【2026年8月4日】AI・半導体関連株が売り優勢、為替協調介入と円高進行で日経平均一時800円安

目次

4日前場の東京株式市場は、前日の米国株高やAI・半導体関連株への物色を受けて寄り付きは強含んだものの、為替市場での円買い協調介入を受けて円高が急速に進行したことから、売り圧力が強まる展開となりました。

 

序盤は大型テック株中心に値を伸ばし日経平均は一時400円超高を記録。しかし、韓国KOSPIが半導体株主導で下げを拡大すると、東京市場でもAI・半導体株中心に利益確定売りが加速。前場中盤には日経平均が800円超下落する場面も見られました。

 

外為市場では実需によるドル買いが優勢となる一方で、円買い協調介入の波及警戒から円は再び下落。ドル円は前日の動きへの反動もあり157円台半ばまで円安が進行しましたが、方向感に乏しい不安定な展開です。

 

本日前場はAI・半導体関連の値動きに加え、為替のボラティリティと米中といった外部市場の影響を色濃く受けた相場となりました。後場以降も海外市場や政策イベントをにらみ、神経質な値動きが継続しそうです。

 

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佐藤真理子

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■ 東京株式市場の状況(2026年8月4日前場)

4日前場の東京株式市場は、前日の米国市場でダウ平均が約1カ月ぶりの最高値を更新し、マイクロソフトやアルファベット、アマゾンなど米大手テック株が買われた流れを引き継ぎ寄り付きました。人工知能(AI)や半導体関連株に資金が流入し、日経平均株価は一時400円超高となる場面もありました。

 

ただ、日米両政府による円買い協調介入発表と、為替市場の急な円高転換警戒が波乱要因となり、輸出関連や自動車株を中心に売り圧力が強まりました。韓国KOSPIの半導体株下落に連動し、終盤はAI・半導体株も売りに押されて日経平均は一時800円超安の6万3000円前後まで急落しました。TOPIXも続落しており、市場全体が外部要因に振り回される展開となっています。

 

■ 外為市場の動き

前場の東京外国為替市場では、円相場が依然として高いボラティリティを見せました。日米の協調による円買い介入が発表されたこともあり、ドル円は前日に急伸した反動で一時157円台半ばまで円安が進みました。

 

10時にかけては、輸入企業など実需筋によるドル買いが観測され、持ち高調整による円売り・ドル買いが優勢となりました。ただし、さらなる為替介入への警戒感が強く、1ドル=157円超えでは上値が重たくなる場面も見受けられました。ユーロ円も同様にやや円安・ユーロ高で推移し、為替市場は実需や政策要因、地合い変動に翻弄されている状況です。

 

■ 前場の注目テーマ

注目テーマ 前場の市場動向とトピックス
AI・半導体関連 寄り付きは米ハイテク株高を受けて買い優勢。一部銘柄は急騰するも、韓国KOSPI下落・円高転換で中盤以降は売りに押され利益確定へ転換。
円買い協調介入 日米主導の円買い介入発表でドル円相場が乱高下。自動車など輸出系大型株に売りが波及し、市場全体の警戒感が上昇。
グローバル市場連動 米ナスダックの上昇や韓国KOSPIの下落が東京市場のAI・半導体セクターに直結し、急激な資金の移動を引き起こした。

■ 前場の注目銘柄

銘柄名(コード) 前場の値動きと背景
イビデン(4062) AI・半導体関連として物色続く。地合い悪化の中でも高値圏で推移し、投資家の関心高い。
フジクラ(5803) データセンター関連需要に支えられ上昇。電線・光ファイバー強化を材料視。
ソフトバンクグループ(9984) 指数寄与度大きく、AI賃投資比率高い。前場は大幅下落し、日経平均の重しに。
アドバンテスト(6857) 半導体装置の外需懸念と円高で売りが先行。一時安値を広げた。
ファナック(6954) FA・ロボット需要期待も地合い悪化で下落。
フルカワ電気(5801) データセンター関連株として投資家の注目度高まり堅調。
ファーストリテイリング(9983) 指数構成比が高く、逆風で下落。円高による業績懸念も影響。
キオクシアHD(未上場) AI・半導体セクターの代表格。地合い連動で強含みから一転して売りに押された。

 

「ソフトバンクグループ」や「ファーストリテイリング」のような大型株も魅力的ですが、個人投資家が大きな利益を狙うなら、「次に資金が流入する中小型株」の先回りが欠かせません。

 

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■ 主な経済ニュースのまとめ(前場)

前日の米株市場では大型テック株の堅調やダウ最高値更新に支えられ、東京市場もAI・半導体関連株への買いで始まりました。しかし、日米両政府が円買い協調介入を実施したと発表し、日本の為替市場ではドル円が157円台まで再度上昇、円安基調に転換。この動きが輸出関連株の業績悪化懸念を誘い、トヨタなど自動車株を中心に売りが加速。さらに、韓国KOSPIの急落により東京市場の半導体株も売り優勢となり、日経平均は前場で一時800円超の大幅安。一方で、イビデン、フジクラ、古河電などデータセンター・AI関連の一部は底堅さを見せました。TOPIXは続落し、市場全体では不透明感が色濃い前場となりました。

 

■ 今後の注目経済指標

日時 指標名 重要度
8/4 21:30 米国 6月貿易収支 ★★
8/4 23:00 米国 6月製造業新規受注 ★★
8/4 23:00 米国 6月雇用動態調査(JOLTS)求人件数 ★★
8/5 08:50 日本 日銀・金融政策決定会合議事要旨 ★★★
8/6 21:30 米国 新規失業保険申請件数 ★★
8/7 08:30 日本 6月全世帯家計調査・消費支出
8/7 21:30 米国 7月非農業部門雇用者数変化 ★★★
8/7 21:30 米国 7月失業率 ★★★

■ まとめ

本日前場の東京株式市場は、米国発のハイテク株上昇によりAI・半導体関連に買いが先行しましたが、為替市場での円買い協調介入や韓国株市場の下落に連動し、利益確定売りが広がりました。日経平均は一時800円超安と大幅な値幅を記録。輸出関連・大型株は円高で業績懸念が強まる一方、AI・データセンター関連の一部は底堅い動きも目立ちます。外為市場も円ドルともに神経質な展開が続くなか、今後も米雇用統計や日銀議事要旨など重要指標が控えており、先行きも不透明感が強い状況です。相場の方向感がつかみにくい局面こそ、好業績やテーマ性に着目した銘柄選びと適切なリスク管理が求められます。

 

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