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複数の会社を経営し投資家としても知られる『坂井秀人』さんが、自身が株主である株式会社Filamentの川島悠希社長による横領をX(旧Twitter)で12月30日に告発しました。
この告発は瞬く間に拡散され、大きな波紋を呼んでいます。この記事では、この事件の詳細と背景、そして今後の展開について解説します。
坂井秀人氏とは何者なのか?
坂井秀人さんは、複数の企業を経営し、投資家としても活躍する実業家です。
SNS上ではフォロワーを多く抱えるインフルエンサーでもあり、投資活動や実業に関する情報を積極的に発信しています。また、馬主や高級車、ヘリコプターの所有者としても知られており、その豪華なライフスタイルが注目を集めています。
坂井さんは2023年、株式会社Filamentの株式50%を数億円で取得。Filamentの買収に至った理由には、家族がサービスに満足していたことや、川島社長の提案が魅力的だったことが挙げられます。
しかし、買収後に明らかになった経営上の問題が、今回の告発へとつながったとされています。
株式会社Filamentと代表の川島悠希氏について
『株式会社Filament』は、『人の手で革命を』をミッションに掲げ、美容整体業界で急成長を遂げた企業です。2019年2月の設立以来、独自技術である「骨膜整体®」を軸に整体院を展開しており、国内外で注目を集めていました。
2024年6月時点では社員数138名と公表されていましたが、最新情報では231名が被保険者として登録されていることから、成長を続けている企業と言えるでしょう。
代表取締役の川島悠希さんはカリスマ整体師として知られており、1993年生まれで宮崎県出身の彼は、21歳で整体院を開業し、短期間で成功を収めました。
YouTubeチャンネル『美容整体師 川島さん。』では72万人以上のチャンネル登録者数で多くのファンを持ち、書籍の出版やメディア出演も多数あります。その経歴とマーケティング能力を活かし、Filamentの成長を牽引してきました。
坂井秀人氏の告発内容
坂井さんの告発によると、川島さんは会社の資金を私的に流用していたとされています。具体的な内容は以下の通りです。
- 高級時計やブランド品の購入
- 例:ヴァシュロン・コンスタンタン(1300万円)、エルメスのバーキン(400万円)など。
- 高額な個人的浪費
- 高級車の購入、運転手の雇用、高額な家賃の物件への引っ越し。
- 家族や友人への給与支給
- 勤務実態のない家族への月々の給与支給や、ベビーシッター代の経費計上。
- 役員報酬の不適切な引き上げ
- 川島氏の役員報酬は月額120万~500万円に上るとされています。
- ビジネスクラスや高級ホテルの利用
- 出張時の過剰な経費。
引用元:坂井さんX
さらに、川島さんが自身の報酬をカットする代わりに友人への高額報酬支払いを要求したといった行為も明らかになっているようです。
これらの問題が重なり、会社の財務状況は悪化し、従業員の給与カットにまで影響を及ぼしていたそうです。
川島悠希氏の謝罪動画
2025年1月4日、川島さんは自身のYouTubeチャンネルで謝罪動画を公開しました。その中で、次のような主張と釈明がありました。
1. 横領疑惑への否定
川島さんは『横領はしていない』と断言しました。高級時計やブランド品の購入は、Filamentの会社資金ではなく、自身が株式売却益2億円を原資として支払ったと説明。この資産はその後売却し、資金をFilamentに返済したとしています。
2. 経営上の過ちを認める
動画内で川島さんは『社長としての役割を履き違えていた』と語り、高額な買い物や浪費について反省の意を示しました。『かっこいいものを持つことが社員や顧客に希望を与える』と信じた結果、無茶な経営をしていたと述べています。
3. 従業員の給与問題についての釈明
川島さんによれば、Filamentは人件費率が業界平均を大きく超えていたため、基本給を減額する代わりにインセンティブ制度を導入し、多くの従業員の給与が実質的に維持されていると説明。ただし、一部の従業員の給与が下がったことについては謝罪しました。
4. 今後の方針
川島さんは経営改善のため専門家の協力を仰ぐ意向を示しつつ、現場復帰を宣言しました。自身が再び施術を担当し、信頼回復に努める姿勢を表明。また、青山のサロンで無料施術を実施する計画を発表しました。
今後の展開
坂井さんは、追加の証拠公開を進めると予告しており、両者の対立が法廷で決着する可能性が高まっています。一方で、Filamentの新たな経営体制や従業員・顧客への対応も注目されています。
今回の事件は急成長を遂げたベンチャー企業が直面する課題を浮き彫りにしました。透明性の確保と経営の健全化が、Filamentが信頼を取り戻すために不可欠と言えるでしょう。