
目次
今回は「次世代デバイス・エレクトロニクス関連」というテーマから、比較的少額から検討しやすい東証上場銘柄を2つご紹介します。
スマートフォンや車載機器、IoT機器などに使われる電子部品や、それらの品質を支える検査装置の分野は、私たちの暮らしを陰で支えている存在とも言えそうです。
値がさ株が多い半導体関連の中でも、今回取り上げる2銘柄は100株単位でも比較的手が届きやすい価格帯にあることから、投資の勉強を始めたばかりの方にも参考にしていただきやすいのではないかと思います。
なお、株式投資には価格変動によって元本を割り込むリスクが伴います。以下でご紹介する内容はあくまで情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではない点にあらかじめご留意ください。
※本記事中の株価・時価総額・業績数値は、2026年7月17日時点の各種情報サイトの公開データをもとにした目安であり、実際の株価は日々変動します。ご覧いただいているタイミングの最新情報は、証券会社の取引ツールや各社のIR情報でご確認ください。
①大真空(6962)―車載・IoT向け水晶デバイスで増収増益

| 株価目安 | 740円前後(2026年7月17日時点) |
|---|---|
| 1単元(100株)換算額 | 約74,000円 |
| 業種 | 電子部品(水晶デバイス) |
| 主要指標 | 自己資本比率39.5%/配当利回り3.78%程度/PBR0.60倍程度 |
大真空は、スマートフォンや車載機器、通信基地局などに使われる水晶デバイス(クリスタル)の大手メーカーです。2026年3月期通期の業績は、売上高が前期比+2.4%の約395億円、営業利益が+23.8%の約11億円、純利益が+47.4%の約4億円だったと伝えられており、増収増益基調にあるとされています。IoT機器や自動車の電子化の進展を背景に、水晶デバイスの需要は中長期的に拡大していくとの見方もあり、同社のような専業メーカーには追い風になり得るとされています。
- 2026年3月期は増収増益で着地したと報じられている
- 配当利回りは3.78%程度と、電子部品セクターの中では相対的に高めの水準
- 自己資本比率39.5%と、財務面には一定の安定感がうかがえる
- 情報サイトによればPER(予想)が235倍程度との数値もあり、株価が業績対比で割高な水準にあるとの見方もできる
- 半導体・電子部品市況や為替変動の影響を受けやすい業種であり、需要動向次第では業績が下振れするリスクがある
- 水晶デバイス市場は国内外の競合が多く、価格競争が利益率を圧迫する可能性がある
②ウインテスト(6721)―半導体前工程への参入で注目度が高まる低位株

| 株価目安 | 78円前後(2026年7月17日時点) |
|---|---|
| 1単元(100株)換算額 | 約7,800円 |
| 業種 | 電子部品(半導体検査装置) |
| 主要指標 | 自己資本比率37.4%(2025年12月期)/時価総額約44億円/1株純資産6.40円 |
ウインテストは、半導体の後工程向け検査装置を手がけてきた企業です。2025年12月には、半導体の前工程領域における検査装置事業への新規参入を発表しており、これを好感して株価が急伸する場面があったと報じられています。もっとも直近の業績を見ると、2023年12月期から2期連続で営業赤字が続いており、2025年12月期の営業利益は約マイナス12.2億円、純利益は約マイナス12.4億円だったと伝えられています。自己資本比率も2023年12月期の83.9%から2025年12月期には37.4%まで低下しており、財務体質は変化の途上にあるとの見方ができそうです。株価は78円前後(2026年7月17日時点)で推移していますが、直近では6営業日続落する場面もあったと報じられており、値動きは荒く短期的な思惑で大きく上下しやすい銘柄と言えそうです。
- 2025年12月に発表された半導体前工程検査装置事業への参入が、新たな成長ストーリーとして市場の関心を集めていると報じられている
- 株価が78円前後と低位にあり、少額から売買しやすい水準
- 新規事業が軌道に乗れば、業績改善のきっかけになるとの見方もある
- 2023年12月期から2期連続で営業赤字が続いており、2025年12月期の純利益は約マイナス12.4億円と伝えられている
- 自己資本比率が83.9%(2023年12月期)→57.0%(2024年12月期)→37.4%(2025年12月期)と急速に低下しており、財務基盤の変化には注意が必要
- 1株純資産6.40円に対し株価は78円前後で推移しており、PBR水準は10倍を超えるとの試算もあり、業績の裏付けが乏しいまま株価が先行しているとの見方もできる
- 材料出尽くしや思惑の反動により、株価が大きく下落するリスクがある
まとめ
今回は「次世代デバイス・エレクトロニクス関連」のテーマから、水晶デバイスの大真空(6962)と、半導体検査装置のウインテスト(6721)という、性格の異なる2銘柄をご紹介しました。大真空は増収増益・配当利回りという安定感が特徴である一方、株価指標には割高感を指摘する声もあります。
ウインテストは新規事業への期待から注目度が高まっていますが、直近まで営業赤字が続き、自己資本比率も低下傾向にあるなど、財務面のリスクは明確に存在します。どちらも一長一短があり、どちらが優れているというものではありません。ご自身の投資スタンスやリスク許容度に照らして、判断材料の一つにしていただければと思います。
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