目次
忙しい方でもサクッと理解できるように11月28日のマーケット情報を簡潔にまとめました。
2024年11月28日の東京株式市場は、前日の米株安や円高進行が重荷となり日経平均株価が続落して始まりました。
一時300円を超える下落を見せましたが、その後は円高進行の一服感を背景に押し目買いが入り、下げ幅を縮小しています。
東京株式市場の状況(2024年11月28日)
28日前場の日経平均株価は、前日比90円安の3万8000円近辺で推移しています。朝方には240円以上下落して3万7900円台を割り込む場面がありましたが、その後は下げ渋る展開となりました。
円高進行が一服したことで海外投資家が株価指数先物を買い戻し、相場の下支えにつながっています。
米国市場の影響
前日の米株式市場では主要3指数がそろって下落しました。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.51%安となり、特に半導体関連株が売られました。
感謝祭の祝日を前に持ち高調整や利益確定の売りが出たことが要因とされています。この影響を受け、東京市場でもハイテク株を中心に売りが先行しています。
東京市場の動き
日経平均株価は朝方に300円を超える下落を見せましたが、その後は下げ幅を縮小しました。
ディフェンシブ銘柄である医薬品や食料品株が買われたことが相場を下支えしました。一方で、ハイテク株や輸出関連株は軟調な動きを続けています。
為替市場の動向
外国為替市場では、円高が進行しました。27日のニューヨーク市場では1ドル=150円40銭台と約1カ月ぶりの水準まで円高が進みましたが、28日には一服しています。
米国の利下げ観測と日銀の追加利上げ期待が背景にあります。円高傾向が輸出関連株の重荷となっています。
個別銘柄の動き
- 下落銘柄
- ヒューリック、リクルート、HOYA: 売りが優勢。
- アドテスト、東エレク: 半導体関連株が軟調。
- ファナック、レーザーテク: ハイテク株に売り。
- 上昇銘柄
- サンリオ: 大幅高、買いが集まる。
- 第一生命HD、SBI: 金融株が堅調。
- 第一三共、中外薬: 医薬品株が上昇。
人気のテーマ
テーマ | 解説 |
---|---|
円高進行の影響 | 輸出関連株に売り圧力。 |
半導体関連株の調整 | SOX指数の下落を受けて東京市場も軟調。 |
医薬品株の買い | 防御的銘柄への資金流入が見られる。 |
自社株買い発表 | サンリオが買い優勢。 |
米政策への警戒感 | 関税引き上げリスクが市場心理を圧迫。 |
注目の銘柄(中小型株)
銘柄 | 解説 |
---|---|
エーザイ | 医薬品関連で収益成長期待。 |
カプコン | ゲーム関連株としての成長が注目される。 |
ミネベアミツミ | 電子部品関連で堅調な需要を背景に。 |
セレス | マイナポイント関連で収益が期待。→【今日の注目株】でご紹介中! |
ジンズHD | 消費関連株としての成長に注目。 |
今日の主要経済ニュース
11月28日に発表予定の日本および世界の主要な経済指標をまとめました。
国/地域 | 経済指標 | 対象期間 | 備考 |
---|---|---|---|
日本 | 小売業販売額 | 2024年10月 | 消費者支出の動向を示し、国内消費の評価に用いられます。 |
日本 | 百貨店・スーパー販売額(既存店) | 2024年10月 | 大型小売店の販売動向を示し、消費トレンドを把握する指標です。 |
アメリカ | 個人所得 | 2024年10月 | 個人の所得水準を示し、消費能力の評価に用いられます。 |
アメリカ | 個人消費支出(PCE) | 2024年10月 | 消費者支出の動向を示し、経済活動の評価に用いられます。 |
アメリカ | PCEデフレーター | 2024年10月 | インフレ動向を把握するための主要な指標で、特にコアPCEはFRBが注目する指標です。 |
アメリカ | 新規失業保険申請件数 | 2024年11月第4週 | 労働市場の健康状態を評価するための指標です。 |
アメリカ | 卸売在庫(速報値) | 2024年10月 | 卸売業の在庫状況を示し、供給チェーンの評価に用いられます。 |
ドイツ | 失業率 | 2024年11月 | 労働市場の健康状態を評価するための指標です。 |
ユーロ圏 | 景況感指数 | 2024年11月 | 経済全体の景況感を示し、企業および消費者の信頼感を評価します。 |
ユーロ圏 | 消費者信頼感指数(確報値) | 2024年11月 | 消費者の経済に対する信頼感を測定し、消費動向の先行指標とされます。 |
以下のサイトからも、今日発表される経済市況を確認することができますよ。
まとめ
2024年11月28日の東京株式市場では、米株安や円高進行を背景に日経平均株価が続落しました。
ただし、円高の一服感やディフェンシブ銘柄への買いが相場を下支えし、下げ幅は縮小しています。輸出関連株や半導体関連株の動向が引き続き注目されます。