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口座開設が完了していざ投資を始めようとした時、まず考えるのは「どこに投資するか、どの銘柄を買うか」ということですよね。
ですが、株初心者は特に、何を基準に銘柄を選んで良いか分からないもの。
このページでは、銘柄選びにおけるポイントをご紹介します。
儲かる銘柄の選び方を徹底解説
ポイント1:「予算」をはっきりさせて銘柄を絞ろう!
まずは、手持ちの資金はどのくらいあるのか、投資できる「予算」をはっきりさせて銘柄を選びましょう。
予算によって買える銘柄はおのずと制限されます。
実際に投資する際には、手持ちの資金を一つの銘柄にすべて投資するのはリスクが高くオススメできません。
「ポートフォリオ運用でリスクを減らそう」記事を参考にして、複数の銘柄に分散投資をすることを考えましょう。
投資する際には、複数の銘柄に分散することを想定つつ、用意できる資金を考慮して投資する銘柄を決めましょう。
ポイント2:業界全体が成長している分野の銘柄を選ぼう!
勢いのある業界の銘柄は総じて上がる可能性が高いです。
世の中で話題になっている業界はチェックしておくと良いです。
勢いのある業界に目をつけて、ある程度企業を絞ったら、どのような事業を行っているか事業内容を確認して銘柄を買いましょう。
ポイント3:身近でなじみのある企業を選ぼう!
成長している業界・業種が分からない場合もありますよね。
その場合は、自分が良く使っている商品を作っている企業の業種や、自分の趣味や好きな分野に関連する業種など、身近な業種から選んでみると良いかもしれません。
なぜかというと、身近な業種であれば、その企業が扱っている商品やサービスについての知識もありますし、業界の動きや将来性を予測しやすくなるからです。
反対に、まったく縁遠い未知の業種だと、新製品が発売されても、それがヒットするかどうか判断するのは難しいですよね。
なじみのある企業に目をつけたら、その業種の景気がいいか悪いか、業績を確認しましょう。
基本的には黒字の企業を選ぶと良いです。
赤字の企業も値上がりすることはありますが、赤字となっているということは何らかの問題を抱えていることが考えられます。
はじめのうちは黒字の企業から投資する銘柄を決めましょう。
ポイント4:長期保有するなら「配当金」と「株主優待」で選ぶのもアリ!
銘柄を選ぶにあたり、株を保有する期間も決めておきましょう。
保有期間によって有効な戦略が変わってくるため、期間を決めることはとても大事なことです。
もし長期保有する場合は、将来的に成長性のある企業がいいでしょう。配当や株主優待で選ぶのも一つの手です。
長期保有する場合は、配当金によって利回りが大きく変わります。配当金の高い企業を選ぶと良いでしょう。
また、株主優待の魅力的な企業で選ぶという方法もあります。年に1~2回届く企業からの株主優待は株式投資の大きな楽しみですよね。
初めての銘柄選びでは…
- 「予算」をはっきりさせて銘柄を絞る予算によって買える銘柄はおのずと制限される
- 業界全体が成長している分野の銘柄を選ぶ勢いのある業界の銘柄は総じて上がる可能性が高い
- 身近でなじみのある企業を選ぶ身近な企業なら新製品や新サービスにも自然と目が向くはず
- 配当金の高い企業を選ぶ長期保有するなら配当金によって利回りが大きく変わる
- 株主優待の魅力的な企業で選ぶ年に1~2回届く企業からのプレゼントは株式投資の大きな楽しみ
株式投資で必要な「3つの余裕」
株式投資を始める前にぜひおすすめしたいのが、「3つの余裕」を確認すること。
「3つの余裕」は何かというと、1つは「資金の余裕」、2つ目が「時間の余裕」、3つ目が「心の余裕」です。
「資金の余裕」についてですが、自分の資産のバランスを確認して、資金に余裕があるなら、株式投資で運用することを検討しましょう。
あくまでも、生活費や用途がはっきりしているお金はきちんととっておきましょう。
「時間の余裕」については、株は買ったらすぐに上がるというものではありません。
目標の株価になるまで何年もかかることもあり得ます。
反対に、急激な値動きに機敏に対応しなければならない時もあります。もし、時間の余裕がない場合、気がついたら株価が暴落していたなんてことも…。
こういったことを踏まえて、常に株価をチェックできる体制を整えられるような、時間的余裕が必要です。
最後に、大切なのが「心の余裕」です。
株価は毎日動いています。株価の上下でやみくもにあせってしまっては、売買のタイミングを的確に判断することができません。株式投資にあせりは禁物です!
常に冷静な判断ができるように、自分の投資スタンスをはっきりさせて、じっくりと株価に向き合いましょう。
- リスクもあるのが株式投資。あくまでも余裕資金で楽しもう。
- 株式投資には「資金の余裕」「時間の余裕」「心の余裕」の3つの余裕が不可欠!
要注意!手を出してはいけない銘柄って?
手を出してはいけない銘柄はその人によって違う場合がありますが、多くの人に共通する「手を出してはいけない銘柄」があります。
それは「倒産予備軍の銘柄」です。
投資先の企業が倒産してしまうと、投資資金は限りなくゼロに近づくか、ゼロになってしまいます。
そのため、倒産予備軍の銘柄に手を出さないことが資産増加のための第一歩です。
倒産は突然やってきますが、その予兆は見て取れます。
では、倒産のリスクが高い企業はどこをチェックして見抜いたらいいのでしょうか。
倒産してしまう企業は、営業赤字が何度も続いている、債務超過となっている、自己資本比率がかなり低いといった特徴があらわれます。
特に債務超過は深刻です。
自己資本がマイナスになった状態を指しており、決算期末から1年以内に債務超過を解消できないと上場廃止となります。
上場廃止になると、市場での取引ができなくなってしまいます。
そのため上場廃止が決まると株主がこぞって売り出すため株価が大暴落します。
また、「決算短信」や『会社四季報』には「継続前提に疑義注記」「継続前提に重要現象」といった文言が掲載されます。
この文言が意味するのは、「近い将来、会社が倒産してしまう可能性が高くなっている」ということです。
そのような企業への投資はハイリスクなので、はじめのうちは避けておく方が無難です。
まずは経営状態が健全な企業を探すために情報収集に励みましょう。
【倒産シグナルはここに注目!】
- ①利益:営業利益以下は赤字になっている。これが何期にも渡っているとリスクが高くなる。
- ②自己資本:自己資本の数値がマイナスになれば、「債務超過」であるということ。
- ③自己資本比率:総資産のうち自己資本が占める割合で、この数値が20%以下なら黄色信号。「-」は債務超過で計測不能ということでさらに高リスクとなる。
- ④利益余剰金:ここがマイナスなら、それは「累積損失」を示す。
- ⑤有利子負債:「借金」のこと。額が大きいと危ない。下の「現金等」と比べてあまりに大きいようだと、安全面で注意が必要。
- ⑥営業CF:営業キャッシュ・フローは、損益の「営業利益」に当たり、マイナスは高リスク
※その他にも…
- 疑義注記:「継続企業の前提に重要事象」「継続前提に疑義注記」を示し、将来、破綻の可能性があることを表す。
「安く買える株がお得」とは限らない!
初心者は少額予算で株取引をする場合が多いと思います。
一般的に「低位株」と呼ばれる、ワンコイン(500円)もしくは300円以下の低価格で購入できる株式の存在は、かなり魅力的ですよね。
株価が安いと、多少の値動きでも株価の上昇率は高くなります。
短期間で効率的に投資できるため、株式取引にある程度慣れている個人投資家にも人気があります。
しかし、株が安いのにはそれなりの理由があることを忘れてはいけません。
もっとも多いのが業績不振。当然ながら倒産寸前の会社も含まれるため、低位株を選ぶ際には十分な注意が必要です。
投資家の中にはあえて倒産寸前の株を買って儲けに出る人もいますが、ハイリスクハイリターンなので、株式取引初心者にはおすすめできません。
- 成熟しきった「大型株」の場合:
過去の株式発行数が多いため多少の売買では株価に反映しにくいことが多く、低位株の中でも大化けする可能性は低く、投資家にとっては魅力に欠ける。(例:鉄鋼、造船など、昔は盛況だった業種に多い傾向がある)
- とにかく安いだけの「ボロ株」の場合:
業績が悪化する・企業内不祥事が起こるなど、株価が大幅下落する明らかな要因から売り叩かれてしまった株。特に業績悪化の場合は倒産につながる恐れもあるので、初心者が手を出すにはハイリスク。
銘柄に惚れ込みすぎないこと!
自他ともに超優良企業と認める企業、好きな商品を扱う企業など、誰にでも「株式取引をするなら持ってみたい株銘柄」というものはあるものです。
株主優待を見込んで選ぶのもその一例ですね。
分散投資が大前提であれば、手堅い銘柄ばかりではなく、自分が好きな企業やここは伸びると感じる企業の株を選んでもかまいません。
しかし注意したいのは、銘柄に惚れ込むあまり、どんなに負けても株を手放すことができず、そのまま持ち続けてしまうパターン。
ファンだからこそ負けを認めたくない、いつかは立ち直ると思い込んでしまうのは危険です。
「思い入れのある銘柄には、あえて多額を投資しない」と決めた上でなら、いちファン&小さな株主として企業や商品を応援するのもお、株式取引のひとつの楽しみでしょう。
- 好きな商品やサービスの銘柄
- 身内と縁のある銘柄
- ブランド力がある銘柄
- 内輪の話を知る銘柄
「父親の勤務先」「趣味で愛用しているメーカー」「誰もが認める一流企業」「商品開発秘話を知り感銘を受けた」などなど。
企業や株銘柄を知るきっかけにはなるが、「愛は盲目」なだけでは、株式取引での勝ちは見込めない。
- 「営業赤字が続いている」「債務超過となっている」「自己資本比率がかなり低い」といった倒産シグナルに注意!
- 安く買える株がお得とは限らない!
- 銘柄に惚れ込みすぎると冷静な判断ができなくなるので注意!