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佐藤 真理子 (運営者責任者)です。 金融業界出身。これまでに200社以上の投資顧問・株情報サイトを検証し、体験に基づく中立的なレビューを発信しています。
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今回は少し先を見据え、2026年に大きな注目を集める可能性がある「スポーツ関連銘柄」について解説します。
2026年は、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック・パラリンピック、ワールドベースボールクラシック(WBC)、FIFAワールドカップという、世界的に注目度の高い主要イベントが同じ年に開催される「スポーツイベント集中年」です。
年末が近づくと、翌年(2026年)のスケジュールや相場予測が多くのメディアで特集されます。その中でも、このスポーツイベントの規模に気づく投資家が増える可能性は高く、関連銘柄の注目度は上昇していくと考えられます。
本稿では、市場の関心が本格化する前に、業績にプラス影響を与える可能性がある注目銘柄11選をまとめてご紹介します。
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2026年が「スポーツイベント集中年」である理由
主要なイベントの日程は以下の通りです(予定は変更される可能性があります)。
- 2月6日〜:ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック・パラリンピック
- 3月5日〜:ワールドベースボールクラシック(WBC)
- 6月11日〜:FIFAワールドカップ
こうした大規模イベントが連続して開催されることで、関連銘柄はイベント前後を中心に注目されやすくなります。
注目すべきスポーツ関連銘柄11選

SBI証券などで注目されている、スポーツイベントや有力選手・団体と関わりの深い11銘柄と、その主な関連性は以下の通りです。
1. ディップ(2379)
2026年開催予定の「2026 World Baseball Classic Tokyo Pool(WBC東京プール)」のメインスポンサー(タイトルスポンサー)を務めます。2023年12月からはロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手をブランドアンバサダーに起用しており、野球・MLBとの結びつきが非常に強い企業です。
2. 伊藤園(2593)
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手と「お〜いお茶」のグローバルアンバサダー契約を締結しています。さらにMLBおよびドジャースとパートナーシップ契約を結び、2025年から「お〜いお茶」が日本におけるMLBオフィシャルグリーンティーとなるなど、北米スポーツとの連携を強化。海外売上高は連結売上高の約3割前後とされており、海外展開とスポーツマーケティングを組み合わせた戦略が特徴です。
3. ハブ(3030)
英国風パブ「HUB」「82 Ale House」を展開する外食企業です。大型スポーツイベント時に来店客数が増えやすく、2022年FIFAワールドカップ(カタール大会)ではライブビューイングを実施し、日本代表戦の盛り上がりとともに関連銘柄として株価が大きく上昇した局面がありました。
4. コーセー(4922)
2024年度からロサンゼルス・ドジャースとパートナーシップ契約を締結し、その後2027〜2029年度の3年間の契約延長も発表されています。これにより、少なくとも2029年度までドジャースとのパートナーシップが継続する見通しです。
5. アシックス(7936)
ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック・パラリンピックに出場するTEAM JAPAN向けに、オフィシャルスポーツウェア、シューズ、バッグなどを制作・提供します。市場では「スポーツイベント関連銘柄として中核的存在」と評価されることも多く、2025年12月期には中期経営計画で掲げた営業利益1,300億円の目標を1年前倒しで達成する見込みと報じられています。
6. ミズノ(8022)
野球日本代表「侍ジャパン」のオフィシャルユニフォームパートナーを務めています。代表チームへのユニフォーム提供を継続しており、野球日本代表と密接な関係を持つスポーツメーカーです。
7. セイコーグループ(8050)
大谷翔平選手が同社の一部ブランド(例:SEIKO PROSPEXなど)のイメージキャラクターを務めています。大谷選手の名前を冠した限定モデルの腕時計を発売するなど、MLBスター選手とのタイアップを活用したプロモーションを展開していることで知られています。
8. ゴールドウイン(8111)
スキー日本代表「SNOW JAPAN」に対して、モーグル・スキークロス・エアリアル種目のオフィシャルユニフォームを提供しています。2025〜2026シーズンに向けたユニフォーム提供継続も公表されており、冬季スポーツとの結びつきが強い銘柄です。
9. 日本航空(JAL・9201)
メジャーリーグベースボール(MLB)と国際パートナーシップ契約を締結しています。MLBワールドツアー東京シリーズのオフィシャルスポンサーを務めるなど、北米プロスポーツとの連携を強化している航空会社です。
10. ANAホールディングス(9202)
子会社の全日本空輸(ANA)がロサンゼルス・ドジャースと複数年のパートナーシップ契約を締結し、「オフィシャル ジャパニーズ エアライン パートナー」として活動しています。日本と米国・スポーツビジネスをつなぐ存在として位置づけられます。
11. コナミグループ(9766)
子会社のコナミデジタルエンタテインメントが、国際サッカー連盟(FIFA)とeスポーツ分野における協業契約を締結しています。サッカーゲーム「eFootball」が「FIFAe World Cup」の競技タイトルとして採用される計画が示されており、FIFA公式eスポーツ領域で存在感を高めている企業です。
まとめ
今回ご紹介した11銘柄は、それぞれがスポーツイベントや著名アスリート、スポーツ団体と強い関係を持っています。
2026年のスポーツイベント集中は、これら企業の業績・注目度にプラスに働く可能性があり、テーマ株として早い段階から注目される余地があります。
- イベント時に来店が増える ハブ
- 大谷選手との契約で海外展開を加速する 伊藤園
- 冬季五輪でオフィシャルウェアを提供する アシックス
などは、イベントとの連動性が高く、早期チェックが重要となる銘柄です。
2026年に向け、スポーツ関連テーマは徐々に注目度が高まると考えられます。テーマの波が本格化する前に、関連銘柄の動向を確認しておくことをおすすめします。
スポーツイベントがテーマ株を動かす一方、長期の資産形成では「AIを使う人」と「使わない人」で5年後に最大1.8倍の差が出ています。先回り投資という軸で、こちらの記事も参考になります。
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