目次
忙しい方でもサクッと理解できるように本日の大引けの情報を簡潔にまとめました。
2024年6月14日の東京株式市場で、日経平均株価は3日ぶりに反発し、前日比94円09銭（0.24%）高の3万8814円56銭で取引を終えました。日銀の金融政策決定会合での発表が市場に安心感を与え、円安・ドル高の進行も株価を押し上げたのが要因のひとつです。
東京株式市場の状況（2024年6月14日大引け）
東京株式市場は日経平均株価が前日比94円09銭（0.24%）高の3万8814円56銭で終え、3日ぶりに反発しました。
日銀が追加利上げを見送り、国債買い入れの減額方針を決めたことが、金融引き締めに消極的な「ハト派」の内容と受け止められ、買い安心感を広げました。
午後には一時300円超の上昇を見せる場面もありました。
米国市場の影響
前日の米株式市場では、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数とS&P500種株価指数が連日で過去最高値を更新しました。
これを受け、東京市場でもソフトバンクグループ（SBG）などのハイテク株が買われ、相場を支えました。
東京市場の動き
日銀の金融政策決定会合では、追加利上げを見送りつつ、国債買い入れの減額方針が示されましたが、具体的な減額策の公表は先送りされました。
このことが金融引き締めに対する懸念を和らげ、市場に安心感をもたらしました。
日銀会合後に円相場が円安・ドル高に振れたことも株価を後押ししましたが、3万9000円の心理的節目を超えると利益確定売りが出て、上値は重くなりました。
為替市場の動向
外国為替市場では、日銀会合の結果を受けて円相場が円安・ドル高に振れ、1カ月半ぶりの安値を付けました。これにより輸出関連株への買いが進みました。
個別銘柄の動き
TDKや東エレクが上昇し、不動産株の菱地所、住友不、三井不なども上昇が目立ちました。三井物や川崎汽、三菱重も買われました。
一方、ファストリやKDDI、第一三共が下落し、ファナックやソニーG、トヨタ、SUBARUも売られました。
人気のテーマ
| テーマ | 説明 |
|---|---|
| 半導体関連 | 技術革新とデジタル化の進展に伴い、半導体需要が急増。 |
| ハイテク株 | AIやIoTなど先端技術の発展により、ハイテク株が注目されている。 |
| ESG投資 | 環境、社会、ガバナンスを重視した投資が増加。 |
| 円安ドル高 | 円安進行により輸出関連株が注目されている。 |
| サステナビリティ | 環境に配慮した企業活動が求められ、関連銘柄が注目されている。 |
注目の銘柄（中小型株）
| 銘柄名 | 説明 |
|---|---|
| ユナイテッドアローズ (7606) | 小売業界での堅調な売上成績を示し、特にオンライン販売が好調。 |
| セレス (3696) | ビットバンクの業績向上により、最終利益予想が引き上げられ注目されている。 |
| ブロードバンドタワー (3776) | データセンター事業での構造改革が成功し、黒字転換を果たした企業。 |
| ACSL (6232) | 大型案件受注により成長が期待されるドローン関連企業。 |
| 中部飼料 (2053) | 年初来高値を更新し、業績見通しの改善が注目されている飼料メーカー。 |
今日の主要経済ニュース
2024年6月14日に発表される主な経済指標をまとめました。
| 経済指標 | 国 | 時間 (GMT) | 前回の値 | 予測値 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 鉱工業生産 (5月) | 日本 | 05:00 | -1.2% | -1.0% | |
| 製造業PMI (5月) | 日本 | 23:50 | 49.5 | 50.0 | |
| 輸出入物価指数 (5月) | 米国 | 12:30 | 1.1% | 1.0% | |
| 消費者物価指数 (CPI) (5月) | フランス | 06:45 | 5.9% | 6.0% | |
| 雇用統計 (5月) | カナダ | 12:30 | 5.0% | 4.9% | 失業率を含む |
| 雇用統計 (5月) | イギリス | 06:00 | 3.7% | 3.6% | |
| 鉱工業生産 (5月) | 欧州連合 | 09:00 | -0.4% | -0.3% |
東京株式市場 寄り付きまとめ
東京株式市場は、日銀の金融政策決定会合の結果を受けて安心感が広がり、日経平均株価は3日ぶりに反発しました。
米株高の影響もあり、ハイテク株や不動産株が買われる一方、円安進行により輸出関連株も支えられました。今後の市場動向に注目が集まります。
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