【注目株】DX・生成AI関連2銘柄、10万円以下で初動に注目

目次

こんにちは、佐藤真理子です。

 

今回は「DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AI関連」というテーマで、比較的少ない資金からチェックできる東証グロース市場の2銘柄をご紹介したいと思います。生成AIブームというと大手のシステムインテグレーターや半導体関連の名前が挙がりがちですが、実際に現場でAIを使いこなす企業や、クラウド基盤を支えるDX企業にも興味深い動きが出てきています。

 

今回取り上げるのは、「音を聞くAI」をキーワードに事業を展開する「Hmcomm(証券コード265A)」と、クラウド・DX支援サービスを手がける「株式会社FIXER(証券コード5129)」の2社です。いずれも1単元(100株)の購入目安額が10万円以下となっており、比較的少額から動向を追いやすい銘柄と言えそうです。ただし、後ほどご説明する通り、業績面には注意すべき点も少なくありませんので、良い面だけでなくリスクの部分もあわせてご確認いただければと思います。

 

佐藤真理子

佐藤真理子
今回の2銘柄は、どちらも東証グロース市場の中小型株です。値動きが大きくなりやすい面もありますので、まずはそれぞれの事業内容と決算数値をじっくり見ていきましょうね。

 

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※本記事に記載の株価・業績データは、2026年7月9日〜10日時点で確認できた複数の情報源(みんかぶ、IFIS株予報、各社IR資料、決算短信等)をもとにした目安であり、当該時点以降に変動している可能性があります。最新の数値は必ずご自身で各社IR・証券会社サイト等にてご確認ください。

 

①Hmcomm(265A)~「音を聞くAI」で異音検知に強み~

Hmcomm(265A)

 

証券コード 265A(東証グロース)
銘柄名 Hmcomm株式会社
株価目安 700円台後半(2026年7月上旬時点の目安。7月1日にはストップ高となる場面もありました)
1単元(100株)換算額 約7万〜8万円程度(株価700〜800円で計算した場合の目安)
業種 情報・通信業(AI音声認識・自然言語解析、AI異音検知、AI活用コンサルティング)
主要指標(2025年12月期・非連結) 売上高11億1,222万円(前期比+17.5%)/営業利益3,857万円(同-59.3%)/経常利益3,957万円(同-45.0%)/当期純利益1,852万円(同-80.7%)/自己資本比率80.7%

Hmcommは、音声データの認識・解析技術をベースに、工場やプラントの設備から出る「異音」をAIで検知するソリューションなどを手がける企業です。人の耳で判断してきた設備保全の領域を、AIで標準化・省力化することを目指しているとされ、人手不足に悩む製造業などの現場で採用が広がる可能性があると報じられています。

 

直近の値動きとしては、2026年7月1日に前日比+100円(+14.37%)のストップ高となったことが伝えられています。市場関係者の分析では、生成AIや半導体といった大型テーマではなく、「音」という切り口のニッチなAIテーマに短期資金が向かった結果ではないか、との見方が示されています。

 

注目ポイント
・「音を聞くAI」という独自性の高いニッチ領域で存在感を示している点
・自己資本比率が80.7%と財務基盤は比較的安定している点
・製造業の人手不足・設備保全ニーズを背景とした事業拡大の余地があるとされている点
リスク
・2025年12月期は売上高こそ前期比+17.5%と伸びたものの、営業利益は同-59.3%、当期純利益は同-80.7%と大幅な減益になっています。事業譲受に伴う投資負担や一時的な費用が影響したとみられますが、収益性の低下は事実として押さえておく必要があります。
・2026年7月1日のストップ高は、業績の裏付けというよりテーマ性による短期資金の動きという分析もあり、その後値が続くかどうかは不透明です。値動きが大きくなりやすい銘柄である点にはご注意ください。
佐藤真理子

佐藤真理子
「音」という切り口、ちょっと面白いですよね。ただ、ストップ高の翌日以降も同じ勢いが続くとは限らないので、飛びつく前に決算の中身まできちんと見ておきたいところです。

 

②FIXER(5129)~クラウド・Azure活用のDX支援、赤字縮小に注目~

FIXER(5129)

証券コード 5129(東証グロース)
銘柄名 株式会社FIXER
株価目安 268円前後(2026年7月9日時点)
1単元(100株)換算額 約2万6,800円
業種 情報・通信業(Microsoft Azureを活用したクラウド構築・DXコンサルティング、医療系AI「GaiXer」等)
主要指標 2025年8月期 売上高39億8,000万円(前期比-38.5%)/営業損失17億2,900万円/経常損失17億1,900万円/当期純損失21億1,700万円。2026年8月期は売上高43億4,800万円(同+9.2%)、営業損失15億4,600万円と、赤字幅縮小が見込まれています。

 

FIXERは、Microsoft Azureを中心としたクラウド基盤の構築・運用支援や、企業のDX推進をサポートするサービスを展開している企業です。近年は「cloud.config」というクラウド管理プラットフォームに加え、「GaiXer」「GaiXer Medical Agent」「AI医事課長」といったAIソリューションも展開しており、医療分野など特定業界向けのDX支援にも力を入れているとされています。

 

2026年8月期第2四半期(2026年4月10日開示)時点での累計経常損益は▲12億6,800万円となっており、通期の赤字予想に対して進捗している状況です。会社側の見通しでは、2026年8月期は売上高が前期比+9.2%と回復に転じる一方、営業損失・経常損失は前期より縮小する計画になっているとされています。

 

なお、同社は本記事作成時点で2026年7月10日に第3四半期決算の発表を予定しているとの情報もあり、直近の株価には決算発表を意識した動きが出る可能性があります。

 

注目ポイント
・Microsoft Azureに強みを持つクラウド・DX支援という、企業のIT投資ニーズを取り込みやすい事業領域
・医療分野向けAIサービス「GaiXer Medical Agent」「AI医事課長」など、特定業界に特化したソリューション展開
・2026年8月期は売上高の増収転換と、営業損失の縮小が会社計画として示されている点
リスク
・2025年8月期は売上高39億8,000万円に対し、当期純損失が21億1,700万円と、売上高を大きく上回る規模の赤字を計上しています。前期の売上高64億6,800万円・純利益1億5,600万円の黒字から一転しての大幅な業績悪化であり、財務面での負担は軽視できません。
・2026年8月期も会社計画上は営業損失15億4,600万円という赤字継続の見通しであり、黒字転換の時期は現時点では明確になっていません。今後の決算発表(2026年7月10日予定とされる第3四半期決算を含む)の内容次第で、株価が大きく変動する可能性があります。
・赤字が続いている局面では、財務体質や資金調達の動向にも注意を払う必要があります。投資を検討される場合は、最新の決算短信や有価証券報告書で自己資本の状況を必ずご確認ください。
佐藤真理子

佐藤真理子
FIXERさんは事業内容自体は面白いのですが、正直なところ赤字の規模はしっかり見ておいた方がいい水準だと感じます。良いニュースだけでなく、数字の裏側も確認するくせをつけたいですね。

 

まとめ

今回ご紹介したHmcomm(265A)とFIXER(5129)は、どちらも1単元10万円以下で動向を追いやすい東証グロース銘柄ですが、性格はかなり異なります。Hmcommは財務基盤こそ比較的安定しているものの、直近の株価上昇はテーマ性による短期的な資金流入という見方もあり、値動きの大きさが目立ちます。

 

一方のFIXERは、事業内容には特色があるものの、直近2期にわたり売上高を上回る規模の赤字が続いており、財務リスクを踏まえたうえで動向を見守る必要がありそうです。

 

生成AI・DX関連のテーマは今後も市場の関心を集めやすい分野とされていますが、テーマ性の高さと足元の業績とは必ずしも一致しない場合があります。個別銘柄を検討される際は、本記事の内容だけでなく、必ず最新の決算資料や適時開示情報をご自身でご確認いただき、リスクを十分理解したうえでご判断いただければと思います。

 

佐藤真理子

佐藤真理子
どちらも見ていて飽きないテーマですが、投資は良い面とリスクの両方をセットで見るのが基本です。今日ご紹介した内容が、皆さんの情報収集の一助になれば嬉しいです。

 

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【免責事項】
本記事および紹介している情報は、一般的な株式投資に関する情報提供および学習を目的としたものであり、特定の銘柄の売買や投資の勧誘・推奨を行うものではありません。 記載された株価や利回り等の数値はあくまで執筆時点の目安であり、将来の成果を保証するものではありません。投資には価格変動リスクがあり、元本を割り込む可能性があります。 最終的な投資決定や銘柄の選択は、必ずご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。

 

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