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こんにちは、佐藤真理子です。
今回は「先端半導体・素材関連」をテーマに、1単元(100株)の購入代金が10万円以下で買える東証上場銘柄を2つご紹介します。
半導体は「産業のコメ」とも呼ばれ、AIサーバーや自動車、家電まで幅広い分野で需要が拡大していると報じられています。その中でも、完成品メーカーではなく、材料や検査装置といった「縁の下の力持ち」的な立ち位置の企業に注目してみました。
ご紹介する2銘柄は、いずれも足元の業績や財務内容にそれぞれ特徴があります。良い面だけでなく、気になるリスクについても数字とあわせて丁寧にお伝えしますので、最後までご覧いただき、ご自身の投資判断の参考にしていただければと思います。
※本記事に記載の株価・時価総額・業績数値は、2026年7月10日15時30分時点、および各社が開示した直近の決算短信等の情報をもとにした目安です。実際の株価は日々変動しますので、ご購入の際は最新の株価をご自身でご確認ください。
①巴川コーポレーション(3878)― 半導体後工程を支える機能材料メーカー

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 株価目安 | 768円(2026年7月10日15:30時点) |
| 1単元(100株)換算額 | 約76,800円 |
| 業種 | 化学(電子・機能材料事業) |
| 主要指標 | PER 8.56倍(2026年3月期実績)/16.90倍(2027年3月期予想)、PBR 0.45倍(2026年3月期)、時価総額 約79.8億円 |
巴川コーポレーションは、旧・巴川製紙所を前身とする化学メーカーで、特殊紙事業に加えて、半導体・電子部品の製造工程で使われる機能材料(研磨材、静電気対策用テープ、機能性フィルムなど)を手がけていると報じられています。最大株主にはTOPPANホールディングスが名を連ねており、印刷・電子材料分野との連携も指摘されています。
2026年3月期第2四半期(中間期、2025年4月〜9月)の実績は、売上高171億6,100万円(前年同期比0.4%減)、営業利益9億5,500万円(同3.6%増)、経常利益10億2,400万円(同0.3%増)と、営業・経常利益は増益基調を維持したと開示されています。一方で、親会社株主に帰属する中間純利益は5億7,200万円と、前年同期比24.6%の減益になったとのことです。
半導体パッケージング工程で使われる機能材料は、生成AI向け半導体の後工程需要拡大の恩恵を受けやすい分野の一つとして業界内で注目されているとの見方があります。通期(2026年3月期)の会社予想でも、売上高360億円(前期比4.6%増)、営業利益14億円(同9.2%増)と増収増益が見込まれています。
中間期の純利益は前年同期比で24.6%の減益となっており、営業・経常利益の増加ほどには最終利益が伸びていない点には注意が必要です。また自己資本比率は32.6%(中間期末)と、前期末の33.1%からさらにやや低下しており、財務基盤の余力は限定的といえます。加えて2027年3月期のPER予想は16.90倍と、2026年3月期実績の8.56倍から水準が切り上がっており、市場が今期以降の増益ペース鈍化をある程度織り込んでいる可能性も考えられます。投資にあたっては、これらの点も踏まえたうえでご検討ください。
②ウインテスト(6721)― 半導体検査装置に強みを持つ技術集団

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 株価目安 | 88円(2026年7月10日15:30時点) |
| 1単元(100株)換算額 | 約8,800円 |
| 業種 | 電気機器(半導体検査装置) |
| 主要指標 | PER 89.79倍(2026年12月期会社予想)、PBR 15.93倍(2025年12月期実績)、時価総額 約48.6億円 |
ウインテストは横浜に本社を置く半導体検査装置メーカーで、イメージセンサやディスプレイドライバーIC、先端ロジックIC向けの検査装置を開発・製造していると紹介されています。大阪営業所や中国・武漢の製造拠点も備え、海外展開にも力を入れているとのことです。1単元あたりの購入代金が1万円以下と、今回ご紹介する中でも特に少額から検討しやすい銘柄です。
同社が開示した2026年12月期通期の会社業績予想では、売上高16億6,200万円、営業利益5,600万円、純利益5,200万円(1株益0.98円)と、黒字浮上を見込んでいると報じられています。もっとも、直近開示の2026年12月期第1四半期(1〜3月)実績は、売上高1億2,700万円に対し、営業損失1億7,900万円、純損失1億8,200万円と、期初から大きな赤字が先行している点には注意が必要です。
半導体検査装置は、AI向け先端半導体や高性能イメージセンサの生産拡大に伴い、検査工程の重要性が増しているとの見方がある分野です。会社側は2026年12月期を「営業黒字転換」の年と位置づけており、今後の四半期決算で受注・売上の進捗がどう推移するかが焦点になりそうです。
ウインテストは2025年12月期通期で、売上高4億2,900万円に対し、営業損失12億1,800万円、純損失12億4,200万円(1株益マイナス23.45円)と、2期連続の営業赤字を計上したと開示されています。自己資本比率も57.0%(2024年12月期末)から37.4%(2025年12月期末)へ低下し、2026年3月末時点では44.1%となるなど、財務指標の変動が大きい点が特徴です。さらに2026年12月期第1四半期だけで1億7,900万円の営業損失を計上しており、通期の営業利益予想(5,600万円)を達成するには、残り3四半期で相応の収益改善が必要になります。会社予想の達成可否は現時点で不透明であり、PER89.79倍・PBR15.93倍という指標の高さも踏まえると、材料次第で株価が大きく変動しやすい銘柄といえます。投資される場合は少額からの検討が無難と考えられます。
まとめ
今回ご紹介した2銘柄は、いずれも1単元10万円以下で購入を検討できる先端半導体・素材関連の銘柄です。巴川コーポレーションは、増収増益基調ながら純利益の減益や自己資本比率の低下が気になるところ、ウインテストは黒字転換を見込む一方で直近四半期の赤字が先行しているなど、それぞれ異なる特徴とリスクを抱えています。
どちらも「良い面」だけでなく「気になる点」を確認したうえで、ご自身の投資スタンスに合うかどうかを検討していただければと思います。
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