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忙しい方でもサクッと理解できるように9月2日のマーケット情報を簡潔にまとめました。
2024年9月2日の東京株式市場では日経平均株価が続伸し、一時3万9000円の節目を回復しました。
これは7月31日以来の水準で8月上旬の大幅な下げを1カ月で埋めた形です。
しかし、取引時間中の高値後には利益確定売りに押され、終値は53円高の3万8700円となりました。円安進行にもかかわらずトヨタ自動車株が低迷を続け、投資家の強気な姿勢を抑制しています。
東京株式市場の状況(2024年9月2日)
日経平均株価は一時3万9000円を回復しましたが、その後は利益確定売りに押され、上昇幅を縮小しました。
最終的には53円(0.1%)高の3万8700円で取引を終了しました。市場では円安進行が期待される中でも、トヨタ自動車株が軟調な動きを見せており、投資家心理が不安定です。
米国市場の影響
米国市場では経済のソフトランディングへの期待が高まっており、8月30日にはダウ工業株30種平均が最高値を更新しました。
7月の米個人消費支出(PCE)物価指数のコア指数が市場予想をやや下回ったことから、インフレ鈍化の兆しが見え、米国市場全体に安心感が広がっています。
東京市場の動き
日本市場では円安の進行を受けて輸出関連株が買われる一方、トヨタ株の軟調が目立ちました。
輸出株であるIHIや川崎重工業、アドバンテストは上昇する一方で、トヨタ株は上げ幅を縮小しました。これは円高リスクへの懸念が依然として根強いためです。
為替市場の動向
円相場は2日に一時1ドル=146円台半ばまで下落し、日米金利差の縮小観測を受けて円安圧力が緩和されました。しかし、将来の円高リスクを警戒する動きが強く、円高警戒が続いています。
個別銘柄の動き
- 上昇銘柄: IHI(+5%)、川崎重工業(+3%)、アドバンテスト(+3%)
- 下落銘柄: 住友ファーマ(-6%)、中外製薬(-6%)、ZOZO(-5%)、ニトリホールディングス(-2%)
人気のテーマ
テーマ | 銘柄数 | 上昇率 | 下落率 |
---|---|---|---|
輸出関連 | 5 | +1.5% | -0.5% |
医薬品 | 3 | -2.0% | -3.5% |
半導体関連 | 4 | +2.3% | -1.1% |
内需関連 | 6 | +0.8% | -2.1% |
銀行 | 2 | +0.4% | -0.3% |
注目の銘柄
銘柄 | 業種 | 上昇率 |
---|---|---|
信越化学工業 | 化学 | +3.2% |
住友林業 | 林業 | +2.8% |
エーザイ | 医薬品 | +2.0% |
キヤノン | 電子機器 | +1.9% |
トヨタ | 自動車 | -1.2% |
東京株式市場まとめ
日経平均は一時3万9000円を回復しましたが、利益確定売りや円高リスクへの懸念により終値は53円高にとどまりました。
市場全体の楽観ムードには限界があり、今後の為替動向や米国の金融政策が引き続き注目されます。