【2026年8月25日】米半導体株急落を受け日経平均が一時900円安、AI関連売りを警戒

目次

25日前場の東京株式市場は、前日の米半導体株急落の余波を受けて日経平均が寄り付きから大幅続落となり、一時900円超下落するなど波乱含みの展開となりました。

 

朝方は、AI・半導体関連銘柄への売りが先行し、日経平均は6万5000円の節目を割り込む水準まで値下がり。7日以来となる6万4600円台を付け、米ナスダックやSOX指数の下落が嫌気されました。

 

ただし、下値では節目割れを意識した押し目買いも入り、日経平均は急速に下げ幅を縮小しました。電線や海運、金融株など景気敏感セクターがしっかりと買われ、相場全体を下支えしています。

 

為替市場では円が対ドルで一時下落に転じるも、米長期金利の低下が下値を支え、ボラティリティが高まる中で個別銘柄・テーマへの物色が強まる展開となっています。

 

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佐藤真理子

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■ 東京株式市場の状況(2026年8月25日前場)

25日前場の東京株式市場は、日経平均株価が大幅続落で取引のスタートとなりました。前日の米国市場でナスダック総合指数(-0.76%)ならびに半導体関連銘柄で構成されるSOX指数(-2.70%)が下落したことで、海外投資家主体に東京市場でも半導体・AI関連に売りが先行しました。

特にエヌビディアのAI関連製品の値上げ観測が、AI向け需要の先行き不透明感とコスト増懸念につながり、メモリー関連、装置関連銘柄も広範に軟調です。

 

日経平均は寄り付き直後に6万5000円を大きく割り込む場面もあり、下げ幅は一時900円を超えました。しかし、節目を下抜けた水準では押し目買いが徐々に入ることで、下げ渋っています。

電線、海運、金融といった景気敏感セクターやディフェンシブ銘柄の物色が活発化し、東証プライム値上がり銘柄は全体の5割強に達しました。TOPIXは前日終値を挟んで一進一退です。

 

物色傾向は主に半導体・AI関連から他セクターへ資金が循環する形となっており、ボラティリティの高い展開ながらもマーケット全体への過度なリスク回避には至っていません。

 

■ 外為市場の動き

25日午前の東京外国為替市場では、円相場がドルに対し下落傾向となりました。10時時点で1ドル=159円20銭近辺となり、国内輸入企業などの実需によるドル買い・円売りが強まっています。

特に月末や決算集中日となる「5・10日」にあたり、中値決済をにらんだ円売りフローが顕著です。その一方、前日の米長期金利低下という円高要因も相場下支えとして意識され、円の下落幅は限定的です。

 

ユーロ円は185円台半ばで横ばい圏。ユーロドルも大きな変動は見られず、為替市場は目先実需主導の動きが中心です。株式との連動からリスクオンオフ共に読みづらい場面ですが、外貨建て資産バランスやインフレヘッジ視点での外為動向にも引き続き注目が集まります。

 

■ 前場の注目テーマ

注目テーマ 前場の市場動向とトピックス
米半導体・AI株調整 米SOX指数が2.7%安、ナスダックも大幅下落で東京市場でもアドテスト、キオクシアなど半導体やAIセクター株に売りが集中
中国メモリー企業IPO 長江存儲科技(YMTC)親会社が上海でIPO申請、市場シェア拡大&競争激化懸念を背景にNAND関連株が売られる
電線・海運・金融株への資金シフト 押し目買いでフジクラ、古河電、川崎汽、商船三井など非ハイテク系の景気敏感・高配当セクターに投資資金が流入
米長期金利・原油安 米国の長期金利、原油下落を受け、好業績ディフェンシブ株や一部輸送株への物色も拡大

■ 前場の注目銘柄

銘柄名(コード) 前場の値動きと背景
アドバンテスト(6857) 米SOX指数安の影響で大幅続落。AI・半導体関連の地合い悪化を受け売り優勢
キオクシア(未上場) 提携先サンディスク急落・中国YMTCのシェア拡大懸念により半導体・メモリーの需給悪化が意識され下落
フジクラ(5803) 半導体を避ける資金が電線大手にシフト、電線関連物色強まる中で大幅高
川崎汽船(9107) 海運大手の配当利回り妙味や原油安メリットから買いが継続し前場も堅調
東京海上HD(8766) 金融・ディフェンシブ株の循環物色で上昇
トヨタ自動車(7203) 円安基調で業績期待残るも、ハイテク株売り波及で小安い展開

 

「アドバンテスト」や「川崎汽船」のような大型株も魅力的ですが、個人投資家が大きな利益を狙うなら、「次に資金が流入する中小型株」の先回りが欠かせません。

 

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■ 主な経済ニュースのまとめ(前場)

前場の主な材料は、米国市場の影響を受けた半導体・AI関連株の急落、中国YMTCのIPO申請によるNANDメモリー業界の競争激化懸念、電線・海運・金融株への資金回帰などです。

 

為替動向では、国内実需を背景としたドル買い優勢の中、米長期金利低下もあり円の急落は限られています。また、米国および欧州の経済指標発表・マクロ経済イベントも控えており、先行きへの不透明感も強まっています。

 

アジア市場でも韓国KOSPIが序盤4%超の大幅安から下げ幅縮小へ動くなど、半導体セクター主導の波乱相場となりました。市場参加者は堅調な景気関連株や配当利回り銘柄の動向に注視しています。

 

■ 今後の注目経済指標

日時 指標名 重要度
8/25 14:00 日本 6月景気先行指数(CI)・改定値
8/25 14:00 日本 6月景気一致指数(CI)・改定値
8/25 15:00 ドイツ 4-6月期国内総生産(GDP、改定値) ★★★
8/25 17:00 ドイツ 8月IFO企業景況感指数 ★★
8/25 22:00 米国 6月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比) ★★
8/25 23:00 米国 7月新築住宅販売件数(年率換算件数/前月比)、8月消費者信頼感等 ★★★
8/26 08:50 日本 7月企業向けサービス価格指数(前年同月比)
8/26 21:30 米国 7月個人消費支出(PCEデフレーター/コア)、4-6月期GDP改定値 ★★★

■ まとめ

本日前場は、米国半導体セクターを起点としたグローバル株安ムードが日本市場にも波及しました。AI・半導体関連の急落が日経平均を大幅安に導きましたが、一方で急落局面では電線・海運・金融株への押し目買いも台頭。TOPIXは底堅さを見せ、セクター間でコントラストの強い展開でした。

 

為替市場は円売り・ドル買いが先行するも、米長期金利低下がサポート材料となり過度な動揺は抑制。今後も海外経済指標や米金利動向、外部イベントリスクを意識しつつ、押し目・循環物色を軸に個別銘柄戦略を磨くタイミングとなりそうです。

 

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