など銀行株への買いが手控えられ軟調に推移しました。

 

一方、ファーストリテイリング(9983)や信越化学工業、コナミグループ(9766)、KDDI(9433)が上昇し、日経平均の下値を支えました。

 

 

外為市場の動き:円相場は159円台前半で膠着、日銀総裁発言への反応は限定的

外国為替市場で円相場は、1ドル=159円台前半のドル高・円安水準でもみ合う展開となりました。

 

日銀の植田総裁の国際コンファランスでの挨拶を受け、市場では追加利上げを急がない姿勢と捉えられたものの、為替市場では事前の想定の範囲内との受け止めが優勢で、大がかりな円売りへの発展はみられませんでした。

 

前日の米長期金利が落ち着いた動きとなったこともあり、輸出入実需の取引一巡後は重要指標の発表を前に様子見ムードが強まり、底堅い水準での小幅な値動きに終始しています。

 

午前中に日経平均が史上初の「6万6000円台」へ突入したときは歴史的な瞬間を実感しましたが、大引けにかけて上げ幅を大きく縮小し、前日比3円高水準での着地という、市場の押し引きの激しさを痛感する一日でしたね。

 

米マイクロン株の急騰をきっかけとした半導体株への期待感は根強いものの、直近で市場を牽引してきたソフトバンクGやキオクシアに強い利益確定売りが出たことで、上値追いの勢いが一服しました。

 

また、植田総裁の発言から早期利上げ観測が和らぎ銀行株が軟調となったことも失速の背景にあります。これだけの異例の売買代金をこなし、ここから再びトレンドを形成できるか、週後半の動きが非常に重要になりそうです。

 

 

注目を集めたテーマ

順位 テーマ名 概況
1 取引時間中に初の6万6000円台到達 米ハイテク株高を追い風に一時1400円超高を記録するも、大引けにかけて上げ幅を大きく縮小
2 米ハイテク株高とマイクロンの急騰 AI・半導体関連へのアナリスト目標株価引き上げを背景に米株が上昇、東京市場の朝方の支えに
3 ソフトバンクGの高値更新後の急反落 オープンAIへの期待から朝方は連日高値も、短期的な上昇ピッチの速さから利益確定売りが噴出
4 植田日銀総裁発言と早期利上げ観測後退 国際コンファランスでの挨拶が慎重な内容と受け止められ、銀行株の買い手控え要因に
5 東証プライム売買代金11兆円超の大商い 値上がり720銘柄、値下がり790銘柄と拮抗。活発な売り買いが交錯するなかで巨大な商いが発生

 

動向が注目された銘柄

銘柄名(コード) 特徴 27日の動き
ソフトバンクグループ(9984) 戦略的投資会社、AI関連の主導株 朝方は連日の上場来高値も、直近の上昇に対する利益確定売りに押され5営業日ぶりに急反落
みずほFG(8411) メガバンク大手 植田総裁の発言を受けて早期の追加利上げ観測が後退し、買いが手控えられ軟調に推移
ファーストリテイリング(9983) 衣料品「ユニクロ」展開、指数寄与度大 日経平均が失速する局面において、主力値がさ株への買い戻しから底堅く推移し下値を支える
キオクシアHD(285A) 半導体メモリ大手 直近までモメンタム重視の買いを集めていた反動から、利益確定売りが優勢となり下落
信越化学工業 半導体シリコンウエハ世界大手 米半導体株高を背景にシリコンサイクル好転への期待感から買いが先行し、大引けも上昇を維持

 

「ソフトバンクグループ(9984)」や「みずほFG(8411)」のような大型株も魅力的ですが、個人投資家が大きな利益を狙うなら、「次に資金が流入する中小型株」の先回りが欠かせません。

 

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27日の主要経済ニュースと指標

項目 内容
日経平均、初の6万6000円突破後に上げ幅縮小 朝方に一時1400円超高で初の節目に乗せるも、主力株の反落に押され終値は3円32銭高
東証プライムの売買代金が11兆円突破 主力株への売り買いが激しく交錯し、売買高24億6133万株、売買代金は11兆643億円に
米ハイテク株高、マイクロン株が急騰 AI・半導体需要への強気姿勢からマイクロン株が急伸、米市場の主要ハイテク指数を押し上げ
日銀・植田総裁が国際コンファランスで挨拶 供給ショックへの対応について慎重な姿勢を示唆。市場では早期利上げ観測が和らぐ形に

 

まとめ

5月27日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比3円32銭高の6万4999円41銭と、わずかな小反発にとどまりました。

 

米主要ハイテク株指数の上昇や米マイクロン株の急騰を追い風に、朝方には史上初めて取引時間中に6万6000円の大台を突破したものの、急ピッチな上昇への警戒感から市場の買い一巡後は利益確定売りが優勢となりました。

 

連日で高値を更新していたソフトバンクグループが5営業日ぶりに急反落したほか、キオクシアなどのモメンタム銘柄も下落。

 

さらに植田日銀総裁の発言から早期利上げ観測が後退したことで銀行株も軟調となり、相場を引きずり下ろしました。売買代金11兆円を超える巨額の商いのなか、利益確定売りをこなした市場がここから再び上値を追えるか、トレンドの節目となる重要な局面を迎えています。

 

 

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