目次
忙しい方でもサクッと理解できるように12月16日のマーケット情報を簡潔にまとめました。
2024年12月17日の東京株式市場は、日経平均株価が反発して始まりました。米国のハイテク株高や円安進行が追い風となり、半導体関連や輸出関連株が買われています。ただし、海外短期筋の買いが一巡した後は上昇が一服し、上値では戻り待ちの売りが目立っています。
東京株式市場の状況(2024年12月17日)
日経平均株価は前日比132円高の3万9589円で寄り付き、その後は200円を超える上昇幅を記録する場面もありました。しかし、買い一巡後は上昇が鈍り、前場中ごろでは前日比140円高の3万9600円前後で推移しています。米ハイテク株高や円安進行が支えとなっていますが、利益確定売りも散見されます。
米国市場の影響
前日の米株式市場では、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が過去最高値を更新しました。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)も2%超上昇し、半導体関連株が堅調に推移しました。米国の経済指標改善により、投資家心理が改善し、リスク選好の流れが強まっています。これを受けて、東京市場でも半導体関連銘柄に買いが入っています。
東京市場の動き
東京市場では、東エレクやアドテストといった値がさの半導体関連株が上昇し、日経平均を押し上げました。一方、朝方は上昇していた半導体関連株が買い一巡後に下げに転じる場面もありました。また、ソフトバンクグループ(SBG)は、孫正義会長兼社長の米国での大規模投資計画が好感され、引き続き大幅高となっています。
為替市場の動向
外国為替市場では円安・ドル高が進行し、1ドル=154円台前半で推移しています。米経済指標が改善したことで、米国の利下げ期待が後退し、ドルが買われました。円安基調が続いていることが輸出関連株の支えとなっていますが、自動車株への買いは限定的です。
個別銘柄の動き
上昇銘柄
- ソフトバンクグループ(SBG): 米国への投資計画が好感され大幅高。
- 東エレク: 米ハイテク株高を受け、半導体関連に買いが入る。
- アドバンテスト: SOX指数の上昇が追い風に。
- ファストリ: 一時上昇し、指数を支える。
- コナミG: 堅調な動きで買いが続く。
下落銘柄
- デンソー: 利益確定売りが出る。
- 東京海上: 金融株に調整売りが見られる。
- テルモ: 朝方の上昇から下げに転じる。
- リクルート: 米国市場の影響で軟調。
- ネクソン: ハイテク関連の一部に売りが入る。
人気のテーマ
テーマ名 | 詳細 |
---|---|
半導体関連株 | 米SOX指数上昇に伴い、半導体需要の強さが再確認される。 |
円安進行 | ドル高により輸出関連株に追い風。 |
米ハイテク株高 | ナスダック最高値更新が東京市場にもポジティブな影響。 |
ソフトバンクGの投資計画 | 米国投資計画が市場の注目を集め、株価が大幅高。 |
金融政策イベント | 日米の中央銀行の政策会合が週内に控え、投資家は様子見姿勢。 |
注目の銘柄
銘柄名 | 理由 |
---|---|
ソフトバンクグループ(SBG) | 米国投資計画が株価を押し上げる材料に。 |
東エレク | 半導体需要の追い風を受けて堅調に推移。 |
アドバンテスト | 米SOX指数の上昇を受けて買いが続く。 |
コナミG | 個別材料が評価され、安定した上昇。 |
任天堂 | 投資家からの期待感が高く、買いが入る展開。 |
今日の主要経済ニュース
2024年12月17日に発表予定の日本および世界の主要な経済指標をまとめました。
国/地域 | 経済指標 | 対象期間 | 備考 |
---|---|---|---|
イギリス | 失業保険申請件数増減 | 2024年11月 | 労働市場の健康状態を評価するための指標です。 |
イギリス | 失業率(ILO基準) | 2024年10月 | 労働市場の状況を示す重要な指標です。 |
イギリス | 就業者数増減 | 2024年10月 | 雇用状況の変化を示す指標です。 |
イギリス | 平均賃金(ボーナス除く) | 2024年10月 | 労働者の所得動向を把握するための指標です。 |
ドイツ | IFO業況指数 | 2024年12月 | 企業の景況感を示す指標で、経済活動の先行きを予測する際に用いられます。 |
ドイツ | ZEW景気期待指数 | 2024年12月 | 投資家の景況感を測定し、経済活動の先行指標とされます。 |
ユーロ圏 | 貿易収支(季調済) | 2024年10月 | 輸出入のバランスを示し、経済活動や為替市場に影響を与える重要な指標です。 |
アメリカ | 小売売上高 | 2024年11月 | 消費者支出の動向を示し、経済活動の評価に用いられます。 |
アメリカ | 鉱工業生産 | 2024年11月 | 製造業や鉱業の生産活動を示し、経済成長の評価に用いられます。 |
アメリカ | 設備稼働率(季調済) | 2024年11月 | 生産設備の稼働状況を示し、製造業の健康状態を評価する指標です。 |
アメリカ | 企業在庫 | 2024年10月 | 企業の在庫状況を示し、将来の生産活動や経済成長を予測するための指標です。 |
アメリカ | NAHB住宅市場指数 | 2024年12月 | 住宅市場の健康状態を評価するための指標で、住宅建設業者の景況感を示します。 |
アメリカ | API週間原油在庫(12月9日週) | 2024年12月 | 原油在庫の変動を示し、エネルギー市場や価格動向に影響を与える指標です。 |
アメリカ | 連邦公開市場委員会(FOMC)会合開始 | 2024年12月17日~18日 | アメリカの金融政策を決定する重要な会合で、政策金利や経済見通しが議論されます。 |
以下のサイトからも、今日発表される経済市況を確認することができますよ。
まとめ
17日の東京株式市場では、米ハイテク株高と円安進行が好材料となり、半導体関連株や輸出関連株が買われました。しかし、海外短期筋の買いが一巡すると上昇が一服し、利益確定売りが上値を抑えています。ソフトバンクグループ(SBG)の大幅高が日経平均を支える一方で、一部の主力株は下落し、相場の方向感が乏しい状況となっています。
今週は日米の金融政策決定会合が控えており、市場の様子見姿勢は続きそうです。