ispace(9348)銘柄動向レポート

目次

 

ispace(9348):宇宙ビジネス最前線で戦う挑戦者

ispace(9348)

引用元:ispace公式ウェブサイト

 

もしかしたら、これが日本の宇宙産業の歴史を変える企業かもしれない

 

寝ても覚めても投資のことばかり考えてしまう私ですが、今最も注目している分野の一つが宇宙ビジネスです。そして、その最前線で果敢に挑戦を続けているのが、ご紹介する『ispace(9348)』です。

 

 

この企業は、民間初の月面着陸を目指すという、まさに夢のような事業に取り組んでいます。

 

しかし、これは単なる技術的な挑戦ではありません。月面資源開発という数兆円市場を見据えた、極めて戦略的なビジネスなのです。

 

2025年6月6日、同社の2度目の月面着陸挑戦は惜しくも失敗に終わりました。

 

株価は一時的に下落しましたが、私はこれを『真の成長への通過点』と捉えています。

 

なぜなら、『失敗から学び、次に活かす』これこそが、革新的な企業が歩む道だからです。

 

SpaceXも、過去に何度もロケットを爆発させながら、今や宇宙産業の王者となりました。

 

果たしてispaceは、日本の『宇宙版テスラ』となれるのか。それとも、夢と現実のギャップに苦しむのか。

 

 

佐藤真理子

投資家として、そして一人の日本人として、この挑戦的企業の真価を徹底分析します。

 

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【現在の株価状況】

2025年6月25日時点

終値 553円(前日比-19円、-3.32%)
年初来高値 1,460円(5月16日)
年初来安値 555円(4月7日)
52週レンジ 430円~1,460円
時価総額 585億円

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現在の株価は年初来安値圏での推移となっています。

 

5月16日の高値1,460円から約38%下落しており、ミッション2の失敗による失望売りが続いている状況です。

 

しかし、この水準は長期的には『仕込み時』と考える投資家も多いでしょう。

 

【企業概要とビジネスモデル】

ispace(9348)は、日本初の民間月面探査企業として2010年に設立されました。

 

『人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ』をビジョンに掲げ、月面資源開発を目指しています。

 

主な事業内容

  • 月面輸送サービス: 小型月着陸船(ランダー)による顧客ペイロードの月面輸送
  • 月面データサービス: 月面探査で得られたデータの販売・活用
  • 月面資源開発: 将来的な月面資源(水、レアメタル等)の採掘・利用

 

 

佐藤真理子

この3つの事業モデルは、まさに『宇宙版のAmazon』とも言える戦略です。

 

 

まず月面輸送で技術を確立し、データ収集で収益を上げ、最終的には資源開発で巨大な利益を狙う—この段階的なアプローチは非常に理にかなっています。

 

特に月面の水資源は『宇宙のガソリンスタンド』になる可能性があり、これが実現すれば同社の企業価値は桁違いに向上するでしょう。

 

現在は第一段階の輸送技術で苦戦していますが、ここをクリアできれば、後は加速度的に事業が拡大する可能性を秘めています。

 

 

組織体制

本社 日本(東京)、ルクセンブルク、アメリカの3拠点
従業員数 約300名
上場市場 東証グロース市場

 

宇宙ビジネスは『20年後の自動車産業』と言われています。

 

現在は研究開発段階ですが、実用化されれば巨大市場となる可能性を秘めています。

 

 

佐藤真理子

ispaceは日本で唯一、この分野で本格的な事業展開を行っている企業として極めて貴重な存在です。

 

 

【ミッション2失敗の詳細分析】

ミッション2とは、ispaceが2025年1月に打ち上げた2度目の月面着陸挑戦です。

 

月着陸船『RESILIENCE』による日本初・アジア民間初の月面着陸を目指しましたが、6月6日の着陸直前に失敗しました。

 

2025年6月6日の月面着陸失敗

 

失敗の経緯

  • 打ち上げ: 2025年1月15日に成功
  • 月面着陸予定: 2025年6月6日午前4時17分
  • 結果: 着陸直前に通信途絶、月面にハードランディング(衝突)

 

失敗の技術的要因(2025年6月24日発表)

  • 主要因: レーザーレンジファインダー(LRF)のハードウェア異常
  • 具体的問題: 月面までの距離測定装置が正常に動作せず
  • 結果: 適切な減速ができずに月面に衝突

 

この失敗分析は非常に重要です。

 

原因を『ソフトウェアの問題』ではなく『ハードウェアの異常』と特定できたことで、次のミッションでの対策が明確になりました。

 

 

佐藤真理子

失敗を隠さず、透明性高く発表する姿勢は投資家として高く評価できます。また、月周回までは成功していたので、技術的には確実に進歩していますね!

 

 

【2025年3月期決算分析】

 

業績ハイライト

  • 売上高: 47.4億円(前期比+101.2%増)
  • 営業損失: 97.9億円(前期55.0億円の損失から赤字拡大)
  • 経常損失: 113.3億円(前期60.9億円の損失から赤字拡大)
  • 最終損失: 119.4億円(前期23.6億円の損失から赤字拡大)

 

 

2026年3月期予想

  • 売上高: 62.0億円(前期比+30.7%増)
  • 営業損失: 83.0億円(赤字縮小)
  • 最終損失: 83.0億円(赤字縮小)

 

売上高の大幅増加は、ミッション2、3の進捗によるものです。

 

赤字拡大は一見悪材料に見えますが、これは成長投資の段階として妥当な水準。

 

重要なのは、来期は赤字縮小予想となっていることです。研究開発型企業の典型的な成長パターンと言えるでしょう。

 

 

【今後のミッション計画】

ispaceは2度の月面着陸失敗を受けて、2027年にミッション3・4の打ち上げを予定しています。

 

失敗原因の分析結果を基に技術改良を行い、より確実な月面着陸の成功を目指します。

 

ミッション3・4(2027年予定)

  • 正式名称: Team Draper Commercial Mission 1(ミッション3)
  • 打ち上げ予定: 2027年
  • 技術改良: ミッション2の失敗を受けた改善策を実装
  • 追加開発費: 最大15億円(両ミッション合計)

 

 

技術改善計画

  • 着陸センサーの検証戦略見直し
  • レーザーレンジファインダーの選定・構成・運用見直し
  • 第三者専門家による改善タスクフォース設立
  • JAXA(宇宙航空研究開発機構)からの技術支援拡張

 

2027年という打ち上げスケジュールに影響がないとの発表は非常にポジティブです。

 

失敗から学んだ技術改良を短期間で実現できる技術力の高さを示しています。

 

特にJAXAとの連携強化は、国家プロジェクトレベルでの支援を得られることを意味します。

 

 

【投資判断のポイント】

ispaceへの投資は、革新的な技術力と巨大な市場可能性がある一方で、技術的リスクと長期間の投資回収期間というリスクも抱えています。

 

ここでは両面を客観的に分析します。

 

ポジティブ要因

 

世界初の民間月面着陸への挑戦

  • 成功すれば歴史的快挙
  • 先行者利益の獲得可能性

 

巨大な潜在市場

  • 月面資源開発市場は数兆円規模
  • 宇宙産業全体の急成長

 

技術力の蓄積

  • 月周回軌道への到達は2度成功
  • 失敗から学ぶ改善サイクルの確立

 

政府・企業からの支援

  • JAXAとの技術連携
  • 三井住友銀行など有力企業がパートナー

 

売上高の着実な成長

  • 前期比101%増の大幅増収
  • 来期も30%増収予想

 

特に注目すべきは、月周回軌道への到達技術は既に確立されていることです。

 

これは決して簡単な技術ではなく、多くの国家機関でも苦戦する高度な技術です。

 

着陸技術の課題は明確になったので、次回の成功確率は大幅に向上するでしょう。

 

 

リスク要因

技術的困難性

  • 月面着陸の成功率は約60%(世界平均)
  • 再度の失敗リスク

 

長期間の投資回収

  • 収益化まで数年を要する可能性
  • 継続的な資金調達の必要性

 

競合他社の存在

  • SpaceX、Blue Origin等の米国企業
  • 中国の国家プロジェクト

 

規制・政治リスク

  • 宇宙開発に関する国際的な規制変更
  • 政府方針の変更

 

株価ボラティリティ

  • ミッション成否による大幅な株価変動
  • 投資初心者には難しい銘柄

 

最大のリスクは『時間』です。宇宙ビジネスは長期戦であり、短期的な利益を求める投資家には向きません。

 

しかし、成功した時のリターンは計り知れません。『ハイリスク・ハイリターン』の典型的な成長株と言えるでしょう。

 

 

【技術的分析】

 

株価チャートの特徴

  • 年初来高値からの下落率: 約62%
  • 直近の動き: 底値圏での膠着状態
  • PER: 算出不能(赤字のため)
  • PBR: 8.48倍

 

 

信用取引状況

  • 信用倍率: 2,810倍(買い残が圧倒的)
  • 買い残: 12,086.7千株
  • 売り残: 4.3千株

 

信用倍率2,810倍は異常に高い数値で、これは『ほぼ全ての投資家が強気』であることを示しています。

 

一方で、売り圧力が少ないため、上昇局面では急激な株価上昇の可能性もあります。

 

ただし、下落時の反動も大きくなる可能性があるため注意が必要です。

 

 

【今後の注目ポイント】

 

短期的な注目材料

  1. 第1四半期決算発表(8月予定)
  2. ミッション3の開発進捗状況
  3. 技術改良の具体的内容発表

 

中長期的な展望

  1. 2027年ミッション3の成否
  2. 月面資源開発事業の本格化
  3. 競合他社との差別化戦略

 

2027年のミッション3が最大の注目ポイントです。

 

ここで成功すれば、株価は大幅な上昇が期待できるでしょう。

 

一方、再度失敗すれば、事業モデル自体が問われることになります。まさに「運命の分かれ道」と言えます。

 

 

【投資初心者へのアドバイス】

 

検討する際のチェックポイント

リスク許容度の確認

  • 技術的成功の不確実性
  • 長期間の投資が前提

 

投資期間の設定

  • 最低3-5年の長期投資
  • 短期的な利益は期待できない

 

ポートフォリオ比率

  • 全体の5%程度に抑制
  • 「宝くじ」的な位置付け

 

 

投資判断の考え方

積極派の観点

  • 宇宙産業の成長を信じる投資家
  • 日本の技術力を応援したい投資家
  • 超長期的な視点での投資が可能な投資家

 

慎重派の観点

  • 技術的リスクを重視する投資家
  • 短期的な収益を求める投資家
  • 安定性を重視する投資家

 

正直にいうと、ispace株は投資初心者の方には非常に難しい銘柄です。

 

しかし、『日本の宇宙産業を応援したい』『歴史的な瞬間に立ち会いたい』という気持ちがあるなら、少額での投資は意味があります。

 

ただし、必ず『失っても生活に影響しない金額』で投資してください。

 

 

【まとめ】

ispaceは日本初の民間月面探査企業として、人類の新たなフロンティアに挑戦している極めてユニークな企業です。

 

2度の月面着陸失敗は確かに痛手ですが、着実に技術を蓄積し、次回の成功に向けて準備を進めています。

 

20年間の投資経験の中で、これほど『夢と現実』が交錯する企業は珍しいです。

 

成功すれば『テンバガー(10倍株)』も夢ではありませんが、失敗すれば大きな損失も覚悟しなければなりません。

 

私個人としては、ispaceは『日本の未来への投資』だと考えています。単純な利益追求ではなく、日本の技術力と挑戦精神を信じる投資です。

 

この銘柄に投資する場合は:

  • 超長期(5-10年)での保有を前提とする
  • ポートフォリオの5%以下に抑える
  • ミッション成否による大幅な株価変動を覚悟する
  • 技術的な進歩を定期的にチェックする

 

投資を検討される際は

  • 宇宙産業の将来性を信じられるか自問する
  • 技術的リスクを受け入れられるか判断する
  • 長期投資の覚悟があるか確認する
  • 適切なポートフォリオ管理を実践する

 

ispaceへの投資はリスクもありますが、日本の未来に投資すると考えると夢があります。

 

しかし、夢を見るのではなく、堅実に利益を積み上げたいという方は、『短期急騰銘柄の定期的な推奨に成功』『会員の資産倍増の貢献』『損失からスタートでも回収率92.5%以上』と利用者からの評価の高い、以下の株情報サイトを利用することをお勧めします。

 

 

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免責事項

このレポートは情報提供を目的としており、投資助言ではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。株式投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。

 

 

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