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忙しい方でもサクッと理解できるように12月11日のマーケット情報を簡潔にまとめました。
11日の東京株式市場は、日経平均株価が小幅安で推移しています。半導体関連銘柄の売りが相場の重荷となる一方で、円安を背景に金融株への買いが目立っています。
東京株式市場の状況(2024年12月11日)
日経平均株価は、前日比60円ほど安い3万9300円前後で推移しています。半導体関連銘柄が引き続き下落している一方、金融株には金利上昇を受けた買いが入り、相場を下支えしています。円安による輸出関連株の支援効果も限定的となっています。
米国市場の影響
前日の米株式市場では、主要な半導体関連銘柄が下落し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.47%の下落となりました。この影響を受けて東京市場でも、アドテストや東エレクなどの半導体関連株に売りが出ています。一方、米長期金利の上昇によりドル買いが進み、円安が輸出関連銘柄を下支えする動きもみられました。
東京市場の動き
日銀が発表した11月の企業物価指数が前年同月比3.7%の上昇となり、市場予想を上回りました。このデータを受けて、金融政策への警戒感が高まり、金融株への買いが活発化しています。一方で、個人投資家や国内機関投資家による持ち高調整の売りが上値を抑え、相場全体の伸びを制限しています。
為替市場の動向
外国為替市場では、円相場が1ドル=151円台後半まで下落しました。これは、米長期金利の上昇と中国の拡張的な財政・金融政策への期待が背景にあります。この円安を受けて、自動車など輸出関連株に一部の買いが入りました。
個別銘柄の動き
上昇銘柄
- テルモ:医療機器需要の拡大で堅調推移。
- キッコマン:業績見通しの改善を背景に買われる。
- KDDI:通信セクター全体の安定感が評価される。
- NTTデータ:IT関連株として買いが先行。
- 三菱UFJ:金利上昇を背景に大幅高。
下落銘柄
- アドテスト:米中半導体摩擦の影響を受け軟調。
- 東エレク:半導体関連全体の調整で売りが優勢。
- ファナック:中国関連株としての売り圧力が重い。
- ダイキン:一時的な利益確定売りに押される。
- ソフトバンクグループ(SBG):値がさ株としての売りが目立つ。
人気のテーマ
テーマ名 | 詳細 |
---|---|
半導体関連調整 | 米中摩擦の影響で半導体株が売られる。 |
金融株高騰 | 金利上昇を背景に銀行株や保険株が堅調。 |
円安効果 | 自動車株を中心に輸出関連株に買いが入る。 |
企業物価指数上昇 | 市場予想を上回る結果で、追加利上げ観測が高まる。 |
年末の持ち高整理 | 国内投資家による売りが一部で相場の上値を抑える。 |
注目の銘柄
銘柄名 | 理由 |
---|---|
テルモ | 業績期待を背景に継続的な買いが入る。 |
キッコマン | 業績改善を見込んだ買いが堅調。 |
三菱UFJ | 金利上昇で収益拡大が見込まれる。 |
アドテスト | 半導体関連調整の中心として注目される。 |
東エレク | 米半導体株の動向と連動した動きが続く。 |
今日の主要経済ニュース
2024年12月11日に発表予定の日本および世界の主要な経済指標をまとめました。
国/地域 | 経済指標 | 対象期間 | 備考 |
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日本 | 国内企業物価指数(CGPI) | 2024年11月 | 企業間で取引される財・サービスの価格動向を示し、インフレ圧力を評価する指標です。 |
アメリカ | 消費者物価指数(CPI) | 2024年11月 | 消費者が購入する財・サービスの価格変動を示し、インフレ動向を把握するための主要な指標です。 |
以下のサイトからも、今日発表される経済市況を確認することができますよ。
まとめ
本日の日経平均株価は、小幅安で推移しています。半導体関連株の売りが相場を押し下げる一方、金融株や一部の輸出関連株が下支えしています。年末を控えた持ち高整理が進む中、相場の方向感は限定的です。市場参加者は来週の日銀金融政策決定会合に注目しています。