【2026年8月31日】日経平均1500円超急落、AI・半導体関連主導で大幅下落

目次

31日前場の東京株式市場は、米金融政策を巡る不透明感と米ハイテク株安の流れを受け、大幅なリスクオフムードの中で取引が始まりました。

 

日経平均株価は寄り付きから下げ幅を拡大し、前週末比で一時1500円超の下落を記録する場面がありました。

 

特に、アドテストやソフトバンクグループなどAI・半導体関連株への売りが先行し、大型株中心に急落。

 

米FRB議長によるインフレ高止まりへの警戒発言が、9月の米利上げ再発観測や米長期金利上昇につながり、半導体株に売り圧力が強まる情勢となりました。

 

市場全体のリスク選好が後退する一方、トヨタやキッコマンなどディフェンシブ性の高い銘柄には買い戻しもみられました。

 

為替市場でもドル高・円安基調が継続する中、株安が円買い材料となる場面もあり、やや神経質な値動きが続きました。

 

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佐藤真理子

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■ 東京株式市場の状況(2026年8月31日前場)

31日前場の東京株式市場は、リスクオフムードが鮮明となり、日経平均株価は大幅反落。前週末比で1500円を超える下落となる場面があり、寄り付き直後は6万4800円台まで下値を切り下げました。

 

背景には、前週末に開催された米ジャクソンホール会議でウォーシュFRB議長がインフレへの警戒感を強く示し、9月利上げ再観測が広がったことが挙げられます。

 

米長期金利上昇と、米ハイテク株安を材料にフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3.47%下落した流れがそのまま東京市場にも波及。AI・半導体関連銘柄の多くが売られ、東証株価指数(TOPIX)も下落しています。

 

一時的に6万4800円台まで突っ込みましたが、その後は先物主導の断続的な売りにもかかわらず下げ幅はやや縮小し、10時時点では下げ一服感。

 

個別株では出遅れ銘柄への押し目買いやディフェンシブ銘柄への資金シフトも散見され、大型値がさ株中心とした全面安から、やや選別色が強まっています。

 

■ 外為市場の動き

31日前場の東京外国為替市場では、米早期利上げ観測が強まったことでドル買い・円売り基調が続くなか、1ドル=159円95〜97銭と、前週末比で45銭ほど円安・ドル高水準で推移しました。

 

ただ、日経平均の急落を受けてリスク回避的な円買いが入る局面もあり、直近の円安一辺倒の流れにはややブレーキもかかっています。

 

対ユーロでは1ユーロ=185円39〜41銭とやや円高となり、欧州通貨全体も対ドルで弱含みました。

 

米利上げ思惑の再燃によってアジア株安が波及し、ドル高・円安基調ではあるものの、株安を材料とした円買い意欲も強まっています。輸出入企業の需給は特段の偏りは見られませんでした。

 

■ 前場の注目テーマ

注目テーマ 前場の市場動向とトピックス
AI・半導体関連株 米ハイテク株安と米金利再上昇を受けて売りが先行。アドテストやSBG、東エレクなど主力どころが軒並み急落し、相場全体を押し下げた。
ディフェンシブ・生活必需品関連 リスクオフの流れの中でもトヨタやキッコマンなどにはしっかりと買いが入る展開。資金の逃避先として見直し買いが目立った。
市場先物主導の値動き 指数先物に断続的な売り注文が入り、現物株の下げ幅が拡大。一方、下値では押し目買いや出遅れ銘柄への資金流入も確認された。

 

■ 前場の注目銘柄

銘柄名(コード) 前場の値動きと背景
アドバンテスト(6857) AI・半導体関連株売りの象徴銘柄として急落。米SOX指数大幅安の流れが売り材料に。
東エレクトロン(8035) 半導体製造装置大手として一時急落。先物市場からの売りが値引き圧力を強めた。
ソフトバンクグループ(9984) AI・投資事業の不透明感で売り先行。市場全体のセンチメント低下に伴い下落。
トヨタ自動車(7203) ディフェンシブ性が評価され堅調。リスクオフ時の資金逃避先として買われた。
キッコーマン(2801) 生活必需品関連として物色。安定収益性期待から底堅く推移。
富士フイルム(4901) ディフェンシブ資金の流入を受け上昇。相対的な業績安定性に着目した資金が集まった。
セコム(9735) ディフェンシブ・セキュリティ関連として強含み。高配当利回りも評価材料。
バンダイナムコHD(7832) 業績安定感が買い材料になり逆行高。

 

「アドバンテスト」や「東エレクトロン」のような大型株も魅力的ですが、個人投資家が大きな利益を狙うなら、「次に資金が流入する中小型株」の先回りが欠かせません。

 

 

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■ 主な経済ニュースのまとめ(前場)

午前中発表の日本の経済指標では、7月鉱工業生産速報値(前月比)が-0.7%と、市場予想(0.1%)を下回り、景気の減速感が意識されました。

 

前年比でも3.3%増と増加基調にはあるものの、上昇ペースが鈍化してきていることがわかります。また、小売業販売額も3.3%増にとどまり、消費関連の勢いにも伸び悩みが見られました。

 

中国の8月製造業PMI(購買担当者景気指数)は49.5と再び景気判断分岐点の50を下回り、世界的経済減速懸念が日本株市況にも重しとなっています。

 

米国や欧州でも引き続き重要指標が控えていることから、投資家の慎重姿勢が強まる一日となりました。

 

■ 今後の注目経済指標

日時 指標名 重要度
8/31(月) 14:00 日本 7月新設住宅着工戸数(前年同月比)
8/31(月) 21:00 ドイツ 8月消費者物価指数(CPI、速報値)(前年同月比) ★★
9/1(火) 08:50 日本 4-6月期法人企業統計調査・全産業設備投資額
9/1(火) 10:45 中国 8月RatingDog製造業PMI ★★
9/1(火) 18:00 ユーロ 8月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比) ★★★
9/1(火) 23:00 米国 8月ISM製造業景況指数 ★★★
9/2(水) 07:45 ニュージーランド 7月住宅建設許可件数(前月比) ★★
9/2(水) 10:30 オーストラリア 4-6月期四半期国内総生産(GDP)(前期比) ★★★
9/2(水) 11:00 ニュージーランド RBNZ政策金利 ★★★
9/3(木) 21:30 米国 前週分新規失業保険申請件数 ★★
9/4(金) 08:30 日本 7月家計調査・消費支出(前年同月比)
9/4(金) 21:30 米国 8月非農業部門雇用者数変化 ★★★
9/4(金) 21:30 米国 8月失業率 ★★★
9/4(金) 21:30 米国 8月平均時給(前月比) ★★★

 

■ まとめ

31日前場の東京株式市場は、米国金利再上昇や米ハイテク株安を材料としたAI・半導体関連株の大幅安が主導し、全面的なリスク回避ムードが続きました。

 

日経平均は一時1,500円を超す下落となり、指数先物の売りが現物市場の売り圧力を強める脆弱な地合いが際立ちました。

 

他方で、トヨタやキッコーマンなどディフェンシブ銘柄に資金シフトする動きや、押し目買いを狙う個人投資家の姿勢も確認され、今後は出遅れ小型株やテーマ型銘柄への波及も意識されます。

 

為替市場も米早期利上げ観測を背景にドル高・円安ペースが継続していますが、株式安による一時的な円買いも入りやすい環境です。

 

今晩から週後半にかけては日米欧の重要経済指標も多数控えており、今後の動向にも引き続き厳重な警戒が求められます。

 

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