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株初心者の方が株式投資のしくみが分かったところで、次に気になるのは『株取引を実際に行うにはどうしたら良いのか?』ってことではないでしょうか。まずは株式を購入するのに必要な証券口座について解説します。
株式投資を始めるには証券会社の口座開設が必要です。
なぜかというと、株取引は証券会社を介して売買するから。
そのため、株式投資を行うには、まず証券会社に取引口座を開設します。
証券会社はどうやって選べばいいの?
口座開設をすることは分かりましたが、実際になにを基準に証券会社を選べば良いのでしょうか?
どこの証券会社で取引を行うのかという証券会社選びは、それぞれの投資スタイルとも関わってきます。
以下は証券会社を選ぶポイントです。
- サービス
・情報提供やコンサルティング
・取り扱い商品
・投資セミナーの開催 - 手数料
・口座管理料や売買委託手数料
・情報サービス料 - 利便性
・自宅や仕事先に近いか
・窓口の営業時間が長いか
証券会社を選ぶ時には、基本的に「サービス」「手数料」「利便性」の観点から比較すると良いでしょう。
自分の投資スタイルの方向性がある程度定まっているなら、さらに踏み込んで、投資スタイル別で証券会社を選ぶこともできます。
- 少額投資で楽しむ派
ミニ株や単元未満株を扱っているところを選ぶこと。取り扱い銘柄が豊富かどうかも確認する - どっぷりデイトレード派
売買の回数が多いなら、決め手はなんといっても手数料の安さ。1日に何回取引しても手数料が定額の証券会社もある - 窓口で一から相談派
営業担当に株のいろはを教わりたいなら、自宅や仕事先から近い証券会社が一番。窓口の応対も要チェック - ネットでじっくり情報収集派
好きな時間にネットでじっくり情報収集したいなら、多少手数料が高めでも情報量の充実した証券会社がオススメ。
また、インターネットを通じて売買注文を行う「インターネット取引」か、証券会社の担当者を通じて行う「対面取引」かといった、注文方法による投資スタイルの分類もあります。
それぞれメリットがあり、インターネット取引なら手数料の安さ、注文の成立が迅速に行われること、対面取引であれば、証券会社の営業マンからアドバイスを受けられるというメリットがあります。
投資スタイルによって、何を重視して証券会社を選ぶか大きく変わってきますね。
手数料の安さだけで証券会社を選ぶのはどうなの?
そもそも、株投資を始めようと思うのは、様々な理由はあるにしろ、シンプルに「お金が欲しいから」ですよね。
なのに手数料でたくさん引かれたら良い気はしないもの。
とはいえ、手数料だけを見て証券会社を決めてしまうのはもったいないかもしれませんよ。
基本知識として、株式投資では基本コストとして、口座管理料と売買委託手数料が必要です。
口座管理料をとってみても、証券会社によって数千円かかるところから、無料のところまでまちまち。
でも、手数料は一概に「安いから良い」「無料だから良い」とは言えません。
なぜなら、手数料を抑える代わりに情報提供はしないという証券会社もありますし、反対に手数料は多少高くてもそれに見合うだけの情報提供やコンサルティングを行ってくれるところもあるからです。
しっかりとした情報提供にメリットを感じれば、手数料で多少コストがかかっても、結果的に得るものはありますよね。
まずは自分が証券会社に何を求めるのかを明確にしてから、証券会社を選んでみましょう。
証券会社選びのポイントは、「サービス」「手数料」「利便性」。
手数料が安いからいいとは限らない。自分の投資スタイルに合わせて選ぼう。
口座にも種類がある!特定口座と一般口座って?
株式投資をしていると、利益が出ることもありますよね。実は、株式の売却益が20万を超えたら確定申告をする必要があるんです。
証券会社で口座を開設する際、口座の種類を選ぶことができます。口座の種類は以下の3つ
- 一般口座
- 特定口座【源泉徴収なし】
- 特定口座【源泉徴収あり】
「一般口座」と「特定口座(源泉徴収あり・なし)」の違いを一覧表にまとめましたので、参考にしてください。
口座によって、自分でやらなければいけない範囲が変わってきます。
「特定口座(源泉徴収あり)」では確定申告は不要です。(損失が出た時繰り越し控除ができるが、その時は確定申告が必要)
一方で、「一般口座」と「特定口座(源泉徴収なし)」では、自分で確定申告をする必要があります。
それに加えて、「一般口座」では取引の際送付される取引報告書をもとに年間の損益を計算し、自分で「年間取引報告書」を作成します。(ただし、年間20万円未満の利益しか出なかった場合は、年間取引報告書は不要です。)
「特定口座」では源泉徴収ありorなし共に、証券会社が「年間取引報告書」を作成してくれます。
「特定口座(源泉徴収なし)」で確定申告が必要な際には、この「年間取引報告書」を添付すれば比較的簡単な手続きで確定申告をすることができます。
一般口座のほかに、特定口座には「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」がある!
それぞれのメリット・デメリットを知って選択しましょう。