目次
忙しい方でもサクッと理解できるように12月18日のマーケット情報を簡潔にまとめました。
2024年12月18日の東京株式市場では、日産自動車株がホンダとの経営統合協議の報道を受けて急騰し、一時ストップ高となりました。一方で、米国株安の影響が重しとなり、日経平均株価は続落して始まりました。
東京株式市場の状況(2024年12月18日)
日経平均株価は前日比187円80銭安の3万9176円88銭で始まり、その後も下げ幅を拡大し、200円を超える下落となる場面もありました。
前日の米株安を受け、東京市場でもハイテク株中心に売りが先行しました。一方で、日産とホンダの経営統合報道が材料視され、日産株はストップ高水準で取引され、注目を集めました。
米国市場の影響
17日の米株式市場では、ダウ工業株30種平均が約47年ぶりとなる9日続落となり、ナスダック総合株価指数も0.3%下落しました。米小売売上高が市場予想を上回り、米経済の底堅さが示されたことで利下げ期待が後退し売りが優勢となりました。
特にハイテク株が軟調となり、東京市場にも影響を与えました。
東京市場の動き
東京市場では、米ハイテク株安の影響でソフトバンクグループ(SBG)やアドバンテストなど半導体関連株に売りが広がりました。
一方、日産自動車株はホンダとの経営統合報道を受けて急騰し、ストップ高水準で取引されています。ホンダ株は財務への懸念から下落しているものの、自動車業界の再編期待からトヨタやSUBARU、マツダといった関連株には買いが入りました。
東証プライム市場では新規上場のキオクシアが初値を公開価格(1455円)を15円下回る1440円で付けました。
為替市場の動向
外国為替市場では、円安・ドル高基調が続き、1ドル=154円台前半で取引されています。
米経済指標の改善により、利下げ期待が後退し、ドル買いが進みました。円安は輸出関連株の支えとなるものの、現段階では一部銘柄への影響は限定的です。
個別銘柄の動き
上昇銘柄 | 理由 |
---|---|
日産自動車 | ホンダとの経営統合報道を受けストップ高水準。 |
トヨタ | 自動車業界再編の期待から買いが入る。 |
SUBARU | 統合報道を追い風に自動車株が上昇。 |
TDK | 円安進行とともに買いが広がる。 |
ディスコ | ハイテク関連銘柄の一角で堅調な動き。 |
下落銘柄 | 理由 |
---|---|
ホンダ | 統合による財務懸念から売りが優勢。 |
ソフトバンクグループ(SBG) | 米ハイテク株安の流れを受けて軟調。 |
アドバンテスト | 米SOX指数下落を受け、半導体関連が売られる。 |
中外製薬 | セクター全体の調整により下落。 |
リクルート | 米市場の影響で売りが先行。 |
人気のテーマ
テーマ名 | 詳細 |
---|---|
自動車業界再編 | 日産とホンダの統合報道が再編期待を高める。 |
円安進行 | 1ドル=154円台で推移し、輸出関連株に追い風。 |
新規IPO(キオクシア) | 半導体メモリ大手の上場が市場の注目を集める。 |
米利下げ期待後退 | 米経済指標改善で利下げペース鈍化観測が強まる。 |
半導体関連株 | 米SOX指数の下落が日本市場のハイテク株に波及。 |
注目の銘柄
銘柄名 | 理由 |
---|---|
日産自動車 | 経営統合報道で投資家の期待が高まる。 |
ホンダ | 財務懸念が意識されつつも注目が集まる。 |
トヨタ | 業界再編の期待感から買いが入る。 |
TDK | 円安基調で業績へのプラス影響が期待される。 |
キオクシア | IPO銘柄として投資家の注目度が高い。 |
まとめ
18日の東京株式市場では、日産自動車株がホンダとの経営統合報道を受けて急騰し、一時ストップ高水準となりました。一方で、米株安を背景に日経平均株価は続落して始まり、ハイテク関連銘柄が軟調に推移しています。
円安進行や米金融政策の行方が注目されるなか、自動車業界の再編期待や新規IPOなど、市場は個別材料を織り込みながら動いています。