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前日の調整から一転、本日の東京株式市場は歴史的な節目を迎える大幅な反発展開となっています。前日の米国株式市場において、AI投資の拡大を背景に主要株価指数が上昇。
なかでも主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数が5.86%高で終えた流れを受け、東京市場でも朝方からハイテク株や値がさ株を中心に買いが優勢となりました。
日経平均株価は1日に付けた最高値(6万6934円)を上回って始まると、前場中ごろには海外勢とみられる株価指数先物への断続的な買いが相場をさらに押し上げ、上げ幅は一時1500円を超えて取引時間中として初めて6万8000円台に乗せる場面がありました。
外国為替市場で一時1ドル=160円ちょうど近辺まで円安が進んだことも輸出関連株などの支援材料となっています。大きく動いた前場の詳細を解説します。
東京株式市場の状況(2026年6月3日)

前日の米半導体株高をうけ急反発、先物買い主導で一時6万8200円台へ上昇
3日前場の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反発しました。
前前日比750円ほど高い6万7500円前後で寄り付いた後も上げ幅を拡大する展開となり、前場中ごろには前日比1500円ほど高い6万8200円台で推移しました。取引時間中として初めて6万8000円台に乗せる非常に強い地合いとなっています。
2日の米株式市場でダウ工業株30種平均が5営業日連続で最高値を更新するなど主要株価指数が上昇し、AI分野の成長期待を背景に関連銘柄の一角が買われてSOX指数が5.86%高で終えたことが、東京市場の強力な追い風となりました。
国内の機関投資家による積極的な買い注文は限定的との声があるものの、前日の米株高を背景に海外勢とみられる株価指数先物や主力銘柄への買いが優勢となり、指数を押し上げました。
10時現在の東証プライムの売買代金は概算で4兆662億円、売買高は7億6012万株と活発な商いとなっています。東証株価指数も反発し、5月29日の最高値(3957.17)を上回る場面がありました。
東エレクやアドテストなど半導体株が急伸、キオクシアHDも高い一方、SBGは軟調
物色の動向としては、米株高の流れを直接受け入れた半導体・電子部品などのハイテク関連株が指数を大きく押し上げる主役となっています。
個別銘柄では、東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)などの値がさ半導体関連株に朝方から買いが入り、指数を押し上げました。また、フジクラ(5803)が上げ幅を拡大したほか、2日に投資家向け説明会を開催したキオクシアホールディングス(285A)にも買いが先行し、高く推移しています。
そのほか、TDK(6762)やイビデン(4062)、京セラ(6971)など電子部品関連の上昇も目立っています。一方で、ソフトバンクグループ(9984)やファーストリテイリング(9983)、大塚ホールディングス(4578)、リクルートホールディングス(6098)、ソニーグループ(6758)は下げており、銘柄間での資金シフトの動きも観測されています。
外為市場の動き:中東情勢を巡る原油高や米求人件数上振れで、一時1ドル=160円ちょうど近辺へ下落
外国為替市場での円相場は下落しています。8時30分時点は1ドル=159円97〜99銭と前日17時時点と比べて29銭の円安・ドル高でしたが、その後8時40分ごろには160円ちょうど近辺と、政府・日銀が円買い介入を実施した4月30日以来、約1カ月ぶりの安値を付けました。
イスラエルがレバノンへの攻撃を継続していると報じられたことで、米国とイランの戦闘終結に向けた交渉に不透明感が強まり、原油価格が高止まりしています。ホルムズ海峡の航行正常化に時間を要するとの見方から、ニューヨーク原油先物相場は一時1バレル96ドル台まで上昇しました。
これにより日本の貿易赤字が拡大するとの見方から円売り・ドル買いが出ました。
さらに、米労働省が2日発表した4月の雇用動態調査で求人件数が761万8000件と、前月の改定値(688万7000件)から増え2024年5月以来の高水準となったことや、クリーブランド連銀のハマック総裁が「インフレ圧力が引き続き上昇すれば利上げを実施するかもしれない」とインフレ圧力次第では利上げの可能性に言及したことも、米金利の先高観を意識させ円の重荷となりました。
なお、円は対ユーロでは上昇しており、8時30分時点は1ユーロ=185円93〜95銭と、同9銭の円高・ユーロ安でした。中東情勢を巡る先行き不透明感から対ユーロでもドル買いが優勢となっています。
昨日の利益確定売りによる調整をこなし、再び非常に強い上昇気流が戻ってきましたね。米国市場でのSOX指数5.86%高という確固たるトレンドを引き継ぎ、日経平均は初めて「6万8000円台」という未踏の領域に足を踏み入れ、一時6万8200円台まで上値を伸ばしました。
海外勢とみられる先物主導の買いが相場を牽引しており、東京エレクトロンやアドバンテストなどの主力半導体株に物色が集中しています。為替市場で一時1ドル=160円ちょうど近辺を付けたことも、輸出関連銘柄には支援材料です。
一方で、中東情勢の緊張から原油先物が一時96ドル台まで上昇している点は日本の貿易赤字拡大懸念につながりやすく注視が必要ですが、まずはこの歴史的な高値圏で前場を終えた勢いが、後場も維持できるかどうかに注目していきましょう。

今晩の米ADP雇用統計やISM非製造業景況指数などのマクロ指標を控え、市場の熱気が続いています。
注目のテーマ
| 順位 | テーマ名 | 概況 |
|---|---|---|
| 1 | 米主要株価指数およびSOX指数の5.86%高 | AI投資拡大を背景にダウが最高値更新、半導体株指数(SOX)が5.86%高となり東京市場へ強い波及効果 |
| 2 | 日経平均が初の6万8000円台突入、一時1500円高 | 前日に比べ1500円ほど高い6万8200円台へ上昇。先物への断続的な買いが相場を主導 |
| 3 | 為替市場で一時1ドル=160円ちょうど近辺まで円安進行 | 約1カ月ぶりの安値水準。輸出関連や海外事業比率の高い銘柄の支援材料として意識 |
| 4 | ニューヨーク原油先物相場が一時1バレル96ドル台へ上昇 | 中東情勢を巡る米国・イラン間の交渉不透明感から上昇。日本の貿易赤字拡大への思惑を誘発 |
| 5 | 米4月JOLTS求人件数の上振れ(761.8万件) | 求人件数が前月改定値から増加し2024年5月以来の高水準。米金利先高観が強まり円の重荷に |
注目銘柄
| 銘柄名(コード) | 特徴 | 3日前場中ごろの動き |
|---|---|---|
| 東京エレクトロン(8035) | 半導体製造装置で世界大手の値がさ株 | 米SOX指数の大幅高を受けて朝方から買いが入り、指数を押し上げ。前場中ごろにはフジクラとともに上げ幅を拡大 |
| アドバンテスト(6857) | 半導体検査装置大手、生成AI関連銘柄 | 米ハイテク株高の流れから買いが入り、値がさの半導体関連株として指数を大きく押し上げる展開 |
| キオクシアホールディングス(285A) | 半導体メモリ(NAND型フラッシュ)大手 | 2日に投資家向け説明会を開催。内容が好感されて買いが先行し、前場は堅調に推移 |
| フジクラ(5803) | 電線大手、光関連部品などが堅調 | 東京エレクトロンとともに前場中ごろにかけて上げ幅をさらに拡大する強い動きをみせる |
| ソフトバンクグループ(9984) | グローバルな投資会社、指数寄与度大 | 日経平均が大幅高となる中で利益確定売りなどに押され、ファストリや大塚HDとともに下げに回る |
「東京エレクトロン(8035)」や「アドバンテスト(6857)」のような大型株も魅力的ですが、個人投資家が大きな利益を狙うなら、「次に資金が流入する中小型株」の先回りが欠かせません。
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3日の主要経済ニュース
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 米4月JOLTS求人件数が761万8000件に増加 | 前月の改定値(688万7000件)から増加し、2024年5月以来の高水準を記録。労働市場の強さを示す |
| ニューヨーク原油先物が一時1バレル96ドル台へ上昇 | イスラエルの攻撃継続報道による中東情勢の緊迫化、ホルムズ海峡の航行正常化遅延懸念から時間外で上昇 |
| 東証プライムの売買代金が10時時点で4兆円突破 | 前日の米株高を背景とした海外勢とみられる活発な先物買いなどが寄与し、売買代金は概算で4兆662億円に達する |
| 米クリーブランド連銀総裁、インフレ圧力上昇での利上げの可能性に言及 | ハマック総裁が「インフレ圧力が引き続き上昇すれば、FRBは利上げを実施するかもしれない」とインフレ圧力次第での利上げの可能性に言及 |
まとめ
2026年6月3日前場の東京株式市場は、前日のスピード調整を完全に跳ね返す大幅な急反発となりました。日経平均株価は、前日の米国株式市場において主要半導体株で構成するSOX指数が5.86%高と急伸したトレンドをそのまま引き継ぎ、朝方から買い優勢の展開となりました。
海外勢とみられる株価指数先物や主力銘柄への断続的な買いが相場を牽引し、上げ幅は前日比一時1500円ほどに拡大、取引時間中として史上初めて「6万8000円台(前場中ごろに6万8200円台)」に乗せる歴史的な節目を記録しました。
外国為替市場では、中東交渉の難航に伴う原油先物の1バレル96ドル台への上昇や、米4月JOLTS求人件数の上振れ(761万8000件)による利上げ思惑から、一時1ドル=160円ちょうど近辺まで円安が進行。これも輸出関連株への追い風となりました。
個別では東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体、説明会が好感されたキオクシアホールディングスやフジクラが大きく買われた一方、ソフトバンクグループやファーストリテイリングが下げに回るなど、明確な資金シフトも観測されています。
記録的な高値圏を迎えた相場が、後場どこまで底堅さを維持できるか注目の局面が続きます。




