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脱炭素社会の実現が世界的な潮流となる中、再生可能エネルギーや環境関連事業を手掛ける企業への注目が高まっています。
燃料価格の変動や地政学リスクに左右されやすいエネルギー市場ですが、日本の政策支援や国際的な脱炭素志向も追い風となり、関連株には成長機会が広がっています。
本記事では、上場企業の中でも特に再生可能エネルギー分野で存在感を高めている2社を取り上げます。
10万円以下から投資できる株価水準に着目しつつ、各社の事業の強みや直近の業績動向、リスク要因も客観的に解説していきます。
今後の成長の鍵を握る具体的な注目ポイントや投資判断にあたって気にしたいリスクについても詳しくチェックします。
再エネ・環境関連で次に狙いたい「注目株」選定のヒントにもなれば幸いです。
※本記事中の株価・時価総額・業績数値は、2026年9月3日時点の各種情報サイトの公開データをもとにした目安であり、実際の株価は日々変動します。ご覧いただいているタイミングの最新情報は、証券会社の取引ツールや各社のIR情報でご確認ください。
①イーレックス(9517)―バイオマス発電に強み、再成長に期待

| 株価 | 848円 |
|---|---|
| 1単元購入代金 | 84,800円 |
| 業種 | 電力・ガス業 |
| PER | 12.23倍 |
| PBR | 0.94倍 |
| 配当利回り | 2.59% |
| 時価総額 | 66,413百万円 |
| 自己資本比率 | 41.4% |
イーレックス(9517)は、バイオマス発電を中核に、電力小売・トレーディング・燃料やカーボンクレジット事業など多角的なエネルギー供給を進めている独立系の新電力会社です。
再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)を活用し、安定的な電力供給力を構築。全国の高圧・低圧利用者へ柔軟に電力を供給しており、カーボンニュートラルへの移行期における供給体制の強化が特徴とされています。
2027年3月期第1四半期の決算では、売上高が前年同期比31.0%増の485億円に拡大しましたが、売上原価も35.1%増と上昇した影響で、売上総利益は3.7%減の37億円、営業利益は56.6%減の6億円にとどまりました。
一方で金融収益の増加とコストコントロールを進めた結果、親会社帰属の四半期利益は9億円と黒字転換。
ホルムズ海峡封鎖によるエネルギー価格の変動が利益に影響したと報じられています。なお、2026年3月期の純利益は前期比151.7%増と急回復が発表されています。
- 海外事業の拡大:2025年3月にベトナムの木質ペレット工場、4月にバイオマス発電所の稼働が開始されたことが発表されており、国際的な収益源増加に期待感が高まっています。
- カーボンクレジット事業への参入:カーボンクレジットの創出やアグリゲーション事業参入など、脱炭素対応型ビジネスを強化しています。
- 財務の健全化:自己資本比率は41.4%まで改善しつつあり、中期的な経営の安定感も課題改善として注目されています。
- エネルギー価格変動の影響:ホルムズ海峡封鎖など地政学リスクにより、電源調達コストが大きく変動したと報じられています。
- 営業キャッシュフローの課題:直近では営業キャッシュフローが純利益を下回る状態が続き、財務健全性の持続が注目点といえます。
- 利益率の低下:売上高増加ながら原価高騰で営業利益率が低下しており、市況変動への耐性が求められています。
②レノバ(9519)―多様な再エネ発電を展開

| 株価 | 870円 |
|---|---|
| 1単元購入代金 | 87,000円 |
| 業種 | 電力・ガス業 |
| PER | 23.13倍 |
| PBR | 0.59倍 |
| 配当利回り | 0% |
| 時価総額 | 79,427百万円 |
| 自己資本比率 | 20.1% |
レノバ(9519)は、太陽光発電・バイオマス発電・風力発電など国内外の多様な再生可能エネルギー源への取り組みで存在感のある企業です。
独自の開発・運営力を活かし、中長期的な再生エネ比率の拡充を目指す戦略が特徴で、政策的なニーズや市場の拡大期待も後押しに。
蓄電池事業も進められているため、分散型・多角的なポートフォリオ形成を強化しています。
2027年3月期第1四半期では、売上収益が前年同期比5.8%減と減収発表となったものの、今後の業績回復への期待も市場で示されています。
PBR0.6倍台、自己資本比率20%台と資本効率や財務の安定感には課題を残しつつも、長期目線での成長ストーリーが注目されます。
- 多様な再生エネルギー源の開発運営:太陽光・バイオマス・風力と複数電源を保有し、市場環境やリスク分散が可能な事業構造と評価されています。
- 新規事業の育成:蓄電池や今後のカーボンクレジット関連事業の進展など、中長期の成長余地が期待されています。
- 政策支援の安心感:国の再エネ比率引き上げ方針のおかげで、中長期の追い風が続きそうです。
- 業績の減収傾向:2027年3月期第1四半期は売上収益が前年同期比マイナスとなり、直近の収益性低下に警鐘が鳴らされています。
- 自己資本比率の低さ:自己資本比率は20%台とやや不安が残ります。
- 無配状態が継続:配当利回りが0%であり、インカムゲイン目的の投資には物足りなさが指摘されています。
まとめ
イーレックス(9517)、レノバ(9519)の両社は、ともに10万円以下で購入可能な再生可能エネルギー関連株として注目されています。
イーレックスはバイオマス分野での技術や安定供給力、海外進出が成長ドライバーとなり、自己資本比率や配当利回りも一定の強み。
一方、レノバは太陽光・風力など複数の発電分野に強みを発揮しつつ、直近決算では減収、自己資本比率も低めとなっています。
再生可能エネルギー関連株は社会的な流れや市況変動への耐性も大切。
個々のリスクと成長要素を見極めながら、ご自身の資産運用方針に合った選択をしてください。
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